●日時:2016年9月26日〜30日 ●会場:The Melbourne Convention and Exhibition Centre
主催:Simulation Australia Ltd |
(Up&Coming 2017年1月号) |
2016年9月26日(月)〜9月30日(木)の5日間、オーストラリア・メルボルンのMelbourne Convention and Exhibition Centreで、シミュレーション技術に関するカンファレンスと展示会「SIMTECT 2016」が開催されました。主催者であるSimulation Australia Ltdは、シミュレーション、トレーニング、モデリングの研究開発により加速するオーストラリアの経済・社会成長を促進する団体で、オーストラリア全土で国際規模の交流の場を提供しています。
初日のマスタークラス学会では、グリニッジ大学火災安全エンジニアリンググループ(FSEG)の創設者として避難解析の世界的権威であるエドウィン・ガリア教授が、Principles and Practice of Evacuation Simulationというトピックで、避難時の人間行動、避難時間、避難のボトルネックとなる建物構造を予測可能な避難シミュレーション、避難実験により取得したデータを、建物、航空機、船舶、鉄道等の建築環境から都市規模の人間行動を定量化する活用方法について講演しました。例として、病院や介護施設および建築環境全般で活用できる、車椅子利用者を対象とした避難シミュレーションとその課題について挙げ、建築デザインの第1フェーズで避難解析結果を参考にレイアウトを最適化することにより、無駄な修正コストを抑えられることを強調しました。
フォーラムエイトは「バーチャルリアリティの時代。UC-win/Road」をテーマとして、3DVRシミュレーションUC-win/Road 、EXODUS/SMARTFIREの解析結果をVRで可視化した各種防災ソリューション、ADAS・自動運転研究に適用可能でUC-win/Roadを駆使した3画面のコンパクトドライブシミュレータや、フォースフィードバック対応のSENSO-Wheelドライブシミュレータ、Oculusを活用した臨場感豊富なドライブシミュレーションを体験できるUC-win/Road Oculusプラグインを展示しました。
ITS世界会議の当社ブースで展示した、加速度・ピッチ・ロール等が体験できるD-BOXシミュレータの開発社AUSIMTECH社長、CIT(協調型インテリジェントトランスポート)システムを適用した道路安全研究にUC-win/Roadを活用しているウーロンゴン大学をはじめとして、複数のユーザ様にフォーラムエイトブースでの最先端VR技術を体験いただきました。軍事系シミュレータVBS3の開発社Bohemia Interactive Simulations、VBS3をミリタリートレーニングに活用しているBAEシステムズオーストラリアも出展しており、草原や砂漠のモデリングと戦車トレーニングのご要望がありました。また、大学・コンサルタントからも、運転訓練用シミュレータ・都市交通シミュレーションについてお問い合わせいただき、大盛況となりました。
今後、UC-win/Roadは、さまざまな分野での教育・訓練用シミュレーションツールとしても需要が高くなることが期待されます。今後のVRでの活躍をぜひご期待ください。
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