●日時:2014年1月11日 ●会場:大阪大学中之島センター 座長:佐藤 哲也 元地球シミュレーションセンター長
幹事:橘 英三郎 大阪大学名誉教授 |
(Up&Coming 2014年4月号) |
2014年1月11日(土)に開催された第10回災害シミュレーション懇親会は、理論物理学者であり地球シミュレータセンター長を歴任された佐藤哲也氏を座長として迎え、大阪大学名誉教授の橘英三郎氏が幹事を務められました。
フォーラムエイトは、2011年9月に開催された「DS11会議」において、釜石モデルにおける津波・避難解析の適用と可視化について論文発表を行った関係から、今回の懇親会に招聘いただき、氾濫・津波解析xpswmmと避難解析EXODUSによる解析結果の、UC-win/Roadによる可視化シミュレーションについて、事例紹介を実施しました。「3次元による可視化の普及が進んでいることを実感する」、「津波来襲後の自動車などを含む浮遊物による避難建物の機能性低下についての考慮は、今後の課題ではないか」などの意見も頂戴しました。他にも、原発廃炉実施例、汚染水の貯蔵と地下水の流入の制御、津波の衝撃シミュレーションなどの発表が行われ、災害シミュレーションに関連するさまざまな取り組みの状況を窺い知ることができ、大変有意義な会となりました。
また、自由討論の時間では、佐藤氏や橘氏をはじめとして貴重な話をお聞きすることができました。佐藤氏は、「全体の枠組みで物事を完成させることが重要で、パーツを取り出して個別に研究を行っても、最終的にはよい成果に結びつかない」と力説されていました。本懇親会は、津波の高さや波圧強度具合などといった数値の適正を議論する場ではなく、将来的な方向性や研究内容の全体像についてのディスカッションを目的としており、10回目を迎えたことで、しっかりとした意見および考え方を改めて提言しなければならないということで、今後の継続的な開催に向けて参加者の意見が一致いたしました。
▲佐藤座長(右)による挨拶/橘幹事(左)
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