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Q1−1. |
鋼材の形状は橋の桁端部や中央部によって指定できるか |
A1−1. |
桁端や中央部といった区別はございませんが、鋼鈑桁橋自動設計ツールでは1つのデータファイルに複数の断面を登録できますので、相当するケースの断面を作成していただくことで対応が可能です。 |
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Q1−2. |
横桁は考慮できるか |
A1−2. |
できません。一断面を取り出しての断面照査とフランジ幅・ボルト配置の自動決定を行うツールとなります。 |
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Q1−3. |
外力は自動計算されるのか |
A1−3. |
いいえ、既知の断面力を入力していただく形になります。 |
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Q1−4. |
荷重の種類はどんなものがありますか |
A1−4. |
断面力を入力していただく形になっていますので、荷重の種類はありません。 |
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Q1−5. |
照査結果の表示で腹板厚が赤で表示されますがなぜですか |
A1−5. |
腹板厚は入力値を判定だけ行われるためです。フランジ厚のように自動的に変更されないため、許容値を満たしていない場合は赤字で表示されます。
参考値とお考えください。 |
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Q1−6. |
自動形状のI桁連結板で、左右の桁高を異なるようにした場合はどうなりますか |
A1−6. |
それぞれの桁高を考慮して照査を行い、フランジ厚を決定します。フランジ間の隙間は、その隙間を埋めるフィラープレートがあるものとして扱われます。 |
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Q1−7. |
推奨板厚とは何ですか |
A1−7. |
鋼板のうち一般的に販売されることが多い(調達しやすい)厚さのものを、推奨板厚としています。 |
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Q1−8. |
「鋼断面の計算」との違いは何ですか |
A1−8. |
鋼鈑桁橋自動設計ツールでのみ可能な計算機能として、非合成I桁・合成I桁・I桁連結板について、入力された断面力から計算を行い、照査を満たすフランジ厚とボルト配置を生成する機能があります。
また、非合成I桁・合成I桁については「鋼断面の計算」と同等の、寸法と断面力から諸量、照査結果、疲労照査を算出する機能があります。 |
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Q1−9. |
計算過程を出力できますか |
A1−9. |
計算書の出力は現在、総括表と概略計算書のみとなっております。
詳細計算書の出力には対応しておりません。
計算理論については、プログラムのヘルプに記述がございますので、ご参照ください。 |
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Q1−10. |
連結板の計算は適用基準は何ですか |
A1−10. |
「道路橋示方書・同解説 平成24年3月 U鋼橋編」による他、「ガイドライン型設計 適用上の考え方と標準図集(改訂版) 平成15年3月」を参考にしています。 |
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Q1−11. |
フランジ幅固定で計算すると応力度がぎりぎりにならない場合がある |
A1−11. |
フランジ幅固定で自動計算する場合は、最小板厚で決まる場合は、応力度によって決定しないため、応力度が許容応力度に近い値にはなりません。 |
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Q1−12. |
箱桁には対応していますか |
A1−12. |
申し訳ございませんが、現在はI桁のみの対応となります。 |
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Q1−13. |
照査結果データの抵抗モーメントの「Mru」と「Mrl」は何か? |
A1−13. |
Mru:上フランジの抵抗モーメント
Mrl:下フランジの抵抗モーメント
になります。 |
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Q1−14. |
座屈とは何ですか? |
A1−14. |
構造物に加える荷重を次第に増加すると、ある荷重で急に変形の模様が変化し、大きなたわみを生ずることです。 |
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Q1−15. |
入力範囲の確認方法は何ですか? |
A1−15. |
入力できる位置をクリックして、画面の下に「1.000〜9999.999」のような範囲を表示されています。これは入力範囲です。 |
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Q1−16. |
入力範囲以外の値を入力したら、どうなりますか? |
A1−16. |
この状況が発生できません。プログラムの精確性を守るため、入力範囲内の値のみ入力できるようにされました。 |
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Q1−17. |
フランジの添接板が、内側・外側とも2枚板の場合の連結に対応していますか |
A1−17. |
対応しておりません。内側は2枚、外側は1枚板となります。 |
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Q1−18. |
腹板の縦方向のボルト配置を、上下非対称配置にすることはできますか |
A1−18. |
申し訳ございませんが、非対称配置には対応しておりません。 |
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Q1−19. |
断面編集でフランジ幅をしたいのですが入力できません |
A1−19. |
「フランジ幅は入力値を用いる」をチェックしてください。 |
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Q1−20. |
自動決定した断面で疲労照査を行うにはどうすればいいですか。 |
A1−20. |
「照査結果」画面にある「形状入力へ追加」ボタンを押しますと、自動決定した断面から「形状入力」用のデータが追加されます。
追加されたデータで疲労照査を行ってください。
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Q1−21. |
「桁高の内逃げを行う」とすると何が変わりますか。 |
A1−21. |
上フランジを含んだ腹板高さを固定(入力)し、上フランジ厚が変化しても上フランジ上面〜腹板下端高が変わらないようにします。
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Q1−22. |
腹板の連結板は、モーメントプレートとシャープレートに分かれた形状ができますか。 |
A1−22. |
対応しておりません。 一体型の連結板のみとなっております。
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Q1−23. |
ガイドライン型設計とは何ですか。 |
A1−23. |
鋼橋のコストダウンに対する社会のニーズを背景にして、構造の合理化を推進することを目的として、主として標準的なI桁断面と箱桁断面のプレートガーダーに適用する「鋼道路橋設計ガイドライン(案)」が示されました(※平成7年10月 建設省(当時))。 「鋼道路橋設計ガイドライン(案)」に基づく設計を、ガイドライン型設計といいます。
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Q1−24. |
応力度余裕βとは何ですか。 |
A1−24. |
許容応力度を満足する断面を求める際に、応答値が許容値丁度になるようにしますと、計算過程の四捨五入などの少しの変動で許容値を超えてしまい収束しにくくなる場合があります。 それを回避するための余裕がβです。
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Q1−25. |
フランジの連結部の計算で、孔引きとは何ですか。 |
A1−25. |
圧縮側と異なり、引張側では、ボルトによる孔によって、母材(連結する主桁のフランジ)に断面の欠損が生じます。 この孔部分の欠損を応力度に考慮することを、孔引きといいます。
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Q1−26. |
自動決定した断面を修正して断面照査を行う場合はどうすればいいか。 |
A1−26. |
[照査結果]画面の「形状入力へ追加」ボタンを押しますと形状入力のデータに変換されて追加登録されますので、「形状入力」で修正することが可能です。
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Q1−27. |
適用基準や参考文献は何ですか。 |
A1−27. |
次の通りです。
■適用基準
・道路橋示方書・同解説 平成24年3月 社団法人日本道路協会
I 共通編/U 鋼橋編
■参考文献
・連続合成2主桁橋の設計例と解説 平成17年8月(社団法人 日本橋梁建設協会)
・ガイドライン型設計 適用上の考え方と標準図集(改訂版) 平成15年3月 社団法人 日本道路橋梁建設協会
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Q1−28. |
計算実行はどのようにするのですか。 |
A1−28. |
タブ変更で計算実行されます。 計算条件を設定しましたら、[照査結果]タブを表示してください。
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Q1−29. |
合成断面の場合の自動設定は、二次応力は考慮されていますか。 |
A1−29. |
考慮しています。
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Q1−30. |
リストに無い鉄筋材質を使う場合はどうすればいいですか。 |
A1−30. |
[基準値]メニューの「鉄筋」タブの一番右に自由入力列がありますので、材質名称も含めて任意に設定することができます。
設定した内容はコンボボックスで表示されますので、それを選択することで適用することができます。
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Q1−31. |
抵抗モーメントを計算するにはどうしたらいいですか。 |
A1−31. |
自動形状で決定した断面を「照査結果」画面の「形状入力追加」ボタンで、「形状入力」にデータ変換してください。 「形状入力」画面では抵抗モーメントを計算することができます。
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Q1−32. |
「形状入力」で対応している断面は何ですか。 |
A1−32. |
非合成I桁断面と合成I桁断面です。
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Q1−33. |
連結板で使用する高力ボルトで、リストに無いものはどうすれば使用できるようになりますか。 |
A1−33. |
「基準値」メニューの「高力ボルト」リスト内容を編集することができます。
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Q1−34. |
3Dで表示する桁長を変更するにはどうすればよいか。 |
A1−34. |
「オプション」メニューの「描画オプション」で桁高に対する倍率で指定することができます。
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Q1−35. |
設定できる断面数はいくつですか。 |
A1−35. |
「自動形状:非合成I桁」「自動形状:合成I桁」など5項目とも各最大30断面になります。
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Q1−36. |
フィラープレートとは何ですか。 |
A1−36. |
主桁を連結する場合に、連結する左右の主桁でフランジ厚が異なる場合では隙間ができてしまいますが、その隙間を埋める板をフィラープレートと言います。 フランジ厚が異なる主桁を連結した場合には3Dでも表示されます。
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Q1−37. |
どのような自動計算ができますか? |
A1−37. |
I桁断面のフランジ厚、フランジ幅の自動算定、I桁断面の連結部のボルト本数及びボルト配置の自動算定が行えます。
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Q1−38. |
「形状入力」で「寸法・板厚」画面の「主桁材質」を変更する時はどうすればいいですか。 |
A1−38. |
「基準値」メニューの「主桁」タブで材質を変更してください。
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Q1−39. |
合成断面のクリープ係数は変更できますか。 |
A1−39. |
「断面力」タブで変更することができます。
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Q1−40. |
[断面力]タブの「固定点間距離」は何に用いられますか。 |
A1−40. |
圧縮端の場合の許容圧縮応力度の算定に用います。
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Q1−41. |
SI単位系を使っていますが、従来単位系を使う場合はどうしたらいいですか。 |
A1−41. |
[照査結果]画面にある「単位系切替」ボタンを押してください。押すごとに、SI単位→従来単位→SI単位と切り替わります。
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Q1−42. |
I桁連結板の圧縮フランジの判定はどのように行っていますか。 |
A1−42. |
必要なボルト数を配置し、「連結板の合計断面積≧必要断面積」をチェックしています。
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Q1−43. |
I桁連結板の引張フランジの判定はどのように行っていますか。 |
A1−43. |
必要なボルト数を配置した後、孔引き位置との応力度判定と、必要断面積(Areq)以上あるかを判定しています。
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Q1−44. |
I桁連結板の「主桁寸法」の「腹板の作用力をフランジに分担させる=チェックなし」とすると腹板の必要ボルト数が増えるのは何故ですか。 |
A1−44. |
本スイッチは、腹板に生じる応力度の一部をフランジが負担させるか否かのスイッチになります。負担させる場合は、その分、腹板の応力度が減りますので、必要なボルト数は減り、負担させない場合は、必要なボルト数が増加します。
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Q1−45. |
I桁連結板の連結する桁同士が同じフランジ幅・板厚の場合でも2つの桁の断面を入力する必要がありますか。 |
A1−45. |
同じ寸法の桁を連結する場合は、[主桁寸法]画面の「桁左と桁右は同断面とする」スイッチにチェックしてください。入力する断面が1つになります。
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Q1−46. |
[非合成I桁]の「断面力」画面で、正の曲げモーメントと負の曲げモーメントを入力できますが、どのように使用するのですか。 |
A1−46. |
いずれか一方を入力した場合は入力した曲げモーメントに対する断面を求めます。両方入力した場合は、両方を満足する断面を求めます。
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Q1−47. |
【形状入力】の「寸法・板厚」画面の材質の種類を変更するにはどうすればよいか。 |
A1−47. |
「テーブル」ボタンを押して表示する「基準値−主桁」画面で変更してください。 または、メイン画面の「基準値」メニューからも同じ画面を表示して変更できます。
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Q1−48. |
【形状入力】の「断面力」画面の「曲線桁付加応力」とは何ですか。 |
A1−48. |
曲線桁の場合は、桁自身の偏心による応力が生じます。その応力を付加応力といいます。
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Q1−49. |
腹板厚の照査での注意点はありますか。 |
A1−49. |
本プログラムでは、水平補剛材の設置段数がありませんので、水平補剛材は無い場合の照査となっております。 水平補剛材がある場合の方が、腹板の最小板厚が小さくなりますので厳しい側の照査になっております。
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Q1−50. |
自動形状時の断面力の符号はどのように取り扱っていますか。 |
A1−50. |
曲げモーメントは下引張となる方向を正としています。
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Q1−51. |
二次応力は入力ですか。 |
A1−51. |
内部で計算したものを用います。
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Q1−52. |
疲労照査の@Aの違いは何ですか。 |
A1−52. |
次の通りです。 照査@:一定振幅応力に対する応力範囲の打ち切り限界を用いた照査(簡便な疲労照査) 照査A:累積損傷度の照査(詳細な疲労照査)
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Q1−53. |
「推奨板厚のみを使用する=チェックあり」とすると何が変わりますか。 |
A1−53. |
推奨板厚=6,9,10,12,14,16,19,22,25,28,32,36,40(40〜100までは5mmピッチ) 上記の板厚に最も近似した板厚を使用します。
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Q1−54. |
照査結果をプリンタ以外に出力できますか。 |
A1−54. |
照査結果画面の「HTML出力」ボタンで、HTML形式でファイル出力することができます。
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Q1−55. |
有効幅の取扱いはどのようになっていますか。 |
A1−55. |
T形(非合成I桁,合成I桁)断面は入力された断面寸法すべてを有効と考え断面諸量を算出します。
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Q1−56. |
[形状入力]の「断面力」タブにある「軸回り断面二次モーメント考慮」スイッチはどのようなスイッチですか。 |
A1−56. |
断面二次モーメントは、材片ごとに(断面積)×(距離2)で算出しますが、本スイッチは、材片自体の断面二次モーメントを考慮するか否かを指定するスイッチです。 考慮すると断面二次モーメントが少し大きくなります。
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Q1−57. |
[形状入力]の「断面力」タブにある「σba上限値使用」スイッチはどのようなスイッチですか。 |
A1−57. |
道路橋示方書の許容曲げ圧縮応力度のどちらの表を使用するか決定するスイッチです。 しない ・・・・・表−3.2.3(b) する ・・・・・表−3.2.3(a)
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Q1−58. |
コンクリート床版の断面二次モーメントの取扱いはどのようにしていますか。 |
A1−58. |
鋼材材片の場合は、「軸回り断面二次モーメント考慮」スイッチで考慮する/しないを指定できますが、コンクリート床版の場合は常に考慮します。
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Q1−59. |
フランジ断面の自動設定時の合成応力度の取扱いはどのようにしていますか。 |
A1−59. |
腹板上下縁のせん断応力度は許容応力度の0.44以下であると前提でフランジ断面の決
定を行っています。
(σ/σa)2+(τ/τa)2≦1.2
(σ/σa)2+(0.44)2=(σ/σa)2+0.1936≦1.2
→(σ/σa)2≦1.0064
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Q1−60. |
ねじり定数の考え方はどうしていますか。 |
A1−60. |
開断面として算出しています。
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Q1−61. |
せん断流理論によるせん断照査を行えますか。 |
A1−61. |
「形状入力」の場合の「断面力」画面にある「せん断応力度の算出方法」でせん断流理論と平均せん断応力度を選択することができます。
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