構造解析上部工スイートはUC-BRIDGE 、任意形格子桁を含むFORUM8の上部工製品がまとまった製品です。
今回は構造解析上部工スイート間でのデータ連携についてUC-BRIDGEを中心にご紹介いたします。UC-BRIDGEの特徴としましては、橋梁の骨組み構造モデルとしてFrameモデル（橋梁側面）と格子モデル（橋梁平面）の2つのモデル化が可能ですので、モデル化による反力・断面力等の整合性チェックや比較が容易に行えます。また概略設計（完成時モデル）から施工時照査まで様々な設計フェーズの検討に対応しております。

UC-BRIDGEでデータ連携する製品は表1のようになっています。

構造解析上部工スイートには任意形格子桁、FRAMEマネージャ、RC断面も収録されています。これら3製品は構造解析上部工スイートをご購入いただくとすぐにデータ連携が行えます。

「任意形格子桁の計算」の結果データの断面力を取り込み、断面照査を行う事ができます。取り込むデータは本製品の以下のデータです。

• 曲げモーメント着目時のＭ、Ｓ、Ｔ
• せん断力着目時の　Ｍ、Ｓ、Ｔ
• ねじりモーメント着目時のＭ、Ｓ、Ｔ

UC-BRIDGEでは表1に示す製品にデータエクスポートが可能です。特にUC-BRIDGEはFRAMEマネージャでFRAME計算を行っておりますが、データの確認のためにFRAMEマネージャにエクスポートすることが可能です。

UC-BRIDGEの断面力の計算はFRAMEマネージャの解析エンジンを利用しておりますが、データ連携を用いて任意形格子桁で断面力を計算することも可能です。
その場合は、次のような手順で行います。

1. UC-BRIDGEの格子モデルで作成したデータを「任意形格子桁」にエクスポートします。
   

   ■図1　任意形格子桁エクスポート

   
   
2. 任意形格子桁でファイルを開き計算実行します。
   任意形格子桁では任意横断線毎の影響線表示が行えます。これはUC-BRIDGEで行えない機能です。
   

   ■図2　影響線解析の結果

   
   
3. [出力]-[連動ファイル作成]-[UC-BRIDGE(B)]を選択してエクスポートします。
   

   ■図3　UC-BRIDGE用読み込みデータの出力

   
   
4. 任意形格子桁の計算の断面力の取り込みを行います。
   

   ■図4　断面力の取り込み

   
   
5. 断面力の結果が反映されます。
   

   ■図5　UC-BRIDGEの断面力画面