Q8−1. |
分割施工時の地震の影響は考慮されているか。 |
A8−1. |
分割施工時には地震の影響は考慮しておりません。 |
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Q8−2. |
施工時支点は必要か |
A8−2. |
分割施工設計には施工時支点が必ず必要です。入力されない場合には解析が出来ません。施工段階を考えどの施工ステップ用であるかを意識しながら施工時支点を入力ください。簡単な方法としては完成時の支点条件と同じものを1ケースだけ入力し、その施工時支点ケースを全施工ステップで共通して使用すれば、部材が届いている支点のみを自動選択して考慮します。その自動処理が不都合である場合は、上記のように、各ステップ応じて使用する支点ケースを入力することになります。 |
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Q8−3. |
分割施工のサンプルデータはないのか? |
A8−3. |
解析例としてサンプルデータを製品に準備しています。製品をインストールしたフォルダ内にあるdataフォルダをご覧ください。ファイル名:sample1x、sample2xの2データになっています。 |
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Q8−4. |
分割施工版で「PC2径間連続ラーメン箱げた橋 キャンチレバー工法」の設計は可能か? |
A8−4. |
架設工法としては、押し出し架設(主桁が移動していく方法)以外であればどのような方法でも問題有りません。左右へ部材を追加することも可能です。
たとえばカンチレバー方式で2つの橋脚からそれぞれ張出し架設し、最後は中央で2つをつなげて3径間連続ラーメン橋とすることも可能です。
そのためには、まず部材番号、格点番号を規則どおり(helpの「部材データ」を参照下さい)、完成系の構造をターゲットにして付けてください。左右に部材を追加して行く場合は、スタートはNo.1の部材ではなく、もう少し右側の(番号が大きい)部材となると思います。次に左側に増やすならば、架設済みの桁に隣接する左側の(番号が若い)部材を次のステップで入力してください。このように、自由に部材をつなげていく感覚で入力すれば問題なく可能です。 |
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Q8−5. |
プレストレス導入時のヤング係数は、どのような基準で決めているのでしょうか? |
A8−5. |
弱材令時のコンクリートヤング係数は、道示に規定がない為、JH設計要領またはCEB-FIP
ModelCode90のいずれかで計算しています(分割施工基本データで選択頂いた基準により設計します)。 |
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Q8−6. |
施工ステップデータの施工日(緊張日)は何を入力するのか? |
A8−6. |
「施工日(緊張日)」は、次ステップまでの経過日数の計算に使用しています。
最初のステップは0でなくても問題有りません。暦入力ですので次のステップからは、そのスタート日からの通算日数(スタート日+経過日数)を入力してください。入力されたデータから経過日数を逆算し、初期材令を考慮して材令を出しています。意図したようにセットされているかは材令テーブルで確認が可能です。計算時はこれらの入力データを使用して有効材令を求め、解析の材令テーブルに表示しています。主桁のみではなく、橋脚部材についても同様に扱います。
又この施工ステップごとの材令テーブルにおいて、施工ステップでのEnd時の経過日数および有効材令が『-1.0』表示は、経過日数が無限であるとお考え下さい。 |
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Q8−7. |
分割施工版で、分割施工モデルに対して任意形格子桁の設計結果ファイルを読み込んだ場合、
どういう施工段階にその結果を反映させるのか? |
A8−7. |
現行のUC-BRIDGEの[格子結果の読み込み]のメニューには、『施工時の断面力に取り込む』というオプションがなく、完成系にしか『任意形格子桁の計算』の結果を取り込むことができませんので、少し工夫が必要となります。具体的な操作方法としましては、最終ステップの断面力(弾性分,クリープ分)(累計値)に、『任意形格子桁の計算』で計算した値を取り込みます。クリップボードを経由してUC-BRIDGE側に貼り付けを行っていただけるとよいと思います。最終ステップの累計値に入力しましたら、完成時の画面で[施工時→]というボタンがありますので、それを押し、最終ステップの値を完成時に反映させてください。
分割施工の場合には、『任意形格子桁の計算』からの取り込みが非常に複雑になってしまい、分かりづらいものとなっておりますので、時期をみて改善したいと思います。 |
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Q8−8. |
架設時の外ケーブルは使用できるか? |
A8−8. |
分割施工でも、外ケーブルは使えます。TYPE-2で入力してください。
鋼材の入力の仕方には、完成時の形状を入力して自動分割させるTYPE-1と、各ステップで施工する鋼材だけを入力していくTYPE-2とがあります。
このうち、自動分割するTYPE-1は、「内ケーブル」だけです。
TYPE-2は鋼材の入力画面を見てもわかりますように、グループ毎に内ケーブルが外ケーブルかを選択できます。
また、ヘルプに”分割施工時には選択できません”とありますのは、配置時期を選ぶ必要が無いので、外ケーブルを選択できないのではなく、配置時期を選択できないという意味です(ボタンは一応、”橋面荷重から”のところに黒丸がついています)。
ただ、UC-BRIDGEにおいてケーブルを撤去することは考えていませんので、完成時には取り外すということはできません。 |
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Q8−9. |
橋脚と主桁のセメント種類を使い分けるには? |
A8−9. |
現仕様では現在何れの材料についても同じ1種類の設定となります。
そこで、一度どちらかの種類で計算した後、材令テーブルの有効材令をご自身で修正していただくことで以後の計算で材料の違いを考慮した設計とする事が可能です。
具体的には、
(1) まず、セメント種類を早強にして解析を行う
(2) 次に材令テーブルで、全ステップの橋脚部材のStart時、End時の有効材令を修正する
(修正は、経過日数と半分のスピードで進行するとして見直し、それに初期材令を足す)
(3) 計算設定の「材令テーブルの更新」のチェックをはずす
(4) 再度、計算実行する |