本製品は、静的な条件下での地盤の応力〜変形解析を行うプログラムとなります。利用可能な材料要素としては、線形弾性に限定されますが、主に斜面、土留め、トンネルなど地盤に関係する多くの分野において、汎用的なFEM解析が可能なソフトウェアとなっております。「プリプロセッサ（前処理）」、「プロセッサ（解析部）」、「ポストプロセッサ（後処理）」の3つの部分で構成され、「プリプロセッサ(前処理)」において、CADライクな操作でモデル作成が可能です。またSXF、DWG、DXFファイル形式のデータをインポートすることも可能です。材料設定や解析ステージを設定し、解析条件を入力ます。その後、「ポストプロセッサ（後処理）」にて解析結果の確認が可能です。 弊社「弾塑性地盤解析(GeoFEAS2D)」でのデータ作成をベースとしながらも、より高速な解析を実現しております。また「弾塑性地盤解析(GeoFEAS2D)」にて作成頂いたデータファイルから、モデル形状は「Geo Engineer's Studio(Lite)」でも取り込むことが可能となっております。

図1　Geo Engineer's Studio(Lite) メイン画面

左右非対称な地形における土留め工の検討を行っています。図2の応力状態を表したコンター図から橋脚鋼管杭基礎周辺における応力変化を確認できます。

弾性梁要素とした鋼管杭に作用する断面力を確認できます。図3は、曲げモーメントを確認した状態となります。

図2　Geo Engineer's Studio(Lite) 応力状態	図3　Geo Engineer's Studio(Lite) 曲げモーメント図

例えば図4のように、簡便な一次元の解析モデルを作成し入力地震波を設定します。その解析の結果得られた深さ方向に変化する応答加速度を、図5のように静的解析における解析条件として与えることが可能です。

図4　地盤の動的有効応力解析(UWLC) 一次元モデルと入力地震波		図5　Geo Engineer's Studio(Lite) 　　　応答加速度の設定

今後、Geo Engineer's Studio(Lite)におきましては、使用可能な材料要素（バイリニア梁要素・棒要素）の拡充に対応を予定しております。またマルチステージの設定として地盤の塑性化状態や、「河川構造物の耐震性能照査指針・解説」に記載がある液状化解析にも対応して参ります。