港湾スイート(Advanced)は、「矢板式係船岸の設計計算」、「防潮堤・護岸の設計計算」、「重力式係船岸の設計計算」の3製品を有するUC-1エンジニア・スイート製品の1つです。設計可能な構造物をまとめると表1のようになります。
港湾スイート |
適用基準 |
矢板式係船岸 |
構造タイプ |
形式 |
断面種類 |
港湾 |
漁港 |
災害復旧 |
普通矢板式 |
前面矢板壁 |
鋼矢板、鋼管矢板 |
○ |
○ |
× |
控え直杭 |
H型鋼、鋼管杭 |
控え矢板 |
鋼矢板、鋼管矢板 |
控え組杭 |
H型鋼、鋼管杭 |
控え版 |
− |
× |
× |
× |
自立矢板式 |
前面矢板壁 |
鋼矢板、鋼管矢板 |
○ |
○ |
○ |
重力式係船岸 |
形式 |
段数 |
法線方向室数
×直角方向室数 |
港湾 |
漁港 |
− |
ケーソン式 |
1 |
10×10 |
○ |
○ |
− |
セルラーブロック式 |
5 |
10×1 |
ブロック積立式 |
5 |
1×1 |
防波堤・護岸 |
施設 |
形式 |
港湾 |
漁港 |
− |
堤防・護岸 |
傾斜式 |
− |
× |
× |
− |
|
直立式 |
重力式、挟壁式突型式(L字型式を含む) |
○ |
○ |
胸壁 |
直立式 |
重力式、挟壁式突型式(L字型式を含む) |
○ |
○ |
▲表1 港湾スイートの対応構造物
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矢板式係船岸の設計計算(図1:右)
この製品では、「災害復旧工事の設計要領 (平成20年版)」に対応しており、港湾構造物としての矢板壁だけではなく、盛土を有した河川護岸における矢板壁を設計することが可能です。
また、付属構造物として、「タイ材」や「腹起し材」、「控え杭」を設計することもできます。
重力式係船岸の設計計算(図1:左)
図1の設計事例は、3室×3室のケーソンの設計例です。本製品では、壁体重量及びそのモーメントを算定する際に行った体積計算がそれぞれどの箇所にあたるのかを3Dで確認することができます。Microsoft Excelをお持ちであれば、計算書の補足資料として体積計算結果を出力することも可能です。(図1:右下)
防潮堤・護岸の設計計算(図2)
この製品では、図2の重力式防潮堤に見られるように、必要に応じて波返し工を設置することができます。
また、港湾、漁港基準に加え、「海岸保全施設の技術上の規準・同解説(平成16年6月)」、「防波堤の耐津波設計ガイドライン(平成25年9月)」にも対応しており、様々な波力の検討が可能です。
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■図1 ケーソン式 (左)、自立矢板式(右)係船岸の設計例 |
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■図2 重力式防潮堤(左)、扶壁式胸壁(右)の設計例 |
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スイート製品の基本機能「サポートチェック機能」 UC-1エンジニア・スイート基本機能のご紹介第五弾として、今回は「サポートチェック機能」ついて取り上げます。「サポートチェック機能」とは、お客様が入力して頂いた各スィート製品の入力データを入力画面単位で見やすい形式にまとめ、出力する機能です。
入力データの出力時には「F8出力編集ツール」を使用します。「F8出力編集ツール」は、FORUM8 製品から出力されたデータをプレビュー、印刷、他のファイル形式への保存を行うことができる出力ツールで、ソースの編集を行うことで、文章を調整(コメントの挿入や書式の調整、画像の更新など)することができます。
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■図3 入力データのプレビュー出力 |
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(Up&Coming '14 春の号掲載) |
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