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xpswmmVer.10.6がxpswm2009としてバージョンアップしました。
今回の改訂ではプログラムアイコンを新しいデザイン(右図)に変更し、新しい入力インターフェースにより操作性の改善を図り、新機能として (1)CADコネクター、(2)Land
XML対応、(3)貯留施設の最適化、(4)粗度係数・浸透損失の変量化、(5)EPA
SWMM5対応、(6)グレーチング機能強化等に対応しています。
xpswmm2009の主な改訂内容につきまして、以下にご紹介いたします。 |
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●主な改訂内容の紹介
◆レイヤーコントロールパネルのツリービュー化
これまで属性毎のチェックボックス形式(可視・移動可・選択可)であったレイヤーコントロールパネルを、ソフトウェアとしてより一般的ツリービュー形式のインターフェースに変更しました。 |
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◆CADコネクター
これまでCADファイルはモデル背景図としてのインポートであり、xpswmmに取り込んだCADファイルは、解析モデルとしての属性は持っておりませんでした。今回の改訂により、従来の背景図としてのインポートに加え、CADレイヤー毎に、xpswmmのモデル属性に自動でコンバートする機能に対応しました。 |
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CADデータ形式 |
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xpswmmデータ形式 |
ポイント |
→ |
ノード |
ライン |
→ |
リンク |
ポリライン |
→ |
リンク,マルチリンク |
ポリゴン |
→ |
副流域 |
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属性のコンバート
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◆Land XMLのインポート
LandXMLは土地開発分野でのデータ交換を行うオープンなXMLベースの標準であり、土木関連、土地測量、及び運輸関連の技術データ交換に活用されています。今回の改訂では、Land
XMLファイルのインポート機能に対応しました。本機能を使用することで、他社CADソフト(Civil3D、HICAD、APS-MarkIV Win)やVR三次元VRソフト(UC-win/Road)、土木設計ソフト(iPipe)とのデータ連携が容易に行えます。
◆雨水貯留施設の最適化
(社)雨水浸透貯留協会の技術指針の改訂に始まり、現在改訂作業中の土工指針における雨水流出抑制施設の追記検討等、貯留方式により洪水のピークカットが図られています。下水道等の排水施設のみでなく、雨水の流出を抑制・調整できる雨水貯留施設とを組み入れた浸水対策が今後更に加速化されていくものと考えられます。
今回の改訂では、貯留施設における洪水調節容量の検討に際して、最大水位または最大流量をパラメータとして放流孔の大きさを変化させ、対象となる洪水に対して治水容量を最大限に使い切る大きさの検討が行えます。
設計オプション |
シミュレーション |
最大水位 |
設定した貯留ノードの最大水位を超えるまで放流孔(円管,BOX)の管径が増加される制御になります。 |
最大流量 |
貯留ノードからの放流量が設定した最大流量以下となるよう放流が制御されます。 |
▲貯留の最適化ダイアログ |
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貯留施設の形式 |
流量調整と
洪水調節容量の概念 |
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▲流量調整と洪水調節容量の概念 |
◆粗度係数及び浸透損失を変数化した2Dシミュレーション
氾濫解析における粗度係数は解析精度を左右する影響因子の一つであり、建設省土木研究所「氾濫シミュレーションマニュアル(案)」では、粗度及び水深と建物占有率との関数で表す方法が挙げられており、キャリブレーション等に際して、氾濫原に対する様々な粗度の仮定が求められます。
今回の改訂では、二次元氾濫解析において粗度係数を水深に関する関数として定義した氾濫シミュレーションを行うことができます。これにより、解析から求まる時刻歴浸水深に応じて、土地利用別の粗度係数が下限値から上限値に推移させたより現実的なシミュレーションが実現できます。 |
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浸透損失及び粗度係数-水深関係の設定ダイアログ
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◆EPA SWMM5対応
EPA SWMMでの解析に際しては、xpswmmシステム内でEPA SWMMエンジンを動かすか、xpswmm
からEPA SWMM5形式のデータファイルのインポート・エクスポートが行えます。
◆グレーチング機能強化
1D/2D解析における流入枡(グレーチング)の機能が強化されました。
■xpswmm 2009 リリース予定日: 2009年4月 |
(Up&Coming '09 新緑の号掲載) |
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