(Up&Coming 2007年1月号) |
NPO「ITステーション市民と建設」主催による第3回フォーラム「市民参加による国土づくり・まちづくり」が11月21日(火)に開催されました。
特別講演やパネルディスカッションが実施され、同NPO賛助会員のフォーラムエイトからも複数参加いたしました。今回は、特別講演「切迫する大地震から、自分と自分の最も大切なものを守るために
−防災における市民の役割− 」(講演者:東京大学生産技術研究所教授、工学博士
目黒 公郎 氏)についてレポートいたします。
特別講演においては、はじめに、海外での安価で効果的なPPバンドによる耐震補強の事例など、活動の内容について映像も交え紹介されました。ビデオ映像においては、明確に耐震補強効果を確認する事ができ、非常に興味深い内容でした。次に、国内における実際のデータを示しながら、最近の地震被害から学ぶべき教訓、わが国を取り巻く地震学的な動き、そして、防災における「自所」「共助(互助)」「公序」に対してのあらたなシステム提案などについて、紹介されました。
まとめとして、地震防災上の対策として、既存不適格建物の耐震補強が最重要課題である点、現状においては、技術面の問題以上に社会制度・システムの改善が必須である点、地震災害に強い社会を構築するために災害イマジネーションを持つ人を増やす必要がある点、納税者に対して責任のある説明が出来る制度を実現する点など、産学官連携による環境整備が、重要である点を紹介されました。
地震防災への認識の重要性や、自分自身がとるべき行動について考えることができ、一市民としても深く感銘を受けた講演会でした。 |
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