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●プログラム概要
設計で想定されない地震動が作用したり、周辺地盤の破壊や構造部材の予測しない複雑な振動によって、想定を超える地震力や変位、変形が橋に生じるとき、不測の事態に対するフェイルセーフ機構として落橋防止システムの規定が道路橋示方書に記載されています。本プログラムは、その落橋を防止するための設計をサポートするプログラムです。道路橋示方書V「平成14年3月」、既設橋梁の耐震補強工法事例集「平成17年4月」等の内容を参考とし、以下の照査に対応しています。
照査項目 |
検討方向 |
工法の種類、備考 |
桁かかり長 |
橋軸方向 |
直橋、斜橋、曲線橋 |
縁端拡幅 |
橋軸方向 |
鉄筋コンクリート、鋼製ブラケット |
落橋防止構造 |
橋軸方向 |
落橋防止壁(鉄筋コンクリート) |
変位制限構造 |
橋軸方向直角方向 |
変位制限壁(鉄筋コンクリート)アンカーバー |
●主な仕様
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▲落橋防止システムの基本的な照査フロー |
本プログラムは、上フローにある照査項目(<1>桁かかり長「縁端拡幅を含む」、<2>落橋防止構造、<3>変位制限構造(橋軸)、<4>変位制限構造(直角))ごとに計算スイッチを設け、設計者の判断を加味した設計が可能になっています。下部構造頂部における各照査項目(<1>〜<4>)を1つの検討ケースと考え、橋梁内の複数(最大99)の検討ケースを一度に計算する事が可能となっています。
検討ケースに対しては、一般的な編集(追加、挿入、削除、複写、上下移動)を行う事が可能で設計業務を効率的に行う事ができます。また、使用する材質を登録することで、規定値(デフォルト)以外の任意の材質を用いた計算を行う事が可能です。
結果確認画面では、全ケース照査判定(OK,NG)や1ケースに着目した照査結果を確認できる機能を用意し、簡単に結果を把握することができます。また各照査項目別に全検討ケースの照査結果一覧と検討ケースごとの詳細結果を計算書として出力することが可能です。
●計算内容
照査項目 |
照査方法 |
桁かかり長 |
- 直橋:SE = Max(レベル2最大相対変位+地盤の相対変位、桁かかり長の最小値)
- 斜橋:SE = (Lθ/2)(Sinθ-Sin(θ-αE))
- 曲線橋:SE = δE(Sinφ/Cos(φ/2)) + 0.3
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縁端拡幅 |
鉄筋コンクリートによる拡幅の場合
- せん断力により決定される鉄筋量
- 曲げモーメントに対する照査
- 押抜きせん断に対する照査
鋼製ブラケットによる拡幅の場合
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落橋防止構造 |
落橋防止壁(鉄筋コンクリート)の場合
- 曲げモーメントに対する照査 ・せん断力に対する照査
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変位制限構造 |
変位制限壁(鉄筋コンクリート)の場合
アンカーバーの場合
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■落橋防止システムの設計計算 リリース日:2010年1月28日 |
(Up&Coming '10 新春号掲載) |
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