1.適用範囲、制限条件 |
Q1−1. |
プログラムで参照している基準や文献を教えてください。 |
A1−1. |
本プログラムは、以下の基準、文献を参考にしております。
・道路土工カルバート工指針(平成21年度版)(平成22年3月)(社)日本道路協会
・道路橋示方書・同解説W下部構造編(平成14年3月)(社)日本道路協会 |
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Q1−2. |
温度荷重は考慮可能でしょうか |
A1−1. |
申し訳ございませんが、現プログラムでは温度荷重の考慮には対応しておりません。 |
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Q1−3. |
任意形状(外径はBOX形状、内部断面はアーチ)の入力は可能ですか。 |
A1−3. |
任意形状の入力や、ご質問の外形はBOX形状、内部断面はアーチ(直載形)には対応しておりません。ご了承ください。 |
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Q1−4. |
カルバート工指針P.164,165にある標準形は対応可能か? |
A1−4. |
可能です。
但し呼び名に応じた形状寸法自動セット等には対応しておりませんので、各寸法を直接入力していただく必要があります。 |
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Q1−5. |
脚部の部材厚を上(アーチ側)と下(底版側)で変えたいのですが、対応は可能ですか。
入力で出来ないのなら、フレーム内での断面(AとI)を変えることは可能ですか。 |
A1−5. |
現プログラムでは、アーチ、左脚部、右脚部は部材厚が全長にわたって等厚であるものを対象としており、部材厚が変化する形状には対応しておりません。
ヘルプ「概要」→「プログラムの機能概要」→「適用範囲」に関連内容を記載しておりますので併せてご参照ください。
また、ご質問のフレームデータの直接編集等につきましても対応しておりません。 |
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Q1−6. |
左右の土被りが異なる計算は可能ですか |
A1−6. |
本プログラムでは、アーチ天端は地表面以深に存在し、地表面は水平として対応しています。
そのため、左右の土被り厚が異なる場合について、直接的には対応しておりません。
ただし、左右土被りの差分を任意死荷重として別途入力することでお考えと等価な状態で検討することは可能と考えます。
また、本プログラムでは左右それぞれの水平土圧係数の入力を用意しています。
水平土圧係数を0入力することで自動的に算出される水平土圧を無視し、予め算出しておいた水平土圧を任意死荷重で入力して検討することも可能です。 |
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Q1−7. |
地震時の検討は可能か? |
A1−7. |
Ver.2.0.0より応答変異法による地震時の検討(レベル1地震時、レベル2地震時)に対応しました。
・下水道施設の耐震対策指針と解説 2014年版 (社)日本下水道協会
・下水道施設耐震計算例−管路施設編 前編−2015年版 (社)日本下水道協会
より、アーチ部は円形の「差し込み継ぎ手管きょの耐震設計」、脚部、底版は矩形の「矩形きょの耐震設計」を参考にしています。
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Q1−8. |
コンクリートや鉄筋の材料強度などは任意に設定可能でしょうか |
A1−8. |
以下の項目について設定することが可能です。
■コンクリート
・設計基準強度 (16.00〜50.00)
・ヤング係数 (0.01〜9.99)×10^4
・許容応力度
■鉄筋
・鉄筋材質(SD295/SD345)
・許容応力度
なお、鉄筋の降伏点強度については、選択された鉄筋材質から内部で設定(SD295→295、SD345→345)
としており、任意に設定することはできません。 |
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Q1−9. |
水の単位体積重量γw = 9.8(kN/m3) の出典先は? |
A1−9. |
「道路土工 カルバート工指針(平成21年度版) H22.3 (社)日本道路協会」には水の単位重量について特に記載されておりませんが、「道路土工 擁壁工指針(平成24年度版) H24.7 (社)日本道路協会」の「4-2-5 水圧及び浮力 (1)水圧」(P.56)に、水の単位体積重量 = 9.8(kN/m3)の記述があり、これを元に初期値としております。
また、「土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案) H11.11 (社)全日本建設技術協会」の「2.2.4 安定計算」(P.84)でも9.8(kN/m3)の記述があります。
「入力」モード→「材料」画面−「単位重量」に入力を設けておりますので、必要に応じて変更することも可能です。 |
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Q1−10. |
丸鋼(SR235)に対応しているか |
A1−10. |
丸鋼(SR235)には対応しておりません。
現プログラムで丸鋼での計算を行いたい場合は、
・「許容値」で、鉄筋の許容応力度を変更
・「配筋」で、ピッチまたは本数を調整して鉄筋量を近似
の入力でご対応くださいますようお願いいたします。 |
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Q1−11. |
円弧部と脚部をPC鋼棒で連結する二分割形に対応していますか |
A1−11. |
申し訳ございませんが、二分割形には対応しておりません。 |
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Q1−12. |
盛土厚は最大何メートルまで検討可能か? |
A1−12. |
盛土厚の入力範囲は0.000〜50.000(m)としており、最大50mまで検討可能です。 |
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Q1−13. |
隅角部に剛域を考慮した計算は可能ですか |
A1−13. |
剛域を考慮した計算には対応しておりません。ご了承ください。 |
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Q1−14. |
多層の地盤条件での検討は可能か? |
A1−14. |
最大30層まで可能です。
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Q1−15. |
静止土圧係数が0.5で設定されていますが、任意に変更することは可能ですか |
A1−15. |
「考え方」−「基本・荷重」画面に水平土圧係数の入力を設けています。こちらで変更することが可能です。 |
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Q1−16. |
馬蹄形のカルバートに対応しているか? |
A1−16. |
馬蹄形には対応しておりません。
アーチ部が真円の半円で、アーチ、左脚部、右脚部は部材厚が全長にわたって等厚のものが本製品の対象形状となります。 |
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Q1−17. |
左右の水平土圧係数を異なる値で計算したいが可能か |
A1−17. |
「考え方」−「基本・荷重」画面に「水平土圧係数」(左側、右側)の設定を設けており、左右で異なる値で設定することが可能です。 |
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Q1−18. |
施工時の検討を行いたいが、1データで常時と施工時の許容応力度を変えて計算が可能か |
A1−18. |
常時と施工時を同時に計算することができません。
お手数ですが、常時と施工時にデータファイルを分け、それぞれに許容値を設定してご検討していただきますようお願いいたします。 |
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Q1−19. |
底版に張出を設けた形状は可能か? |
A1−19. |
底版への張出の設置には対応しておりません。ご了承ください。 |
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Q1−20. |
初期入力画面の基礎形式(地盤反力度、バネ基礎)のスイッチは、どのような使い分けを想定して設けられているのか |
A1−20. |
「道路土工カルバート工指針 平成21年度版(H22.3) (社)日本道路協会」P.108〜の「1)カルバート底面の地盤反力」や「設計要領第二集カルバート編(H.26.7)NEXCO」P.8の「(4)について」を参考にスイッチを用意しています。
地盤反力の分布は直線(カルバートボックスを剛体)と仮定して算出する方法が基礎形式=地盤反力度となり、カルバート工指針P.108〜の@、B、設計要領P.8のT)@がこれに該当します。
一方、カルバートの部材や基礎地盤の弾性変位を考慮する方法が基礎形式=バネ基礎となり、カルバート工指針P.110のA、計要領P.8のT)Aがこれに該当します。
使い分けにつきまして、カルバート工指針では詳しく記述されておりませんが、設計要領P.8では内空幅12m程度下の通常のボックスでは@(地盤反力度),A(バネ基礎)の結果にほぼ差がなく簡便的な@の方法でよいが、本線カルバートのように内空幅が広いものではAの方法が望ましいと記述されています。 |
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Q1−21. |
ウイングの設置および設計は可能か? |
A1−21. |
申し訳ございませんが、ウイングの設置および設計には対応しておりません。 |
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Q1−22. |
アーチ部を半円以外の形状に対応可能か |
A1−22. |
アーチ部は、真円の半円であることを想定しており、これ以外のアーチ形状を設定することはできません。ご了承ください。 |
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Q1−23. |
縦方向の計算でのバネ値を算出する際に用いるN値はどの値を参照しているのか |
A1−23. |
「初期入力」画面に『地盤の変形係数α・Eo(バネ値算出用)』の入力を設けています。
ここで入力された地盤の変形係数α・Eoを用いて縦方向の計算に用いる鉛直分布バネ値を算出しています。
N値からα・Eo値を推定される場合、α・Eo=2800・Nを入力してください。
バネ値は「基礎」−「分布バネ(縦方向)」画面上の[計算]ボタンにより計算します。同画面上の[ヘルプ]ボタンから開く説明画面に計算方法を記載しておりますのでご参照ください。 |
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Q1−24. |
底版のない門形アーチカルバート構造の検討は可能か。 |
A1−24. |
「アーチカルバートの設計計算」では底版の存在を必須としていることから底版厚の入力最小値を0.050(m)としており、おそれながら底版の無いモデルの検討を行うことができません。ご了承ください。
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Q1−25. |
地表面から突出しているようなモデルは計算可能か。 |
A1−25. |
本プログラムでは地表面は左右同じ高さで頂版天端以上としており、地表面から突出した状態での入力および計算を行うことはできません。どうぞご了承ください。
ただし、常時につきましては、以下の方法で等価な荷重状態を作成することは可能かと存じます。
・「形状」−「土被り」画面で、盛土厚=0.0とします。
・「荷重」−「任意死荷重」で、地表面が頂版天端にあるときと地表面が頂版天端より下にあるときとの土圧の差分を土圧の作用方向と逆向きに設定します。
なお、地震時については応答変位法にて行っており、地中に構造物が存在していることを前提としておりますので突出した状態には対応しておらず、また代用入力方法等についても適切な情報を持ち合わせておりません。どうぞご了承ください。
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Q1−26. |
断面方向の耐震設計対応(応答変位法)となってますが、地震時の地盤反力度も算出できるのでしょうか。 |
A1−26. |
本プログラムの地震時検討は、「下水道施設耐震計算例−管路施設編 前編−2015年版 (社)日本下水道協会」の計算例を参照しています。 計算例にアーチカルバートはありませんが、矩形と円形の計算例を参考としております。
こちらの矩形の計算例では、地盤バネを底版の分布バネとして設定されており、地震時の地盤反力について特に算出されておらず、地震時の安定計算についても特に記述されておりません。 このことから、現プログラムでは、地震時の地盤反力度の算出及び地震時ケースの安定計算は行っておりません。
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Q1−27. |
インバート時の底版端部部材高の「仮想ハンチとして考慮」と「全断面有効」とは? |
A1−27. |
インバートによる底版の部材高の増分についての考え方です。 仮想ハンチとして考慮の場合、インバートによる増分を45°の仮想ハンチと考え、ハンチの影響を考慮した部材高とします。 全断面有効の場合、照査位置での高さを部材高とします。ハンチ端は仮想ハンチのハンチ端位置での高さを用います。
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Q1−28. |
埋戻し土の考慮は可能ですか? |
A1−28. |
可能です。 なお、埋戻し土は多層地盤かつ地震検討時のみ設定可能となります。
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