(Up&Coming 2010年9月号) |
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2010年7月22日〜24日の3日間、国際VRシンポジウムを展開するWorld16グループは3回目となる夏期ワークショップを米国で開催しました。第1回は2008年8月12日〜14日アリゾナ州フェニックス、第2回は2009年7月28日〜31日に日本の伊豆箱根で開催され、いずれもその後の研究成果がその年の国際VRシンポジウムで発表されました。今年も11月に開催のFORUM8デザインフェスティバル、第4回国際VRシンポジウムに向けて研究内容の協議や検討が行われています。
今回は、特別セミナーでの講演内容と、W16グループ研究メンバーの研究予定内容についてレポートします。 |
▲ワークショップ開催地、米国、カリフォルニア大学サンタバーバラ校
(the University of California, Santa Barbara/UCSB) |
●ワークショップの開催地
今年の夏期ワークショップは、昨年の国際VRシンポジウムでのMarcos Novak教授の提案により、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB
http://www.ucsb.edu/)での開催となりました。カリフォルニア大学(UC)は米国でも最大規模の州立大学群で、本部のバークレー校をはじめ10の大学で構成されています。サンタバーバラ校はカリフォルニア州サンタバーバラ郡内の太平洋岸に位置し、風光明媚な海岸線と年間を通じて穏やかで快適な気候で、日本人にとっては大変うらやましい環境です。
以下に、UCサンタバーバラ校「メディア芸術工学部」のコンファランスルームとベストウェスタンホテルの会議室を会場として、3日間開催されたワークショップの模様を紹介します。 |
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▲Marcos Novak教授による開会挨拶
(USCB、Media Arts And Technology) |
●ワークショップのスケジュール
オープニングでは、World16の代表である小林佳弘先生、 フォーラムエイト社長伊藤裕二、 UCSBメディア芸術工学部教授 Marcos Novak先生からそれぞれ挨拶と案内が行われました。国際VRシンポジウムでのVRに関する研究は年々充実したものになってきており、今回のワークショップにおいてもW16の研究メンバーの強い意気込みが感じられ、期待感に満ちた雰囲気の幕開けとなりました。
国際VRシンポジウムは、VR(UC-win/Road)を活用した研究やプロジェクトを発表し、VRに関わる研究や技術の普及に貢献しようとするものです。これまでの成果を踏まえ、さらに発展・拡張した研究やまったく新たな発想でアプローチしようとする研究など、毎年多彩なテーマが取り上げられ実施・発表されています。 今回のワークショップでは、(1)World16メンバープレゼンテーション、(2)ゲストスピーカー特別講演、(3)FORUM8プレゼンテーション、(4)VRシステム見学、(5)ディスカッション、(6)World16 Groupファイナルプレゼンテーションを主とした6部構成で進められました。Day1では、予定通りW16プレゼンテーションとして13名による発表と、ゲストスピーカー2名による特別講演が行われました。 |
World16 VR Summer Workshop 2010 スケジュール |
Day 1 |
7月22日(木)9:00−18:00 the University of California, Santa Barbara |
・Opening(オープニング挨拶)、小林先生、伊藤社長、Novak先生
(1) World16メンバープレゼンテーション
(2) ゲストスピーカー特別講演、Google、TRB |
Day 2 |
7月23日(金)9:00−23:30 the University of California, Santa Barbara
the Best Western
South Coast Inn |
(3) FORUM8プレゼンテーション、デモ、ディスカッション
(4) AlloSphere VRシステム見学 (13:40−15:40)
・Santa Barbara 散策&夕食
(5) NightWorkshop /ディスカッション |
Day 3 |
7月24日(土)9:00−12:30 the Best Western South Coast Inn |
(6) W16 Group ファイナルプレゼンテーション
・見学ツアー (カリフォルニア・ワイナリー) |
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●オープニングセッション
国際VRシンポジウムの提唱者でありWorld16代表であるNovak氏は、今年で4回目を迎える同シンポジウムの当初構想からそのミッションを確認し、これまでの活動を振り返りました。第2回(2008年)におけるW16メンバー発表プロジェクトのスクリーンショットや今回のワークショップ開催の経緯などが紹介され、スケジュールを確認してワークショップがスタートしました。
●World16メンバーによるプレゼン内容と研究予定
ここでは、1日目のW16プレゼンテーションから、ディスカッションを経たファイナルプレゼンテーションまでの発表内容に加えて、各メンバーの最終的な研究予定を紹介します。 |
1 |
小林 佳宏 氏 プリズムラボ/アリゾナ州立大学 |
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アリゾナ州立大学でのデジタルフェニックス計画で制作されたVRモデルに触れ、自身の研究に関連して、City
GenerationとProcedual Modelingについて解説されました。
今後の関心としては、BIM+VR、BIMの3DデータのVR化としてAllplan、UC-1、DesignBuilder、UC-win/Roadの連携による建築設計・都市設計ツールの開発に加え、都市デザインツールとしてMAXScriptによる3D都市生成機能と、さまざまなAPIとの連携によって広がる可能性について言及しました。
ファイナルプレゼンテーションでは、これまでのMAXScriptを超えたデザインツールの開発が研究テーマとして挙げられました。 |
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■ 「スクリプト不要の都市デザイン生成」
コンピュータによる自動的な都市デザイン生成を行うツールの開発を目指すもので、前回2009年のVRシンポジウムでデモを行ったツールの発展版となります。
現行ツールでは、建物のファサードを新しく生成する際にMAXScriptのコード修正を行う必要があり、プログラミング知識の少ない人には難易度の高い作業でした。新バージョンでは、イメージファイルのセットを使ってスクリプトを書かずに建物ファサードの生成出力が可能になります。11月のシンポジウムでは、完成したツールで生成した10都市を紹介する予定です。 |
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2 |
Ronald Hawker 氏 ザイード大学/UAE |
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Google Earthの活用とUC-win/Roadの連携、UAEでの歴史的町並み再現などをテーマとして挙げ、これらの中でもUC-win/RoadでのGIS的な機能、とりわけURLへのリンクを要望されました。現在も、UC-win/Roadの新機能としてモデルのクリックアクションでリンクを実現する仕様を考案しています。 |
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■ 「ドバイ歴史地区の再構築」
このプロジェクトの目的は、近代ドバイ設立の功労者であるSheikh Saeed
Al Maktoum統治下時代の、ドバイの都市構造をシミュレーションするものです。ドバイの2地区に焦点をあて、地域独特のスタイルをもった歴史的建造物をビジュアル化すると同時に、建物周辺の沿岸部・内陸部の地形環境を表現し、動的モデルを統合します。 |
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まず、マギル大学が過去2年に取り組んだ「路面電車の可視化プロジェクト」、「高速道路インターの再構築プロジェクト」を振り返りました。とりわけ昨年のプロジェクトでは、アカデミー奨励賞を受賞するなど高度なVR活用が行われています。今後の展開としては、建築・都市計画統合流通フォーラムでの市民参加の促進を挙げ、そのためにはインタラクティブなウェブサイトの利用が欠かせないことが示されました。フォーラムエイトでは、UC-win/Road
Ver.5のクラウドへの対応を実現させていることについても言及しています。 |
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■ 「大規模都市プロジェクトにおける市民参画」
UC-win/Roadを、大規模な公共デザイン研究である「建築・都市デザインの統合的普及フォーラム」において活用するものです。一般の方々を対象としてモントリオール南西地区で行われる「自分のシナリオを選ぼう」計画への参加を促します。UC-win/Roadに、学生が作ったコンテンツをインポートして研究対象のモデル作成、都市開発プロジェクトとそれがもたらす影響の可視化のために使います。これらは、ユーザがインタラクティブで使いやすいウェブサイト上で触れることのできるビジュアライゼーションやシナリオとして用いられます。 |
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Wael Abdelhameed 氏 バーレーン大学/バーレーン |
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マイクロシミュレーションプレーヤーを利用したスケジュール・進捗管理および、GISとの連携によりモデル属性をUC-win/Roadで確認し、属性を編集してDBに反映させることを検討しており、特に4D建設システムで活用可能な機能として考えられています。UC-win/RoadでもGIS機能の拡張を予定しており、汎用的な機能が提供できれば本研究プロジェクトにも役立つと考えています。
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■ 「プロジェクト管理でのVR:スケジューリングとレポーティング」
マイクロシミュレーションプレーヤーまたはシナリオ編集・コンテクスト機能を利用した、ビル建設プロセスにおけるプロジェクト管理のモニタリングがテーマとなります。スケジュールの変更・修正による可視化プロセスの変更を考えています。次のステップとしては、建築データとVRの連携で、柱の鋼材密度、形状、体積などのデータを、GISからインポートされるようにします。 |
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昨年、アカデミー奨励賞を受賞した福田氏からは、大阪、神戸のVR活用プロジェクトなど6つの事例が紹介されました。シンポジウムに向けていくつかのテーマ候補が挙げられましたが、最終的にはUC-win/Road
Ver.5でサポートされる点群モデリングに関わるプロジェクトが発表されました。 |
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■ 「都市デザイン研究における3DレーザスキャナデータからVRデータへの最適化システム」
物理モデル・空間を容易にデジタルモデルへ変換するため、3D・CADモデラーではなく3Dレーザスキャナを使用。スキャナ付属ソフトウェアで3D点群データから生成できるポリゴンの多くはUC-Win/Roadのようなリアルタイムのレンダリングには適していないため、立方体や三角錐などの基本形状を最適化する幾何学ソフトウェアの開発に着手しています。これは、多くの基本形状が都市模型(SCMOD)中に含まれていることに基づいています。幾何形状ベースに最適化された部分の開発に続き、UC-Win/Roadにインポートする
ために必要なファイル出力部分(「.fbx」、「.wrl」など)の開発を行います。 |
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Claudio Labarca 氏、Rodrigo Culagovski氏 カトリック大学/チリ |
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今回初めての参加となるロドリゴ・クラゴブスキー氏はさまざまなビジュアル化のプロジェクトを紹介しました。一方、クラウディオ・ラブロカ氏はSkypeを通じて参加し、これからの研究テーマについて解説しました。 |
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■ 「ダウンタウン サンティアゴ: 1810 - 1910 - 2010」
サンティアゴの市街中心区画における歴史的・形態的変化のビジュアル化を提案します。研究者や計画担当者から一般市民までが、街の変化の過程を静的なものではなくダイナミックなものとして捉え直し、現在の構造や形態が過去の痕跡をどのように残しているかについて、理解を新たにすることができます。
シミュレーションにより、リアルタイムで建物、車両、道路、歩行者の変化を経験し、時間経過の感覚をより強烈に得ることができます。データに対する個人的・実験的なアプローチを可能にするため、従来のようなアニメーションやレンダリングよりもさらに深い理解が可能になります。 |
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高速道路のプロジェクトをさらに発展させ、騒音解析をVRでシミュレーション表現することに挑戦される予定です。フォーラムエイトでは騒音解析プラグインを開発中で、プロトタイプ版のデモを行いましたが、解析結果ではやはり「等音線」を表示した方がよいとの意見をいただいています。また、交通シミュレーションで1台1台の自動車騒音を解析することができれば理想的であるとの意見もありました。
■ 「建築形態生成のためのUC-win/Road による音響シミュレーション」
UC-win/Roadの交通シミュレーション結果を用いて音響シミュレーションを作成し、モデル周辺の騒音レベルを予測。将来の音響サンプルを生成して音を再度UC-win/Roadに戻して使用します。 |
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Matthew Swarts 氏 ジョージア工科大学/アメリカ |
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今回の研究テーマとして、Isovists(空間スペース量)の建築や店舗設計での活用や、GISでのViewshed(可視環境要素)を挙げられました。さらに、これらの空間解析機能のUC-win/Roadにおける実現を提案されました。
■ 「ビジュアル空間解析」
このプロジェクトの目的は、フォーラムエイトに空間解析をもたらすことです。プラグインを通じてUC-win/Roadの空間解析機能を高め、UC-win/Road内で解析結果をビジュアル化することが目標です。プラグインはUC-win/RoadSDKを使ってDelphi2007で開発します。基本的な2D解析方法は、Isovist法、部分的Isovist法および、複数色の線を描く命令と数値による形状評価をテキストによってリスト化したものを利用したe-partitionとなります。UC-win/Roadの都市モデルは、特定の位相と幾何学的形状のプロパティを生み出す都市建設アルゴリズムによって生成されます。異なる規模での複数の街路配置を比較します。 |
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Paolo Fiamma 氏 ピサ大学/イタリア |
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昨年のシンポジウムでは、イタリア・ピサの斜塔近郊のモデリングとその歴史的な街並みの再構築計画をプロジェクトとして選定されました。これをさらに具体化し、公共地下駐車場における交通検討を行います。これは、UC-win/Roadの交通流と統合された歩行者の交通流シミュレーションがサポートされることで容易に実現でるもので、現在UC-win/Road
Ver.6での対応を検討しています。楢原先生に協力を依頼し、開発を進めることを考えています。 |
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■ 「歩行者と交通流の相互作用」
本研究は、ピサ市が歴史地区の南側に建設した公共駐車場に関するものです。鉄道の駅と駐車場を結ぶ歩行者の移動に関して、2通りの異なる解決方法により、交通の流れにどのような影響があるかをシミュレートしたいと考えています。1つ目は地下道によるもので、2つ目は街路の横断歩道によるものです。重要なポイントとして、現況がもたらしている影響と、歩行者と自動車の無秩序な動きを整理し、当地区がより適切に利用されるように再編することです。ソフトウェアの現機能をもって、交通の流れと歩行者の流れの相互作用が得られるようにテストします。 |
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Marcos Novak 氏 カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校/アメリカ |
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Novak教授の寄稿した書籍「Manifestos of urban future」(下:表紙写真)で取り上げた神道、ブッダなどのさまざまなコンセプトの活用や、Newsweek誌での「将来の都市」という特集(※)が紹介されました。UC-win/RoadのSDKの関数を分かりやすくUDP/TCP上で公開し、DelphiまたはUC-win/Roadの構造に深い理解がなくても外部アプリケーションと連携可能にすることが提案されました。これにより、外部マシンや異なるOS、異なる開発言語との連携が可能になります。実現可能な部分が限られている面もありますが、現在のSDKを用いてUDP/TCPの連携プラグインを開発し、提供する予定です。
※Novak教授寄稿書籍 Newsweek掲載記事 「the future of work LA」
http://www.newsweek.com/feature/2010/future-of-work.html
■ 「情報分野ナビゲーション」
現代の都市環境ナビゲートすることは、外部と内装、インテリア、自然と人工、直接的なものと間接的なものなど、あらゆる分野を横断してナビゲートすることでもあります。インテリアによる心理・生理的反応、他人との会話、情報、ラジオ、その他のメディア、乗り物、歩行者、街路の広告、動く広告、アクティブなディスプレイとしてのビル。こういったものはすべて、人々の限られた知覚から注意を引こうと競っています。従来のような、建物と広告、手段、娯楽メディアなどの境界は重なり合い、情報過多になりつつあります。このプロジェクトは、これらの密度の濃い情報分野が調和し、効果的な知覚を妨げないような形を模索します。 |
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楢原 太郎 氏 ニュージャージー工科大学/アメリカ |
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一昨年のシンポジウムでのモーションキャプチャを利用した歩行者などの、リアルな人間モデルの開発や、昨年発表のインタラクティブデバイスとの連携などの紹介が行われました。今年は、さらに昨年の研究を進めるということで、来年のサマーワークショップまでの長期プロジェクトとして下記の開発を挙げられました。 |
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■ 「インタラクティブ・デバイス開発」
1)昨年からのUC-win/Roadと物理環境とのインタフェースの改良
2)リアルタイムで複数ユーザが相互に作業を進められる物理インタフェースの作成
3)複数デザイナーによる共同製作を促進できるプラットフォームの準備 |
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Amar Bennadji 氏 ロバートゴードン大学/英国 |
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今回が初めての参加となり、英国スコットランド・アバーディーン市のロバートゴードン大学(RGU)のキャンパス移設に伴う問題について、プロジェクトを適用しようと考えられています。交通や汚染問題、バイパス検討などが予定されています。 |
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■ 「ロバートゴードン大学の新駐車場とDee橋混雑緩和」
同大学は、市街中心部のキャンパスからGarthdeeキャンパスへの移転にあたって多くの労力を費やしています。職員や学生の移動による交通利用人口は増加し、南部からのRGU
Garthdeeキャンパスへの唯一のアクセスであるDee橋付近の以前からの混雑に拍車をかけています。Dee橋の混雑とA90線を通行してAberdeen南部から来るRGU関係者の移動時間削減のため、Dee橋手前の新しい駐車場の建設と、大学の建物につながる新たな歩行者専用橋の建設を提唱しています。このモデルによって、Dee橋での円滑な流れと、川の反対側にある現行Aberdeen Garthdee
キャンパスに向かう機械的な流れからの派生を表現します。 |
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Kostas Terzidis 氏 ハーバード大学/アメリカ |
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人間の記憶や思い出をVRで再現することについての提案が解説され、位置情報を基盤としたSNS(Location
based SNS)を研究テーマとして挙げています。 |
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■ 「パーソナル・インフォマティックス:人生の道すじ」
記憶は、アイデンティティ認識の重要な要素です。小説、映画、歌、ポスターなどは、その人自身が直接創造したり、経験したりしたものではないにせよ、人の記憶の一部です。パーソナル・インフォマティックスは、人が自己内省や自己洞察を行うために、その人と関連した個人的な情報を集める助けとなる研究分野です。
このプロジェクトでは、一般的なメディアから取ったシナリオを個人の記憶に変換するためにパーソナル・インフォマティックスを使用します。例えば、英語「モーターサイクルダイアリー」のようなロードムービーを、その人が主役となり、その人が知っている人や道が登場するものに作り変えるといったことを行います。 |
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●ゲストスピーカー講演 |
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Aidan Chopra 氏 エバンゲリスト/Google Inc. |
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Googleが開発・提供している3次元モデリングソフトのSketchUpとBuilding Makerに関する講演が行われました。SketchUpが貢献できることについて、歴史的な背景も含めながら説明されました。BuildingMakerは2009年10月リリースされた3D建物モデリングツールで、具体的なデモを豊富に交えながら解説されました。参加者の多くがユーザであることもあって、数多くの質問が挙げられました。FORUM8デザインフェスイティバル(参照:P.53)でも同氏の特別講演が予定されています。 |
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Michael Manore 氏 米国交通運輸研究会議 交通ビジュアリゼーション委員長 |
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フォーラムエイトとコンサルタント契約を結んでいる同氏の講演では、交通の可視化についてのトレンドや研究、可能性について講演いただきました。同氏の豊富な経験をもとに、連邦道路局などの数多くのプロジェクトが紹介されました。W16メンバーからも質問が数多く挙げられました。 |
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●フォーラムエイト・プレゼンテーション
フォーラムエイトのセッションでは、UC-win/Road Ver.5の最新機能、最近のシステム開発事例、SDKの使い方に関するデモ解説が行われました。とりわけ、研究テーマとして高い関心を集めた新機能「UC-win/Road
for SaaSによるWeb公開」、「3Dレーザースキャンと点群モデリング機能」、「UC-win/Road
for RoboCar(R)」についても説明いたしました。SDKの使用方法解説では、今回開発を予定している複数の研究者から数多くの質問が挙げられました。
FORUM8 AZのマイク、リード、クリスからは、それぞれVRモデリングに関するチュートリアルや高度な使用方法に関して説明がありました。シンポジウムに向けて、W16メンバーのサポートを行うことになっています。 |
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▲ナイトワークショップの模様 |
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●AlloSphere 3DステレオVRシステム見学 (www.allosphere.uscb.edu)
UCSBのメディア・アート技術研究大学院の研究施設として、AlloSphereと言われる2つの3Dステレオドームを見学しました。Novak教授からは、UC-win/Roadが3画面にとどまらず制限のない多重表示をサポートすれば利用可能となるとの要望があり、開発検討を行なうこととしました。また、TransLABツアー、音と映像の体験(右下写真)などの施設見学も実施され、参加者はインタラクティブな音と映像の表現を体験しました。
最終日である土曜日には、懇親を兼ねた観光ツアーとして、有名なカリフォルニアワインのワイナリー見学も行われました。
第4回国際VRシンポジウムは、11月18に開催されます。素晴らしい研究プロジェクトが発表されるのは間違いないと期待できるワークショップとなりました。 |
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