1.全般 |
Q1−1. |
消去にかかる時間の目安が知りたい。 |
A1−1. |
一例として弊社での測定結果を以下に掲載いたします。
CPU |
Intel Core i7 8700 (3.20GHz 6C/12T) |
搭載メモリ(GB) |
32 |
ストレージ種別 |
HDD |
HDD |
SSD |
SSD |
容量(GB) |
500 |
500 |
128 |
128 |
回転数(rpm) |
7,200 |
5,400 |
- |
- |
読取速度(MB/s) |
- |
- |
545 |
250 |
書込速度(MB/s) |
- |
- |
490 |
100 |
接続インターフェース |
SATA3 |
SATA3 |
SATA3 |
SATA3 |
消去方式 |
ゼロ書き込み方式 |
消去回数 |
1回 |
消去時間 |
110分 |
217分 |
6分 |
21分 |
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※消去にかかる時間は対象となるHDD/SSDの書き込み速度に大きく依存しますので、上記はあくまでも目安とお考えください。実際の消去時間を保証するものではございませんので予めご了承ください。
※SSDの完全消去には3回以上の上書きが必要となるため、実際には上記の消去時間の約3倍必要とお考えください。
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Q1−2. |
SSDは3回以上の上書きが推奨されているようだがなぜか。 |
A1−2. |
昨今のSSDには、一度使用したデータ領域には極力データを上書きしないようにすることで書き込み速度の劣化を抑える機能が搭載されています(一般に「ウェアレベリング」と呼ばれる機能です)。
そのため1回の上書きでは完全にデータが消去されないため、3回以上の上書きが推奨されています。 |
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Q1−3. |
RAIDで構成されたドライブの消去は可能か。 |
A1−3. |
可能です。弊社検証環境ではRAID構成(RAID0およびRAID1)のままゼロ書き込み方式による上書きを行い、物理ディスクのデータが消去(全てゼロで上書き)されていることを確認しております。
ただしRAIDコントローラの実装(例えばソフトウェアRAID)によってはこの限りではありませんので、事前にRAIDの設定を解除した上で消去いただくことをお勧めいたします。 |
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Q1−4. |
NSA方式、グートマン方式などの規格化された消去方式に対応しているか。 |
A1−4. |
いいえ、対応していません。
昨今の集積度の高いHDDでは1回の上書きで十分とされているため、スイートデータ消去ではゼロ書き込み方式および乱数書き込み方式(それぞれ1回〜3回)にのみ対応しています。 |
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Q1−5. |
消去方式はゼロ書き込み方式、乱数書き込み方式のどちらを選択すれば良いか。 |
A1−5. |
両者に消去効果の差はございませんので、特にご指定がない場合はゼロ書き込み方式の選択を推奨いたします。
乱数書き込み方式はデータ容量分の乱数を生成するためゼロ書き込み方式よりも消去に時間がかかります。 |
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Q1−6. |
OSがインストールされているドライブを消去するにはどうすれば良いか。 |
A1−6. |
消去対象のWindows OS上でスイートデータ消去を実行している場合、起動中のOSの消去は行えません。
OSのインストールされているドライブを消去する場合、スイートデータ消去をUSBメモリへインストールの上、USBメモリから起動する必要があります。
起動用USBメモリは以下の手順より作成します。
1) Windows OSがインストールされた任意のPCにスイートデータ消去をインストールします。
※消去対象のPCである必要はありません。
※初回のみ、インターネット上より必要なファイルをダウンロードするためインターネット接続が可能なPCをご用意ください。
2) スタートメニューより[F8 スイートデータ消去] - [スイートデータ消去 起動用USBメモリ作成ツール]を起動します。
3) 初回起動時のみ、Microsoft Windows ADKをインストールするよう求められる場合があります。その際は画面の指示に従ってインストールを行ってください。
※お使いのPCがインターネットに接続できる状態であることをご確認ください。
※Microsoft Windows ADKのインストールには別途 7 GBのディスク空き容量が必要となります。
4) インストールするOSの種類(32bit / 64bit)を選択します。64bitを選択してください。
※ただし、消去対象のPCがx64アーキテクチャに対応していない古いCPUを搭載している場合は32bit OSを選択してください。
5) インストールするUSBメモリを一覧より選択します。
※USBメモリは別途お客様にてご用意ください。
6) USBメモリから優先して起動するよう消去対象PCのBIOS設定を行います。続けて、消去対象PCに作成した起動用USBメモリを接続して起動します。
※BIOSの設定方法につきましてはメーカーのサポートページ等をご覧ください。
※BIOSの設定を変更したことにより生じたいかなる損害につきましても弊社はその責任を負いません。予めご了承ください。
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Q1−7. |
OSの消去をする際、USBメモリはユーザが別途用意する必要があるか。
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A1−7. |
はい、USBメモリにつきましてはお客様にて別途ご用意いただく必要があります。
USBメモリにつきましては容量 2GB〜32GB、FAT32フォーマットに対応したものをご用意ください。
32GBを超えるUSBメモリ(FAT32以外のフォーマット)には対応しておりませんのでご注意ください。 |
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Q1−8. |
起動用USBメモリを作成する際、OSは32bit/64bitのどちらを選択すれば良いか。
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A1−8. |
64bitを選択してください。
ただし、消去対象のPCがx64アーキテクチャに対応していない古いCPUを搭載している場合は32bit OSを選択してください。
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Q1−9. |
会社のセキュリティによりUSBメモリの使用が禁止されている環境でもOSの消去は可能か。
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A1−9. |
OSの消去にはUSBメモリからの起動が必須となるため、BIOS上でUSBポートを無効化されている場合は解除いただく必要がございます。
なお消去対象のOS上でUSBメモリの使用を禁止されている場合、それらの設定を解除いただく必要はございませんが、起動用USBメモリを作成するPCにかぎりOS上の制限も解除いただく必要がございます。
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