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●製品概要
Allplanシリーズは、ドイツのCADメーカーNemetschek社により開発されたBIM統合ソリューションです。このBIM統合ソリューションにより、基本図面、レンダリング画像、プレゼン映像、詳細施工図、数量拾い出しや積算が連続的に行え、建物のライフサイクル全体を設計・表現することができます。また、モデルの変更を全てのデータに簡単に反映させることができます。同社のAllplanシリーズにはArchitecture(一般建築CAD)とEngineering(RC構造物CAD)などがあります。この度、ArchitectureとEngineeringについて、日本での新たな建築・建設CADとして弊社が国内販売することとなりました。ここでは、本製品の概要と機能・特徴についてご紹介します。
汎用CADの基本的な描画機能とともに、建築・建設CADとしての様々な部材を保有しており、それらを使ってモデルを作成し、3D表示、レンダリング、数量計算、プレゼン用のデータ加工まで行うことができます。基本的な機能から非常に高度な機能まで、あらゆる機能を網羅し、かつ細かい設定まで分かりやすく行えるようになっており、大変オールマイティな建築・建設CADと言えます。
●機能・特徴
描画機能
ほとんどの機能はメニューとアイコンの両方で選択することができ、アイコン表示の有無、表示位置の変更など、ユーザーインターフェースが自由に設定可能です。また、カーソルはスナップツールを備えた高機能なものです。作業中はデータ保存後も入力の取り消しが可能です。フリーハンドの線や読み込まれたデザインの輪郭を認識します。
3Dモデリングとスケッチング機能
マルチウィンドウで、平面図、正面図などとともに3D表示も行い、作業中にリアルタイムで3Dデザインが確認可能です。建物の各階の高さを設定し、平面図を作成しながら、同時に3Dウィンドウのリアルな画像のモデルをマウス操作によって自由な角度から確認することができます。また、各機能に対して、ダイアログボックスで細かい設定が行え、操作の各ステップごとに表示される簡単なヒントともに、物体の結合、切断、交差、物体表面の貫通などが直感的に行えます。
プレゼンテーション機能
様々なレンダリング手法を用いて高画質・フォトリアルな画像を作成し、気象・季節表現、日影計算、光源、照明シミュレーション、太陽軌道計算などが可能です。3DモデルのPDFインポート/エクスポート機能により、3Dモデル状態でクライアントとのやりとりが簡単に行えます。さらに、CINEMA
4Dモデリングツールをダイレクトに活用可能です(オプション)。CINEMA 4D上では、非常に美しい映像、音声などにより、迫力のあるプレゼンテーションが行えます。
ビルデザインとインテリアデザイン
高機能オブジェクト(窓、ドア、階段、ファサードなどの部材)により建物モデルを作成します。各オブジェクトにはさらに様々なパターンが用意されており、それらを組み合わせることによって非常に優れたデザインを行えます。平面図や立面図、アイソメ図でオブジェクトの入力と編集をし、アニメーションウィンドウで立体的に確認でき、もちろん1つの図への編集が同時に他の図にも反映されます。作成されたモデルに対して、体積、重量、面積などの数量計算も行い、モデルに加えられた変更に応じて値を自動更新します。すべてのリストをMS
Officeへエクスポート可能です。
技術的ビルサービス
エネルギーデータの動的計算および解析のためのプロ仕様のビルシミュレーションを行います。
構造工学、土木工学、鉄鋼構造物、高速道路、橋梁、その他の構造物のための完全なシステムです。複雑な形状を迅速かつ簡単にデザインし、自動的に柱梁と鉄筋をデザインし、高度なFEM計算を行い、構造計算へリンクします。さらに、ビルのライフサイクル全体を設計するという観点から、断熱性能証明のための計算も行います。直線、カーブ、アーチなどの様々な鋼材の他、ユーザー定義の鋼材断面も編集可能です。また機能性のみならず、デザイン性に優れた建物の設計も得意とし、例えば、ドーム状構造物のための立方体・円柱・球面グリッドなども設定可能です。構造物詳細部分に対して立面図・部材図を自動生成します。3DのFEA構造解析ソフトウェアScia
Engineer(Nemetschekグループ)への双方向接続が可能です。Allplan Architecture同様、リアルなビジュアル化機能、プレゼンテーション機能を使用して、美しく、迫力のあるプレゼン映像を作成することができます。
●ワークグループ機能
サーバー機を中心としたチーム作業にも対応します。どの作業者がどの部分について作業中なのかが表示されます。大きなビルの場合など、各階ごとに別の作業者がモデルを作成するなどの作業の進め方ができます。
●インポート・エクスポート対応ファイル形式
AutoCADファイル(.dwf、.dwg、.dwt、.dxb、.dxf)、2D/3D PDFファイル(.pdf)、MicroStation(.dgn)、Allklima(.hls)、HPGL2(インポート)、Spirit(インポート)、SVG(エクスポート)、ODXバッチファイル(.ncb)
●必要なソフトウェア環境およびハードウェア環境
ソフト |
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Windows 2000 SP4、Server 2003 SP2、XP Home SP2、XP Pro SP2、Vista |
ハード |
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1GB RAM、HD 5GB空き容量、グラフィックスボード解像度1280×1024および128MB、ネットワーク接続、ライセンスインストールのためのE-mail |
Commercial Center - NiiPR, UA |
●FORUM8製品との連携
VR-Studio・UC-win/Roadとの間では3Dモデル、DTM、都市計画に関するデータ交換、Engineer's Studio・UC-win/FRAME(3D)との間ではFEMデータの交換、UC-1製品との間では2Dモデルデータの交換を通じて連携を図れる製品と位置付けています。
●導入教育
現時点ではインターフェース、ドキュメント類とも英語版のみの提供ですが、9月末の日本語版リリースまでに、詳細な日本語ユーザーズマニュアルはもちろん、手順に従って簡単なモデルを組み立てていく日本語チュートリアルマニュアルも用意する予定です。 |
■ Allplan開発元:Nemetschek社 http://www.nemetschek.com www.allplan.com
■ Allplan日本国内リリース予定日 英語版:3月末 日本語版:9月末 |
(Up&Coming '09 早春の号掲載) |
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