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サポートトピックス / UC-1シリーズ 保守・サポートサービス関連情報
UC-BRIDGE のなぜ? 解決フォーラム
上部工許容曲率 耐震性能2の照査
 

UC-BRIDGEではVer9.1から道示Vの表-解14.3.1「応急復旧が不要とみなせる主桁の許容曲率」(以下、上部工許容曲率)に対応しました。ここでは、上部工許容曲率の耐震性能2の計算において良くあるご質問についてまとめました。製品ヘルプと合わせてご確認ください。

 耐震性能2の処理内容

上部工許容曲率の耐震性能2は、PC鋼材が引張側に配置されているか、配置されていない場合は、常時の圧縮応力度が2N/mm2以上あるかで処理が異なります。具体的な計算の流れは下図のようになります。



計算名称
計算内容
  パターンA   M-φのPC鋼材降伏の曲率
  パターンB   最外縁鉄筋の引張ひずみが0.005に達する曲率を計算
  パターンC   M-φの鉄筋降伏の曲率

■図1 耐震性能2の計算フロー

引張側のPC鋼材の配置の有無については、過去のバージョンではPC鋼材の図心から求めておりましたが、Ver.9.2から曲げの正負両方を考慮することに伴いPC鋼材の配置位置で判定するようにしました。具体的には全鋼材配置画面で配置されている鋼材の値を用いて判定しています。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図2 全鋼材配置画面

また、常時圧縮応力度が2N/mm2以上の判定については、合成応力度の設計時の計算結果で行います。フォーラムエイトではより危険側と考えられるMinの値を用いて判定を行っております。

道示の主旨として、地震時のみで引張応力が生じる断面(従って常時は圧縮応力が生じる)は引張ひずみが0.005以下であれば仮定している性能をみたすことが書かれています。よって注意としましては、判定の際、引張が生じた側の圧縮応力度で判定する必要があります。


 ワンポイント:特定の断面で許容曲率が表示されない

PC鋼材の許容塑性率が計算されないのは、鋼材降伏する前に圧縮側コンクリートが終局状態に達するためと考えられます。この場合は主桁コンクリートの設計基準強度を上げるか、上縁側のPCの鋼材本数を減らすと計算されるようになります。


■図3 コンクリート強度を変更すると値が表示される


 ワンポイント:組み合わせ検討ケースを変更したい

上部工許容曲率の組み合わせ検討ケースはM-φと同じものを利用しております。これは、PC鋼材が弾性限界に達する曲率および最外縁鉄筋が降伏する曲率の値をM-φの結果から取得しているためです。上部工許容曲率の組み合わせを変更したい場合はM-φの検討組み合わせケースの値を変更してください。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図4 組み合わせ検討ケース詳細




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