本来、地盤バネのバイリニア曲線は、第1勾配曲線内で決定されることが好ましいと考えておりますが、第1勾配を超えて第2勾配区間で決定された場合には、発散して計算が正常に終了しないか、または非常に大きな変位量を算出致します。
この原因は、地盤バネの第2勾配によるものであり、この第2勾配は「道路橋示方書・同解説 X耐震設計編」P337に記載している「完全弾塑性型のモデルにおいては、二次剛性K2は本来零であるが、数値解析上発散してしまうので、一次剛性に対する二次剛性の剛性比γ2(K2/K1)として10-5程度の小さな値を与えておくのがよい」を参考にしています。しかし、上記の値は橋脚等に用いる値ですので、地中構造物(土が抵抗している)にこのまま設定してよいかの疑問が浮かんでくると考えられますが、本製品においては「地盤バネの一次剛性に対する二次剛性の剛性比」としてこの第2勾配の設定も可能としています。
■図3 地盤バネの一次剛性に対する二次剛性の剛性比 入力
■図4 地盤バネ状態図 |