SIGGRAPH ASIA 2017 BANGKOK
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●日時:2017年11月27日〜30日 ●会場:BITEC(タイ・バンコク)
主催:ACM SIGGRAPH |
(Up&Coming 2018年1月号) |
コンピューターグラフィックスとインタラクティブ技術をテーマにした展示会イベント「SIGGRAPH ASIA 2017」が2017年11月27日〜30日、タイ・バンコクで開催されました。1974年に米国で始まった歴史ある国際会議のアジア版として、2008年から冬季にアジア地域で開催されているこのイベントは今回で10回目を迎えました。
フォーラムエイトは今回、4コマの規模で出展し、リアルタイムVRソリューション「UC-win/Road」を軸とした体験できる展示物には、アジアを中心とした世界からの来場者に大きな注目を浴びました。
中でも、VR(バーチャル・リアリティー)の映像を、HMD(ヘッドマウントディスプレー)で実寸大・立体で見ながら、前後左右の傾きと上下動を体感できる「VRモーションシート」は大人気でした。東京・品川の町に巨大な仮想ジェットコースターを建設し、それに乗るというスリリングな体験が味わえるものです。シート横のモニターには、HMDの映像が映し出され、順番待ちをしている高校生らからはそのスリルを想像して「キャーキャー」という黄色い歓声が上がりました。
このVRモーションシートは、韓国・ソウルのフォーラムエイトオフィスから空輸したものです。タイではハイテク製品の輸入手続きが厳しいため、韓国の担当者もタイに行き、通関したという苦労もありました。そのかいあってか、順番待ちの列が途切れないほどの人気で、フォーラムエイトの技術力を来場者に存分にアピールしていました。
絵はがきにAR(拡張現実)技術をプラスした「AR Mail From Harbin」も人気を集めていました。名所・旧跡などの旅先から数回に分けて送った絵はがきの裏には、建物の平面図が分割して印刷してあり、これを並べてスマホで見ると3D映像が浮かび上がるというものです。絵はがきを受け取った人も現地に行った気分になれるという新しいアイデアです。
このほかの展示物としては、フォーラムエイトの技術開発を担う研究者集団「World 16」が制作したVR作品に専門家からの注目が集まっていました。ドローン(無人機)とUc-win/Roadをプラグインによって連動させ、自動的に空撮や構造物の点検を行うシステムや、3Dプリンターで作った東京・目黒の円融寺の模型に小型プロジェクターで実物同様の映像を投影するプロジェクション・マッピングシステムシステムも人気を集めていました。
高校生たちには、手のジェスチャーを検知する「KinectTM」によって運転するドライビングシミュレーターや、HMDの「HTC Hive」で運転する鉄道シミュレーターゲーム「鉄道運転士」なども人気でした。
これらの展示物はフォーラムエイトの東京本社から、社員が手分けしてバンコクの展示会場まで持ってきたものです。特に3Dプリンターで作った模型などは壊れやすいため、袋に入れて慎重に運んできました。
次回の「SIGGRAPH ASIA 2018」は、2018年12月4日〜7日に東京国際フォーラムで開催されます。フォーラムエイトは最上位の「プラチナ・スポンサー」として、運営を積極的にサポートします。
(取材・執筆:家入龍太)
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タイ・バンコクで開催された
「SIGGRAPH ASIA 2017」の展示会場 |
大盛況のフォーラムエイトブース |
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展示会の様子 |
HMDで立体映像を見ながら前後左右の
揺れや上下動が体感できる
VRモーションシート |
現地の女子高生らにも大人気。常に行列が
途絶えることがなかった |
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絵はがきにスマホをかざすと建物の
3D映像が見られる「AR Mail From Harbin」を
体験する来場者(左)と
説明するフォーラムエイト社員(右) |
3Dプリンターで作った模型の上に
実物さながらの映像を投影した
ミニチュアプロジェクションマッピング |
HMDで運転するシミュレーションゲーム
「鉄道運転士」 |
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