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>> RC下部工の設計・3D配筋 RC下部工の設計計算 部分係数法・H29道示対応製品Q&A >> ラーメン橋脚の設計・3D配筋 ラーメン橋脚の設計計算の設計計算 部分係数法・H29道示対応製品Q&A
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2.入力 | |
Q2−1. |
はり、柱だけを照査したい。 |
A2−1. |
Ver.9より、はり、柱のみのモデルに対応しました。
柱基部を、バネ支点とすることが可能です。 基礎に関する入力が不要となりますので、少ない入力で計算を行うことが可能です。 また、柱ごとに柱基部のバネ支点の設定が可能となりますので、独立フーチングモデルの柱、はりなど、部分的な照査を行うことができます。 |
Q2−2. |
補強鋼材軸方向有効範囲とは? |
A2−2. |
補強鋼材軸方向有効範囲は、レベル2照査時の断面のM-φ関係を算出する際の補強鋼材の有効範囲を指定します。 RC補強の場合は以下のように取り扱われます。 ・「補強鋼材軸方向有効下端」より下側 補強鉄筋のうち、定着鉄筋のみを考慮します。非定着鉄筋を考慮しません。 ・「補強鋼材軸方向有効下端」〜「補強鋼材軸方向有効範囲長」 全ての補強鉄筋を考慮します。 ・「補強鋼材軸方向有効範囲長」より上側 補強鉄筋を考慮しません。 |
Q2−3. |
斜引張鉄筋/横拘束筋は何に使用するのか? |
A2−3. |
斜引張鉄筋/横拘束筋データは、Aw、Ah算出に使用します。 許容応力度法照査では、 Awをせん断照査に使用します。 レベル2地震動照査では、 Awをせん断耐力の算出に使用します。 AhをM−φ関係の算出に使用します。 |
Q2−4. |
「橋脚鉄筋」−「斜引張鉄筋/横拘束筋」で入力する『帯鉄筋』と『スターラップ』の違いは? |
A2−4. |
帯鉄筋→張出し部、中央部にされる鉄筋で、中央部の許容応力度照査(せん断)、保耐法照査(せん断耐力)に影響します。
中間帯鉄筋→中央部のみ配置される鉄筋で、中央部の許容応力度照査(せん断)、保耐法照査(せん断耐力)に影響します。 スターラップ→張出し部の帯鉄筋位置に配置される鉄筋で、張り出し部の許容応力度照査(せん断)に影響します。 |
Q2−5. |
はりのハンチ筋のかぶりはどのように入力したらよいか? |
A2−5. |
ハンチ筋のかぶりはハンチの勾配を無視した値を入力してください。
計算時には勾配分を考慮して配置されます。 |
Q2−6. |
はり側面のns(塑性ヒンジ長を算出するための圧縮側軸方向鉄筋の本数)を入力するようになっているがどの計算で使用するのか? |
A2−6. |
Ver.10以降(平成24年道示対応版)の入力画面「橋脚鉄筋」の「はり支間」断面の「斜引張鉄筋/横拘束筋」タブでは、はり側面のnsも入力します。 この値はUC-win/FRAME(3D)エクスポート(メニュー「ファイル|UC-win/FRAME(3D)データのエクスポート」)実行時のみ使用し、これ以外の計算では使用しません。 UC-win/FRAME(3D)のエクスポートモデルの、梁の面外方向のM-φ関係を定義するために使用します。 |
Q2−7. |
上部工の位置を基準とした支承位置を入力するが、上部工位置は計算に影響するか? |
A2−7. |
橋軸直角方向の橋脚躯体のレベル2地震動照査で使用する上部工慣性力に影響します。 上部工慣性力は、「道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月」P3-21の図-3.3.3に示されるように、 各支承位置に、水平荷重と、偶力となる鉛直荷重として載荷します。 鉛直荷重は、上部工重心位置と支承位置の距離から算出しますので、入力画面「上部工/支承」で指定する上部工位置は、水平方向の上部工重心位置を指定してください。 |
Q2−8. |
梁片持ち部を鋼板補強するにはどうすればよいか? |
A2−8. |
鋼板補強は、梁片持ち部に指定できない仕様となっています。 本プログラムの補強モデルのレベル2地震動の計算は、「既設道路橋の耐震補強に関する参考資料 平成9年8月」を参考としていますが、この計算条件に従って片持ち部に鋼板補強を考慮する場合は、入力画面「橋脚鉄筋」の「はり張出し」断面の「斜引張鉄筋/横拘束筋」において、「斜引張鉄筋量Aw」を「直接指定」とし、鋼板を考慮したAwの値を直接指定してください。 この変更は、「許容応力度法照査」の「せん断照査」、および「レベル2地震動照査」の「はり部材(橋軸)」に影響します。 この計算条件に関する詳細を下記に示します。 「既設道路橋の耐震補強に関する参考資料 平成9年8月」のP4-4では、梁の鋼板補強について、 @せん断耐力の向上としてはたらきます。 A拘束効果を期待しません。 B軸方向鉄筋として期待しません。 と記述されています。また、C既設時の橋脚躯体重量Wpの値(P4-7)と、鋼板補強後のWpの値(P4-37)が同じ値になっています。 これにより、本プログラムの梁の鋼板補強では、 上記@より、せん断耐力Ssに鋼板を考慮します。 上記A、Bより、M-φ関係に鋼板を考慮しません。 上記Cより、補強鋼板の重量を考慮しません。 詳細は、ヘルプ「結果理論及び照査の方法|ラーメン橋脚の保有水平耐力法照査(面内方向)|補強の計算条件(はりの鋼板巻立て)」をご参照ください。 以上より、梁片持ち部に鋼板補強を考慮する場合は、Awの値を直接指定していただくことになります。 |
Q2−9. |
杭基礎モデルで、増し杭の検討を行わないフーチングのみの補強検討は可能か |
A2−9. | 本製品のフーチング補強は、増し杭工法としての計算を行います。 このため、増し杭は必ず配置する必要があります。 申し訳ございませんが、フーチング補強に増し杭を配置しないケースには対応しておりません。 |
Q2−10. |
入力画面「許容応力度法|計算条件」のタブ「骨組解析条件」で指定する「フーチングの断面2次モーメント」は何を選択すればよいか? |
A2−10. | 通常、「剛体とする」を選択してください。 「実剛度」、および「直接指定」は、本プログラムの前身である「UC-win/RC」の機能を継承したもので、剛体とした場合との結果比較検証用に設けているものです。 詳細は、ヘルプ「入力|許容応力度法‐計算条件」の【骨組解析条件−フーチングの断面2次モーメント】をご参考ください。 |
Q2−11. |
フーチング補強モデルで、補強のコンクリート材質を変更したい |
A2−11. | 申し訳ございませんが、補強のコンクリート材質を指定することはできません。 補強鉄筋材質のみ、指定可能です。 |
Q2−12. |
入力画面「橋脚鉄筋」のタブ「鉄筋配置|主鉄筋配置」の「主鉄筋配置参照断面」で、参照したい断面が表示されない |
A2−12. | 参照することが可能な断面は、以下の制限があります。 ・はり、柱、フーチング直角方向、フーチング橋軸方向間をまたがる参照はできません。 ・はり支間中央断面は、右側、左側の断面を参照できません。 ・柱段落し後の断面は、基部側の断面を参照できません。 ・フーチングの増幅部の断面は、増幅部以外の断面を参照できません。 また、自分自身を参照している断面は参照できません。 例えば、「柱2」が「柱1」を参照している場合、「柱1」は「柱2」を参照することができません。 また、「柱3」が「柱2」を参照し、「柱2」が「柱1」を参照している場合、「柱2」・「柱3」とも「柱1」を参照していますので、「柱1」は「柱2」も「柱3」も参照することができません。 |
Q2−13. |
柱上端の定着・非定着鉄筋を指定したい |
A2−13. | Ver.12から、柱上端の補強鉄筋の定着/非定着を考慮する計算オプションを追加しました。 入力画面「レベル2地震動|橋脚条件」のタブ「補強オプション」で、 「鉄筋コンクリート巻立て、鉄筋コンクリート増厚|柱上端の補強鉄筋の取扱い」の「定着鉄筋のみ考慮する」を選択することで、 「補強鋼材軸方向有効範囲」より上側では定着鉄筋のみ考慮します。 ※「補強鋼材軸方向有効範囲」は入力画面「橋脚形状」のタブ「柱補強」の「補強鋼材軸方向有効範囲」で指定します。この範囲が柱上端を含まないように設定してください。 柱基部と上端で定着鉄筋の扱いが異なる場合は入力画面「橋脚鉄筋」のタブ「オプション」で「段落し」を「あり」として、基部と上端の主鉄筋をそれぞれ設定する必要がございます。 |
Q2−14. |
せん断耐力算出、せん断照査時の断面の有効高dの値が正しく算出されていない |
A2−14. | 入力画面「橋脚鉄筋」で定義する主鉄筋の「配置」の選択が適切であるかをご確認ください。 例えば、はり部材で上側引張り時の有効高を算出する場合は、「配置」が「上側」(または「上側両端」、「上側左端」、「上側右端」)で定義した鉄筋の重心位置までの距離としますので、断面下側に配置されている主鉄筋を「上側」鉄筋として定義すると有効高dを正しく算出することができません。 |
Q2−15. |
基礎製品(「基礎の設計」)と連動することは可能か |
A2−15. | 申し訳ございませんが、基礎製品と直接連動することはできません。 本製品では、「基礎の設計」で杭基礎およびフーチングの計算を行うことを想定して、基礎連動用XMLファイルのエクスポート機能を用意しています。 エクスポートは、メニュー「ファイル|基礎連動用XMLファイルのエクスポート」で行います。 注意点、および操作手順などの詳細につきましては、ヘルプ「操作方法|基礎連動用XMLファイルのエクスポート」をご参照下さい。 なお、基礎製品からのインポート機能は用意しておりません。 ※「RC下部工の設計計算」(ラーメン橋脚以外)では基礎連動用XMLファイルのエクスポートに対応しておりません。 |
Q2−16. |
荷重ケースを指定した任意荷重や、水平方向に作用する任意荷重を定義したい |
A2−16. | 申し訳ございませんが、任意荷重は死荷重のみに制限されます。 荷重ケースの指定、および作用方向を指定することはできません。 ご了承ください。 |
Q2−17. |
梁柱モデルで柱基部にバネ支点を定義するが、実際のモデルは柱ごとに独立フーチングが存在する。 フーチング下端にばね支点を移動することは可能か。 |
A2−17. | バネの位置は柱下端に固定しておりこれを変更することはできませんが、基礎下端へのバネの移動を考慮した換算値を設定することで対応可能です。 バネの移動による換算方法を、ヘルプ「計算理論及び照査の方法|柱基部支点バネの移動による換算方法」でご案内していますのでご参考ください。 |
Q2−18. |
丸鋼の鉄筋断面積を変更したい |
A2−18. | 申し訳ございませんが、鉄筋断面積を変更することはできません。 本製品の丸鋼断面積は、JIS G3191の値を内部で自動的に適用します。 |
Q2−19. |
弊社製品「震度算出(支承設計)」と連動する時の基礎バネ値を直接指定したい |
A2−19. | 以下の手順で、基礎バネ値を直接指定することができます。 @入力画面「基本条件」で「基礎形式」を「直接基礎」に設定します。 A入力画面「直接基礎」の「基礎バネ(震度連動)」の「算定条件」を「直接指定」に設定します。 Bボタン「直接指定」で開く画面で、基礎バネ値を直接指定することができます。 |
Q2−20. |
柱基部の高さ位置が異なるラーメン橋脚の計算は可能か? |
A2−20. | 対応しておりません。 柱基部の高さ位置が異なるモデルは作成することができません。 ご了承ください。 |
Q2−21. |
はりに段差のある形状を定義したい |
A2−21. | はり形状は矩形のみ対応しているため、段差付きの形状を定義することができません。 任意荷重により荷重として考慮することは可能ですが、剛度として考慮することはできません。 何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。 |
Q2−22. |
柱ごとに段落しを複数個所に設定したい |
A2−22. | 申し訳ございませんが、段落しは1箇所に制限されています。 ご了承ください。 |
Q2−23. |
フーチングの増厚断面で、鉄筋材質を変更しても降伏曲げモーメントMyが変化しない |
A2−23. | 入力画面「基本条件」は既設鉄筋材質を指定します。 フーチングの増厚部の鉄筋材質は、入力画面「橋脚形状」のタブ「フーチング」の「補強|補強鉄筋」で指定して下さい。 既設鉄筋材質を変更した場合、上側引張り時の既設鉄筋は最外縁でないため、降伏曲げモーメントMyに影響しなかったと推察します。 |
Q2−24. |
入力画面「橋脚鉄筋」のタブ「斜引張鉄筋/横拘束筋」の「ns」として入力する圧縮側軸方向鉄筋本数nsは、鉄筋径が異なる場合どのように換算すればよいか |
A2−24. | H24道示X p176の解説に「nsとして計上される軸方向鉄筋において直径の異なる軸方向鉄筋が含まれる場合には,小さい方の直径を式(10.3.9)における軸方向鉄筋の直径φ’とするのがよい。」と記載されています。 これより、鉄筋径の違いに関わらず、鉄筋本数を指定するものと考えます。 φ’は、プログラム側で自動的に小さい鉄筋径を抽出します。 具体的には、側面鉄筋よりも内側の範囲で断面中心から圧縮側にある鉄筋のうち鉄筋径の最も小さい値を採用します。 |
Q2−25. |
ラーメン橋脚のはりの入力において、ハンチ幅≧ハンチ高の形状が入力できない理由は何か。 |
A2−25. | 「道路橋示方書・同解説X耐震設計編に関する参考資料 平成27年3月」の図−8.25に示される「ハンチ幅≧ハンチ高さ」の場合の塑性ヒンジ位置の考え方に対応していないためです。 ご了承ください。 |
Q2−26. |
ラーメン橋脚のレベル2地震動照査において、フーチングの柱間照査が初期状態で「照査しない」となっているのはなぜか。 |
A2−26. | 連続フーチングの柱間照査を行うには柱から伝えられる断面力が必要ですが、レベル2地震時においてこの断面力をどのように考えて求めるか基準類に明示されていません。 本製品ではヘルプ「計算理論及び照査の方法|レベル2地震動照査(杭基礎)|フーチング橋軸直角方向レベル2地震動照査」に示した考え方で照査を行っておりますが、基準等に沿ったものではないため、初期値を「照査しない」としています。 |
Q2−27. |
杭基礎モデルの入力画面「地層」に入力するγt、γsatの重量は、どのような値を入力すればよいか。 |
A2−27. | 水位より上の単位重量を湿潤重量γtとしてご入力ください。 水位以深は水中重量として(飽和重量−水の単位重量)を用いていますので、飽和重量γsatには水中重量に水の単位重量を加えた値を入力してください。 |
Q2−28. |
主鉄筋の入力箇所が多い。簡単に入力できないか。 |
A2−28. | 入力画面「橋脚鉄筋」のタブ「主鉄筋配置」に、「主鉄筋配置参照断面」の選択を設けています。 ここで断面を選択すると、その断面で定義した鉄筋配置を参照します。 ただし、参照可能な断面には制限があります。 詳細は、Q2−12の回答、およびヘルプ「入力|橋脚鉄筋|鉄筋配置」の「主鉄筋配置:(1)主鉄筋配置参照機能」をご覧ください。 |
Q2−29. |
柱の断面サイズが異なるラーメン橋脚をモデル化可能か。 |
A2−29. | 可能です。「橋脚形状」−「柱」にて柱毎に寸法値を入力いただけます。 ただし、柱の断面形状の種類は矩形、円形、小判形、八角形から選択し、これは全柱共通です。 柱ごとに異なる断面形状を設定することができないことをご了承ください。 |
Q2−30. |
入力画面「橋脚鉄筋」確定時に、警告「最大/最小の応力度照査ではハンチ筋を無視します。」が表示される。 |
A2−30. | 「はり支間X|左端部(または右端部)」で定義した「ハンチ筋」の「有効範囲」がハンチ幅以上のときに表示されます。 ハンチ幅の範囲以外の区間ではハンチ筋は無視されるため、警告を表示しています。 警告ですので、計算は可能です。 |
Q2−31. |
ラーメン橋脚の入力画面「レベル2地震動照査|共通条件」の「死荷重時の荷重ケース」で、選択したい水位条件の荷重ケースが選択できない。 |
A2−31. | 入力画面「許容応力度法|組合せ荷重ケース」で、対象となる荷重ケースにチェックが付いているかをご確認ください。 「死荷重時の荷重ケース」は、入力画面「許容応力度法|組合せ荷重ケース」でチェックした死荷重時の組合せ荷重のみ選択可能です。 |
Q2−32. |
入力画面「基本条件」の「地盤種別」の入力値と、入力画面「地層」のタブ「土質」の「地盤種別の判定」で決定した地盤種別が異なる場合、計算ではどちらが使用されるか。 |
A2−32. | 計算は、入力画面「基本条件」の「地盤種別」を使用します。 入力画面「地層」のタブ「土質」の「地盤種別の判定」は地盤種別を判定するツール的な機能で、計算では使用しません。 |
Q2−33. |
斜引張鉄筋量の直接入力には既設帯鉄筋断面積も含まれるか。 |
A2−33. | 含まれます。 「日本道路協会 [道路橋示方書・同解説 X 耐震設計編] 平成24年3月」の式(10.5.3)(P.186)のせん断補強鉄筋が負担するせん断力の計算に使用するAwの値を直接入力してください。 |
Q2−34. |
入力画面「許容応力度法|組合せ荷重ケース」で指定する「増し杭工法時の既設のみが負担する既設死荷重」はどの計算で使用されるか。 |
A2−34. | 増し杭工法時のフーチングの設計曲げモーメントは、補強後の全荷重による曲げモーメントから既設死荷重時の曲げモーメントを差し引いたものとしており、このときの「既設死荷重時の曲げモーメント」を参照する荷重ケースとして使用されます。 詳細は、ヘルプ「計算理論及び照査の方法|許容応力度法(フーチングの設計)|曲げモーメントに対する照査」の【増し杭工法時の照査】をご覧ください。 |
5.計算(基礎) | |
Q5−1. |
水平変位を緩和する杭基礎の設計で〔杭基礎設計便覧(H19.1モデル)〕と[杭基礎設計便覧(平成19年)]はどのように使い分けたらよいか? |
A5−1. |
Ver.9の場合: Ver.9で「杭基礎設計便覧(平成19年)」に準拠した杭基礎の設計を行う場合は、このチェックを付けていただくようにしています。 また、このチェックを付けない場合は道示Wに準拠した設計になります。 この設定と『水平変位を緩和する杭基礎の設計[ 杭基礎設計便覧(H19.1)モデル ]』の設定は直接関係していません。 本プログラムでは、水平変位を緩和する杭基礎の設計を区別するため、下記のような表記にしています。 ・水平変位を緩和する杭基礎の設計[ 道示W(H14.3)モデル ] ⇒道示W12.8(5),12.1の解説(1)-2)に記述されている理論により計算を行います。 ・水平変位を緩和する杭基礎の設計[ 杭基礎設計便覧(H19.1)モデル ] ⇒杭基礎設計便覧(平成19年1月)P263に記述されている理論により計算を行います。 例えば、 「杭基礎設計便覧(平成19年)」=チェックをOff状態水平変位を緩和する杭基礎の設計[ 杭基礎設計便覧(H19.1)モデル ]を選択した場合だと、道示Wに準拠した設計を行いますが、水平変位を緩和する杭基礎の設計の計算理論のみを杭基礎設計便覧(P263)に記述された方法を適用し計算する事になります。 Ver.10以降の場合: Ver.10から「杭基礎設計便覧(平成19年)」の選択(チェックボックス)を削除しました。Ver.10以降は平成24年道示Wに準拠した設計を行います。 また、水平変位を緩和する杭基礎の設計は、道示W(H14.3)モデルの選択肢を削除しました。 |
Q5−2. |
水平変位を緩和する杭基礎の設計において概略結果を出力するにはどうすればよいか? |
A5−2. | 計算書「杭基礎の設計−安定・断面計算結果一覧表」を出力してください。 |
Q5−3. |
柱補強(RC巻立て)厚を考慮したフーチング照査を行う方法は? |
A5−3. |
入力画面「許容応力度法|計算条件」のタブ「断面照査条件」の
「フーチングの断面照査|フーチング照査位置と補強時の有効幅」内のチェックボックス 「直角方向照査時の柱前面位置|柱補強幅を考慮する」、 「橋軸方向照査時の柱前面位置|柱補強幅を考慮する」 にチェックを入れて計算してください。 |
Q5−4. |
「レベル2地震動」−「共通条件」で「死荷重時の荷重ケース」で水位ありのケースを設定しても基礎の計算に反映されない(浮力ありとなしで結果が同じとなる)。 |
A5−4. |
杭基礎のレベル2地震時照査では「レベル2地震動|共通条件|死荷重時の荷重ケース」で設定する水位を用いていますが、上載荷重Qを算出するときは以下の設定から算出しています。
・地層データ「入力|地層」 ・地表面からフーチング底面までの距離 (D1)「入力|杭配置|基礎天端」 ・水の単位重量 (γw)「入力|基本条件」 ・地表面から水面までの距離 (H1)「入力|地層|液状化」 浮力無視/考慮時の計算を行うときは、以下の2箇所をご確認下さい。 ・「レベル2地震動|共通条件|死荷重時の荷重ケース」で設定する水位 ・「入力|地層|液状化」で設定する地表面から水面までの距離 (H1) |
Q5−5. |
直接基礎のレベル2地震動照査(柱間照査)において、柱基部断面力を算出している水平震度はどのように算出されているか? |
A5−5. |
柱基部断面力を算出している水平震度は、以下の式から算出しています。 水平震度=khcf(=CD・Cz・khco)×補正係数 補正係数=(V・eN-Md)/(ML-Md) ここに、 V : 死荷重時鉛直力 eN : 地盤反力度の合力の作用位置 Md : 偏心モーメント |
Q5−6. |
杭基礎のレベル2地震動照査のフーチング照査(曲げ照査)で張り出し部に配置された杭位置の断面照査を省く方法は? |
A5−6. | レベル2地震動−基礎条件−フーチングで杭中心位置の曲げ照査を「照査しない」としてください。 |
Q5−7. |
レベル2地震時照査(杭基礎)を作用力直接指定で計算するにはどうすればよいか? |
A5−7. |
レベル2地震動−基礎条件−条件@画面で「作用力直接指定による杭基礎L2照査=照査する」に変更し、作用力直接指定時の画面で必要な入力を行ってください。
この照査は、初期作用力載荷〜全作用力載荷までを荷重増分法により計算し、全作用力載荷時に基礎が降伏に達しないことを照査しますが、応答塑性率照査までは計算を行いません。 |
Q5−8. |
杭基礎のレベル2地震時照査の計算について増し杭工法時の既設のみが負担する既設死荷重を低水位、高水位で分けていない理由は? |
A5−8. |
増し杭工法時の設計方法は、「既設道路橋基礎の補強に関する参考資料(平成12年2 月)社団法人日本道路協会」の記述を参照していますが、 ここでは、補強前の死荷重に対しては既に既設杭が負担し、その反力が残留していると考え、補強後の荷重増分や地震力に対しては既設杭と増し杭とで分担すると考えています。 既設杭の残留反力は、補強後の水位変動により変わるものではないと考え、1ケース(組み合わせ荷重ケース画面−増し杭工法時の既設のみが負担する既設死荷重)を指定していただくようにしています。 |
Q5−9. |
レベル2地震時照査(杭基礎)を作用力直接指定で慣性力の方向を指定する方法は? |
A5−9. | 慣性力の方向は、入力した作用力(柱基部断面力)のHpの符号で判断しています。 ※khgは正の値を指定してください。 |
Q5−10. |
杭基礎の入力画面「レベル2地震動|基礎条件」のタブ「条件@」で「作用力直接指定による杭基礎L2照査」を「照査する」とした場合、躯体の形状等の入力は必要か |
A5−10. | 必要です。 初期作用力計算時に躯体形状や死荷重時の支承反力による偏心モーメント、水平力を参照します。 ただし、鉛直作用力Vi、Vaのみ柱基部のVpから算出した値を使用します。 (鉛直作用力は、初期作用力、全作用力とも同じ値です。) |
Q5−11. |
梁柱モデルで計算した柱基部の断面力を基礎製品用にエクスポートできる機能はないか |
A5−11. | 申し訳ございませんが、用意しておりません。 また、レベル2の橋軸直角方向の照査では、ラーメン橋脚の基部の鉛直力が慣性力に応じて変化します。 独立フーチングの場合はレベル2照査で鉛直力の変化を考慮する必要が生じますが、基礎製品ではこれに対応しておりません。 ご了承ください。 |
Q5−12. |
杭基礎モデルの入力画面「レベル2地震動照査|基礎条件」のタブ「条件@」の「着目点ピッチ」で指定したピッチに分割されない。 |
A5−12. | 分割ピッチは、地層ごとに設定しています。 層下端が、杭頭〜1/βの範囲内の場合、「上」の設定値が適用されます。 層下端が、1/β〜(1/βと杭先端の中点)の範囲内の場合、「中間」の設定値が適用されます。 層下端が、(1/βと杭先端の中点)〜杭先端の範囲内の場合、「下」の設定値が適用されます。 |
Q5−13. |
フーチングのレベル2地震動照査で、版としてのせん断照査が行われないのはどうしてでしょうか? |
A5−13. | H24道示Wの図−解8.7.11(P252)に示される「版としてのせん断照査が不要となるフーチングの例」に該当していないか、ご確認ください。 |
6.ファイル | |
Q6−1. |
鉄筋情報や断面情報を含めた「UC-win/FRAME(3D)」との連動に対応しているか? |
A6−1. |
Ver.8から「UC-win/FRAME(3D)」へのエクスポート機能に対応しました。 メニュー「ファイル|UC-win/FRAME(3D)データのエクスポート」によりUC-win/FRAME(3D)ファイルへエクスポートすることが可能です。 |
Q6−2. |
RhSplash.dll、RCSplash.dllからウィルスが検知された。 |
A6−2. |
一部のウィルスチェックソフトで、RhSplash.dll、RCSplash.dllからウィルスが検知されたと報告されるケースが発生しました。 本件につきましては、開発元に確認をお願いして、2012年10月9日に誤検知に対する修正を行っていただいております。 |
Q6−3. |
UC-win/FRAME(3D)エクスポート時にメッセージ「UC-win/FRAME(3D)エクスポートは、支承位置(橋軸方向位置≠0)を含むケースには対応していません。」が表示され保存することができない |
A6−3. | 「UC-win/FRAME(3D)データのエクスポート」画面で「支承とWu及びRd」を「設定する」としている場合にこのメッセージが表示されます。 このメッセージを回避するためには、入力画面「上部工/支承」で支承の「橋軸方向位置」を全て「0.000」(m)にする必要があります。 ご了承ください。 |
Q6−4. |
「ラーメン橋脚の設計計算」で作成した「震度算出(支承設計)」モデルを「Engineer's Studio」、「UC-win/FRAME(3D)」にエクスポートすると、ラーメン橋脚が降伏剛性の骨組モデルになり、断面形状などの情報がエクスポートされない |
A6−4. | 「ラーメン橋脚の設計計算」のメニュー「オプション|動作環境の設定」の「非線形動的解析用データを付加する」にチェックを入れた後、「震度算出(支承設計)」ファイルへ保存してください。 |
Q6−5. |
Engineer's Studioへのエクスポートモデルで出力したM−φ関係を確認することは可能か |
A6−5. | 可能です。 メニュー「ファイル|Engineer's Studioデータのエクスポート」で開く画面の「モデル選択」で選択したモデルのM−φ関係を、画面右下の「M−φ、M−θ関係確認」のボタン「プレビュー」で出力する計算書で確認することができます。 |
Q6−6. |
「ラーメン橋脚の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」、「ラーメン橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」のファイルを読み込むことは可能か |
A6−6. | H29道示対応版製品のファイルを読み込むことはできません。 H29道示対応版製品から本製品のファイルを読み込むことは可能ですが、計算手法が大幅に変更されているため、形状及び配筋以外の項目については再確認が必要となりますことをご了承ください。 |
Q6−7. |
「震度算出(支承設計)(旧基準)」がインストールされていないPCで、震度連携ファイル(*.F3W)での保存、読み込みは可能か |
A6−7. | 可能です。 |
Q6−8. |
旧基準の「RC下部工の設計・3D配筋」、「RC下部工の設計計算」、およびSuiet版のラーメン橋脚ファイルの各製品のファイル拡張子は同じだが、製品間で読込可能なバージョンはどのように判断すればよいか。 |
A6−8. | ファイルバージョンが同じか、それ以前のバージョンで作成されたものであれば読込可能です。 使用中の製品のファイルバージョンは、メニュー「ヘルプ|バージョン情報」のタブ「主要モジュールのバージョン一覧」の実行exeファイル名の「バージョン」列に表示されます。 |
Q6−9. |
「震度算出(支承設計)」ファイルの保存に時間がかかる。 |
A6−9. | 「Engineer's Studio」、「UC-win/FRAME(3D)」データを付加して保存した場合は、保存に時間がかかる場合があります。 このデータが不要な場合はメニュー「オプション|動作環境の設定」の「非線形動的解析用データを付加する」のチェックを外すことで保存時間の短縮やデータ量の削減を行うことができます。 |
Q6−10. |
骨組解析モデルの出力方法を教えてほしい。 |
A6−10. | 出力方法はモデルにより、異なります。 それぞれの出力方法についてご紹介します。 ・永続/変動照査モデル メニュー「ファイル|FRAMEデータのエクスポート」より、$O1形式のファイルを出力することができます。 以下の3つのファイルが出力されます −正面図の面内モデル:***In.$O1 −正面図の面外モデル:***Out.$O1 −側面図の面内モデル:***Side.$O1 ・レベル2地震動照査モデル 橋軸直角方向の骨組解析モデルを出力することができます。 ただし、レベル2地震動照査はプッシュオーバー非線形解析を行いますので、出力する解析モデルは、プッシュオーバー解析で使用した、指定したステップの骨組モデルを出力します。 手順は以下の通りです。
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