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計算中に「指定の条件では、土圧が求まりません」のメッセージが表示され、
土圧が計算されないのはなぜ？ |
試行くさび法による盛土土圧の土圧合力は、以下の式により算出します。
また、粘着力Czを考慮する場合の粘着高Zは、以下のようになります。
盛土土圧算出時に土圧が求められないのは、次の原因が考えられます。 |
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■主働土圧Ｐ＜０
土圧合力Ｐは正値となることを前提としていますので、粘着力Cが過大に設定されている場合は必然的に上式の分子が負値となり、これにより土圧合力Ｐの結果も負値になるため、土圧が算出できないことになります。このような場合は、「主働土圧」画面において粘着力Cに適切な値が入力されているか確認してください。
また、ω＜φ＋θの時も分子sin(ω-φ-θ)が負値になるため、同様に土圧が算出できないことになります。通常滑り角は摩擦角より大きく45＋φ/2程度になりますが、この場合は滑り角ωの終了角度が小さく指定されている可能性が高いため、「主働土圧」画面において滑り角ωの終了角度を確認してください。
■粘着高さ＞土圧作用高さ
粘着高Ｚ分低い仮想地表面により土圧合力を算出するため、粘着力Czが過大に設定されている時には粘着高Ｚ＞土圧作用高Ｈとなり土圧作用高を確保できなくなるため、このような場合も土圧合力を求められません。このような場合は、「主働土圧」画面において粘着力Czが適切な値に入力されているか確認してください。
切土土圧算出時に土圧が求められないのは、次の原因が考えられます。
■滑り面または切土面と地表面交点が算出できない
切土土圧の算出では、切土部を考慮した土圧と盛土部の中で土圧の大きい方を採用し、盛土土圧を算定する時の滑り角ωの範囲は地山天端と切土先端を結んだ位置（開始角度）から終了角度までの範囲になります。そのため、終了角度が開始角度より小さい時は盛土土圧が算出できませんので、このような場合は「主働土圧」画面において滑り角ωの終了角度を確認してください。
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（Up&Coming '06 春の号掲載） |
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