Q18−23. |
合成桁腹版継手応力度の決定
合成I桁自動設計の現場継手計算で、腹板の継手計算用設計応力度の算出方法について教えて下さい。 |
A18−23. |
腹板の継手計算用設計応力度は、現場継手位置の断面計算で求まったフランジ上下縁の値から、各荷重状態毎に腹板位置の常時換算応力度を算出し、最も最大となる荷重状態の組合わせを採用します。
更に、決定した腹板上下縁の応力度によって以下の判断を行い設計用応力度としています。
・上下とも0.75σa以下の時 → 片側を0.75σa

・上下とも0.75σa以上の時 → 上下とも実応力を使用する
・上が0.75σ以下、下が0.75σ以上の時、 →
1.上下ともσ0.75σa以下の時
【合成前+合成後】

【+乾燥+クリープ】

【+温度】



2.上下ともσ0.75σa以下の時
【合成前+合成後】

【+乾燥+クリープ】

【+温度】



3.上がσ0.75σa以下、下が0.75σa以上の時
【合成前+合成後】

【+乾燥+クリープ】

【+温度】


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Q18−24. |
幅の中央寸法自動決定
引張フランジ幅が800mm、縁端40mm、初期設定
の幅の中央寸法140mmという条件で繰返計算を行ったら、幅の中央寸法が150mmに決まってしまいました。その理由は?
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A18−24. |
プログラムが繰返計算で決める方法を求めます。
step1:フランジ幅から両縁端寸法を引く。
【800−40×2=720】
step2:フランジ幅から配列形式が決まっており、ボルト列数が決まっている。
残りの寸法からボルト間隔を引き、初期設定で指定している幅の中央寸法以上となるボルト間隔を5mm単位で探す。
g=100の時 → 720−6×100=120
< 140なのでOUT
g= 95の時 → 720−6× 95=150
> 140なのでOK
となりボルトゲージ95、幅中央寸法=150で決定する。
初期値で入力している幅の中央寸法を使ってゲージを求めているのではありません。
(720−120)/6とはしていない。 |
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Q18−25. |
鋼床版用上リブ定義ファイル
鋼床版箱桁断面計算で、上リブにUリブを使用した時、計算書で印字されるで印字される縦リブ照査 時の断面積Alと剛度Ilの算出方法を教えて下さい。 |
A18−25. |
本プログラムでは、Uリブを使用した場合、1つのUリブを等価な2本のプレートに置き換えて縦リブ照査を行います。この時のリブの断面積や重心位置、剛度は、リブ定義データ(RIB.DEF)内に登録されている値を使用します。
U−300×220×6を例に計算します。
RIB.DEFの中で、U−300×220×6には出荷状態で以下の値が登録されています。

任意なリブを使用する場合にはエディタでRIB.DEFに追加修正することで可能になります。 |
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Q18−26. |
合成I桁断面計算、架設時応力
合成I桁断面計算で、架設時の上フランジ許容圧縮応力度の算出方法は? |
A18−26. |
断面計算の初期設定で「上フランジ圧縮許容応力度算出法(0-2)」があり、このスイッチは、以下となります。
【0】:局部座屈と許容曲げ圧縮応力度の小さい方
【2】:局部座屈を無視し許容曲げ圧縮応力度とする。
次のページの出力例の計算課程を示します。
【0】の時、道示U-3.2.2より局部座屈による許容応力度は、

【2】の時、道示U-表-2.2.3(b)より許容曲げ圧縮応力度は、


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Q18−27. |
非合成I桁上フランジ許容応力度
非合成I桁断面計算で、圧縮フランジの許容応力度の算定方法について「上フランジ圧縮許容応力度算定法(0-2)」がありますが、その機能について解説して下さい。 |
A18−27. |
「上フランジ圧縮許容応力度算出法」のスイッチは、以下となります。
【0】:局部座屈のみを考慮する
【1】:局部座屈と許容曲げ圧縮応力度の小さい方とする
【2】:局部座屈も許容曲げ圧縮も無視し全強とする
次のページの出力例の計算過程を示します。
【0】の時、道示U-3.2.2より

【1】の時、道示U-表-2.2.3(b)より

局部座屈での1935より小さいので決定。
【2】の時、道示U-表-2.2.3(a)より全強とする。


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