A3−1. |
躯体自重、衝突荷重、受働土圧を考慮することができます。 |
|
|
Q3−2. |
剛性防護柵の安定計算で行う照査内容を教えてください |
A3−2. |
転倒に対する照査、滑動に対する照査、地盤反力度の照査 の3つの照査を行います。 |
|
|
Q3−3. |
剛性防護柵の部材計算で行う照査内容を教えてください |
A3−3. |
縦方向及び横方向のそれぞれで、曲げ応力度の計算を行います。 |
|
|
Q3−4. |
剛性防護柵で考慮する衝突荷重は、防護柵タイプより自動的に決定されるのでしょうか |
A3−4. |
衝突荷重の入力方法は、下記3通りの方法より選択できます。
(1)自動設定
防護柵タイプと種別により、自動的に設定されます。
(2)条件設定
車両重量や前後車輪間隔等の各種条件を設定することで、計算式より求めます。
(3)直接指定
荷重を直接入力します。 |
|
|
Q3−5. |
剛性防護柵の転倒に対する照査検討時に、受働土圧を考慮することはできますか |
A3−5. |
剛性防護柵の受働土圧は、転倒及び滑動照査に対して考慮することができます。 |
|
|
Q3−6. |
せん断応力度照査はできますか |
A3−6. |
せん断応力度照査を行うことはできません。
これは、準拠基準である「車両用防護柵標準仕様・同解説」でせん断応力度照査を行っていないためです。 |
|
|
Q3−7. |
衝突荷重画面で「自動設定」を選択すると何も入力できなくなりますが問題ありませんか |
A3−7. |
自動設定時は初期入力画面の形状タイプと防護柵種別から荷重を自動決定しますので問題ありません。 |
|
|
Q3−8. |
形状タイプを変更することで、衝突荷重への影響はありますか |
A3−8. |
衝突荷重算定時の鉛直面からの斜面角度βは、形状タイプによりそれぞれ単スロープ型:10度、フロリダ型:6度と設定されます。
そのため、形状タイプの選択に応じて斜面低減係数が変わりますので、衝突荷重への影響もあります。 |
|
|
Q3−9. |
剛性防護柵を重力式擁壁として設計することはできますか |
A3−9. |
本プログラムでは主働土圧の計算ができません。
そのため、擁壁の主目的である抗土圧構造物としての設計はできません。 |
|
|
Q3−10. |
剛性防護柵検討時の衝突荷重の作用位置は、どのように決定されるのでしょうか |
A3−10. |
衝突荷重の作用位置は、路面からの高さが1m以上の防護柵では路面から1m、1未満の防護柵では路面から最上点までの高さとします。 |
|
|
Q3−11. |
衝突時の安全率の根拠を教えてください |
A3−11. |
「車両用防護柵標準仕様・同解説 」(平成16年3月) P113〜P114をご確認ください。
こちらで地震時安全率が採用されているため、本プログラムでも地震時値を初期値としています。 |
|
|
Q3−12. |
衝突荷重で「条件設定」時の計算方法を教えてください。 |
A3−12. |
衝突荷重を条件設定する場合は、以下の式により決定します。
(公社)日本道路協会「車両用防護柵標準仕様・同解説」P111より、
ここに、
F | :衝突荷重(kN) |
κf | :補正比例係数,κf=0.1 |
Is | :衝撃度(kJ) |
Lw | :車両間隔(前後輪間隔:m) |
W | :車両重量(kN) |
Wr | :後輪軸重量(kN) |
g | :重力加速度(m/s2) ,g=9.8 |
v | :衝突速度(m/s) |
ev | :車両の反発係数,ev=0.2 |
a | :斜面低減係数,a=Kt2・b≦1.0 |
Kt | :理論低減係数,Kt=sin2a |
α | :車両斜面駆け上がり角度(度),α=tan-1(sinθ/tanβ) |
β | :鉛直面からの斜面角度(度),β=単スロープ型10度、フロリダ型6度 |
b | :実験係数,β=単スロープ型1.7、フロリダ型1.1 |
|
|
|
Q3−13. |
計算の単位がSI単位となっていませんがその対応は? |
A3−13. |
連続ばり、n径間連続ばりは、全ての控え壁の壁厚及び壁の間隔が一致していることが前提となります。 一致しない場合は「両端固定ばり」以外は選択できません。
|
|
|
Q3−14. |
入力の荷重−受働抵抗で滑動照査に「舗装・地盤による抵抗力考慮」がありますが、一般的にどの程度の水平抵抗力が見込めるのでしょうか |
A3−14. |
「車両用防護柵標準仕様・同解説(H16)」のP144には水平抵抗力として一般的なアスファルト舗装として9.8kN/mと記載されています。
現場の状況等を加味して最終的には設計様のご判断となります。
|
|
|
Q3−15. |
受働抵抗画面で「受働土圧の有効率」が初期値で0.5となっておりますが、出典根拠はありますか |
A3−15. |
道路土工 擁壁工指針P114を参考に0.5を設定しております。
|
|
|
Q3−16. |
剛性防護柵の横方向の照査断面はどの方向の照査断面となるのでしょうか |
A3−16. |
「部材」−「照査位置」の画面をご覧ください。 l2で入力された位置の断面幅を1辺、もう1辺を躯体の高さとした断面で照査を行います。
|
|
|
Q3−17. |
丸鋼として配筋することは可能でしょうか |
A3−17. |
可能です。 基準値−計算用設定値の鉄筋タブで選択いただいている鉄筋の種類の鉄筋種別を「普通丸鋼」に変更いただくことで配筋画面にて丸鋼として入力することができます。
|
|
|
Q3−18. |
配筋入力では前面、背面の両側に鉄筋が入っているのに 計算すると鉄筋が使われていない。 |
A3−18. |
「配筋」画面の「単鉄筋・複鉄筋の指定」の設定をご確認ください。 両側配筋の設定時におきましても、上記設定で単鉄筋を設定している場合は、断面計算では引張側の鉄筋のみを使用して計算します。両側の配筋を用いて計算するには、「複鉄筋」を選択してください。
尚、単鉄筋,複鉄筋は、以下の扱いとしています。 ・単鉄筋・・・引張側の鉄筋のみ考慮して計算します。 ・複鉄筋・・・引張側,圧縮側の両方の鉄筋を考慮して計算します。
|
|
|
Q3−19. |
転倒の照査で受働土圧を考慮できますが、一般的に受働土圧は考慮できないと聞いたことがあります。 設計計算上、受働土圧を転倒照査で考慮する事に問題は無いのでしょうか。 |
A3−19. |
「車両用防護柵標準仕様・同解説」p.113等では、転倒の照査に対する受働土圧による抵抗モーメントについての記載があり、考慮する事に問題はありません。
尚、転倒の照査で受働土圧を考慮できないのは、偏心量による照査方法の場合となります。 転倒に対する照査としては、一般的には安全率と偏心量による2通りの考え方があり、上記仕様では安全率による照査であるため、受働土圧を考慮する事に問題はありません。
一般に受働土圧は外力として作用するものではなく、受働土圧を期待する地盤に躯体が変位した場合に発生する地盤の抵抗力の上限値と考えます。 受働土圧は常に作用しているものではありませんので、外力として考慮する事はできません。 偏心量による照査は、全ての作用外力を考慮した条件で転倒し得る状況であるかを判定します。 受働土圧は、実際に転倒し始めた後に初めて作用する荷重(の最大値)のため、偏心量の照査においては考慮すべきではありません。 安全率による照査の場合に受働土圧を考慮できるのは、抵抗力と作用力を比較することにより行われるためです。 最終的に転倒しない事が分かればよいので、最大値である受働土圧を用いることができます。
|
|
|
Q3−20. |
剛性防護柵で材料−躯体でコンクリートの設計基準強度σckを指定した値で計算を行いたい |
A3−20. |
下記方法により、σckを追加してご対応ください。
(1)「基準値」メニューの「計算用設定値」画面を開きます。
(2)同画面の「コンクリート」の項目において、「鉄筋適用時」の右横にあるアイコンをクリックし、「材料データの編集」画面を開きます。
(3)「材料データの編集」画面で「新規材料追加」ボタンを押し、「材料データの追加」で「σck=指定したい値」を入力してください。
(4)「材料データの追加」及び「材料データの編集」の各画面で確定します。
(5)「計算用設定値」画面の「コンクリート」に指定された値が追加されていますので、各基準値を確認、編集します。
(6)「材料」−「躯体」画面の選択肢に指定された値が追加されているので、これを選択します。
|
|
|
Q3−21. |
剛性防護柵で「材料」−「躯体」の「断面係数」とは何でしょうか |
A3−21. |
部材設計時の曲げモーメント算出時に衝突荷重に乗じる係数です。 縦方向,横方向毎に指定します。 デフォルトでは「(社)日本道路協会、車両用防護柵標準仕様・同解説(平成16年3月)」に記載の 縦方向断面係数= 0.5 横方向断面係数= 0.25 を設定しております。
|
|
|
Q3−22. |
照査位置の初期値として縦方向L1=0.18m、横方向L2=0.1mが入力されていますが、何か基準はあるのでしょうか。 |
A3−22. |
明確な基準はございませんが、車両用防護柵標準仕様・同解説(平成16年3月)P.152〜153では、次のように記載されており、これを参考としています。
縦方向・・・前面勾配が変わる位置 横方向・・・天端より10cm下がり
|