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●Maxsurf 総合情報 Vol.10 |
Maxsurfを応用したプロジェクトの紹介
3500年前の古代エジプト船の復元を行ない、実際に航海を試みるというプロジェクトでMaxsurfが使われました。
ファラオに関する記述の中に出てくる、ハトシェプスト女王が紅海南部沿岸へ行なったとされる伝説的な航海(B.C.15世紀)を再現するというのがこのプロジェクトの目的です。
船のデザインは、3つの主要情報源を元に行なわれました。まず、ハトシェプスト女王葬祭殿にあるレリーフで表現されている航海の図。紅海の沿岸部土手で発掘された古代船の材木。そして、19世紀に発掘された、ダシュール古代船です。船型はMaxsurfにより再現されるべく、レリーフが下絵として使われました。レリーフの絵は、船の側面しか表現していなので、セクション形状はシカゴ博物館に保存されているダシュール船を元に再現しました。Maxsurfによるデザインは、さらに、HydromaxとSeakeeperにより分析され、帆走性能や耐航性などの検証が行なわれました。この検証により、船型は、ナイル川の航行のみを行なっていたダシュール船よりも、さらに外洋向きに改良されました。
外板のつなぎ目を決めるランディングにはWorkshopが使われました。その後、MaxsurfモデルはIGES形式で出力され、ミリングマシンによるスケールモデルが製作されました。
スケールモデルによる検証で、若干のデザイン修正が行なわれた後、ナイル川河口近くの港町ロゼッタにて実際の船の建造が行なわれたのです。使われた木材はオレゴンパインで、ギリシャ古代船で使われたであろうレバノンシダーとよく似た材質のものです。材木は、職人の手作業で削られ、3次元形状が作られて行きました。
船体、スパー、帆の製作は6ヶ月ほどで完了し、最初の試走が2008年の11月にナイル川で行なわれました。
このプロジェクトの詳細は、近々まとめられ発表される予定です。
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Maxsurfセミナー
●日時 : 2009年 5月 15日(金) 13:30〜16:30 ●参加費 : \15,000 (1名様・税込 \15,750)
●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
■Maxsurf v14.0 日本語版 開発中 |
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(Up&Coming '09 新緑の号掲載) |
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