●─────────＜ イエイリ・ラボの目 ＞────────●

 

  建設ＩＴジャーナリストの家入龍太です。
 
  関東地方では2月25日に「春一番」が吹いたのに続き、花粉も本格的
  に飛び回り始めました。いよいよ、春の到来を感じますね。
 
  3月は2日〜3日、東京・六本木でクラウド・コンピューティングのイ
  ベント「Cloud Days Tokyo 2011」が開催され、14日〜16日には東京・
  三田の建築会館で“アルゴリズミックデザイン”をテーマにした国際
  シンポジウム「ALGODE TOKYO 2011」が開催されます。フォーラムエ
  イトは両イベントに出展者やスポンサーとして参加します。
 
  今回は、フォーラムエイトの基幹製品とも言える「UC-1」シリーズの
  機能拡充を中心にお伝えしましょう。
 
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＝◆ トピックス ◆＝
■巨大市場に進出！「UC-1 RC断面計算」に中国基準版が登場
■販売管理もクラウドで！「UC-1 for SaaS」に事務処理機能を搭載
■新創刊！土木・建設系のWebマガジンにフォーラムエイトが後援

 

＝◆ トピックス ◆＝
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■巨大市場に進出！「UC-1 RC断面計算」に中国基準版が登場
  http://www.forum8.co.jp/product/uc1/kouzou/rcdan-China.htm
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  鉄筋コンクリート（RC）断面の計算は、建築、土木構造物の設計に
  は欠かせません。
 
  フォーラムエイトの「UC-1 RC断面計算」は、様々な構造物の断面力
  や鉄筋量の計算を行ううえで、非常に便利なソフトです。このソフト
  の中国基準版が2月25日にリリースされました。
 
  断面力の計算方法は各国の設計基準によって異なります。
 
  例えば日本の場合、コンクリートの圧縮応力度の分布を、応力−ひず
  み曲線から得られる2次放物線（またはn次放物線）とし、積分によっ
  て軸力や曲げモーメントを計算するという複雑な方法を採っています。
 
  一方、中国では曲げ耐力を計算する場合、圧縮側は鉄筋とコンクリー
  ト、引っ張り側は鉄筋がそれぞれ降伏して応力度が一定になっている
  と仮定して、シンプルに計算します。
 
  今回、リリースした「UC-1 RC断面計算」の中国基準版では、「中国建
  築基準コンクリート構造設計基準(GB50010-2002)」と「中国土木基準
  道路鉄筋コンクリート及びPCコンクリート橋設計基準(JTGD62-2004)」
  に対応した計算を行います。
 
  RC断面計算は、建築、土木のあらゆる設計に必要な機能と言っても過
  言ではありません。中国基準版が完成したことで、今後、各種の中国
  向け構造設計プログラムの開発にもスピードアップできそうです。
 
▼「UC-1 RC断面計算」の中国基準版
  http://www.forum8.co.jp/product/uc1/kouzou/rcdan-China.htm
▼ＲＣ断面計算プログラム（中国基準版）
  http://www.forum8.co.jp/topic/up88-p32.htm

 

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■技術計算とクラウド連携！「UC-1 for SaaS」に事務処理機能を追加
  http://www.forum8.co.jp/fair/fair02.htm#ALGODE2011
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  バーチャルリアリティーシステムの「UC-win/Road」や土木設計ソフ
  ト「UC-1」シリーズには、ウェブブラウザーを通じて使える「SaaS
  （Software as a Service）」版があります。
 
  これらのSaaS版ソフトに、ナント、本格的な事務処理機能が追加さ
  れました。
 
  「UC-1 for SaaS 事務処理機能」というもので、顧客管理、販売管
  理、会計管理の各機能からなっています。市販のパッケージソフト
  だと、3本分くらいに相当する内容です。
 
  「顧客管理機能」では、会社名や担当者名、連絡先といった基本的
  な情報のほか、見積もりや売上・請求などの履歴、そして電話応対
  や訪問情報などの営業対応の履歴が管理できます。
 
  「販売管理機能」は、見積書や請求書などを以前の入力データを生
  かして効率的に作成できるほか、売上集計・分析結果をグラフ表示
  することができます。
 
  そして「会計機能」では、複式簿記に対応して本格的な振替伝票の
  入力や仕訳データの検索、勘定元帳の出力などが行えます。
 
  「UC-1 for SaaS」と言うと、技術計算ソフトのクラウド版という
  印象が強いですが、ここに事務処理機能が加わることで営業活動か
  ら受注、売上、代金回収までの一連の動きが“見える化”されるこ
  とになります。
 
  言い換えると技術、営業、管理の各部門がリアルタイムで会社の活
  動状況を共有できるのです。変化の早い市場にスピーディーに対応
  するのに有効であるだけでなく、社内のコミュニケーションやチー
  ムワークを改善する効果もありそうですね。
 
▼UC-1 for SaaS グループウェア事務処理機能
  http://www.forum8.co.jp/product/UC1forSaaS.htm#jimu

 

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■新創刊！土木・建設系のWebマガジンにフォーラムエイトが後援
  http://www.wsolutionsjp.com/
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  「FORUM8  Design Festival」や「国際VRシンポジウム」など、フォー
  ラムエイトのイベントや、実プロジェクトでの製品活用事例を掲載し
  てきた月刊｢橋梁&都市PROJECT｣（発行：橋梁編纂委員会）ですが、こ
  のほど惜しまれつつ2010年12月号をもって休刊になりました。
 
  これを機に、同誌の契約記者として企画・編集を担当してきたライティ
  ング・ソリューションズの池野隆氏は、Webマガジン「新・新潮流を
  探る―土木・建設、交通・環境分野の情報化」を立ち上げ、2011年2月
  号から掲載を始めました。

 

  池野氏が2004年3月号から｢橋梁＆都市PROJECT｣で長期にわたって連載し
  てきた「土木・建設情報化の新潮流を探る」特集を引き継いだものです。

 

  このほか、過去にライティング・ソリューションズが担当して「橋
  梁＆都市PROJECT」に掲載された特集記事も、今後、このWebマガジンに
  順次、掲載される予定です。
 
  フォーラムエイトはWebマガジンの創刊にあたり、スポンサーとして
  後援しています。
 
  都市インフラ分野ではここ数年、専門誌の休刊が相次いでいます。そ
  の中でも池野氏のような気鋭のジャーナリストが情報発信を続けてく
  れるのは大変、うれしいことですね。
 
▼Webマガジン「新・新潮流を探る―土木・建設、交通・環境分野の情報化」
  http://www.wsolutionsjp.com/
 

 

  ●───────────＜ あとがき ＞───────────●

 

  国内の建設投資が年々、減少する中、建設業はいよいよ本格的に新
  しい成長戦略に取り組まなくてはならない時期に来ています。
 
  海外に顧客を求める国際展開や、既存の建物やインフラを対象にし
  た維持管理ビジネスは、その有望な分野です。
 
  言い換えれば、建設業の「顧客」と提供する「製品・サービス」は
  製造業やサービス業と同じように、これからスピーディーな変化と
  対応が求められることになります。
 
  「UC-1 RC断面計算」に中国基準版が登場したことや、「UC-1 for
  SaaS」に事務処理機能が搭載されたことは、建設業に求められる課
  題に対応したものと言えるかもしれませんね。

 

        イエイリ・ラボ／家入龍太 （http://www.ieiri-labo.jp）

 

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FORUM8 News 【イエイリ・ラボ版】Vol.15
 （発行部数：26,364件）
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