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FRAME(面内) Q&A

目 次
1.入力関連

Q1−1. 分布バネの入力単位がtf/m2となっていますが、tf/m3ではないのか。

Q1−2. 部材データで各部材のi端側とj端側とで使用断面(A、I)を異なる入力ができるが、計算処理はどうなっているのか。

Q1−3. 反力分散支承で、かつ、かけ違いのピアのモデル化について。

Q1−4. 二重格点データを入力する際に、可動角度を入力するところがありますが、どんな値を入力すればよいのか? 入力したいのは橋脚の分散バネです。

Q1−5. 面内荷重入力「プレストレス」に関して、部材のij端にMi、Mjをプレストレスとして作用させた場合、

S= (Mi−Mj) l:部材長
          


のようなせん断力をプレストレスによる荷重として生成しているのでしょうか。

Q1−6. 二重格点バネの回転バネ、水平バネ、鉛直バネについて、全体座標系の変位に対して線形のバネである(ヘルプ文では、U、Vは大座標系での水平方向、鉛直方向)という説明がDOS版のバージョンアップの資料にあったが、この「全体座標系の変位に対して線形のバネ」とはどういう意味か。

Q1−7.応答変位時の検討する場合、必要箇所に支点(ピン支点)を設けて、支点強制変位荷重を入力すればよいのか。
また、この支点強制変位荷重とはどのような解析を行っているのか。

Q1−8.サンプルデータは変更できるが、新規で入力ができない。

Q1−9.面内荷重など入力する際、初期値に戻り入力できない。

Q1−10.荷重コードが上手く入れられない。

Q1−11.荷重図などの印刷方法はどうすればいいのか?

Q1−12.登録断面部分で鉄筋データの入力変更は出来るか?

Q1−13.着目点と端部の鉄筋データを変えることはできるか?

Q1−14.地下埋設型BOXの場合で、全部材を分布バネとするとき支点はどのように検討するのがよいか?
また、分布バネが底版のみの場合と側壁,底版の場合では支点のケ−スは変わるか?

Q1−15. 分布バネを入力しているのに、「構造系が不安定」のメッセージをだし解析をしてくれない。

Q1−16.張出部材がある場合、部材端部の条件は何にしておくべきか?

Q1−17.面内(面外)荷重の入力時に荷重コードは何を入力するのかガイドが表示されず解らないが?

Q1−18.支点入力のKx、Ky、Km、Kxy、Kxm、Kymとは何ですか?

Q1−19.分布バネのKu、Kvはどういう意味ですか?

Q1−20.変位とたわみの違いはなにか?

Q1−21.バネ支点を設け格点に強制変位を与えたが、結果を得ることが出来ないが?

Q1−22.処理スイッチの着目点の自動追跡を選択しても着目点が上手く追加できない場合があるが?

Q1−23.分布バネを配置したのに、地盤側に図化できないが?

Q1−24.連行荷重を骨組みモデルの端から端まで任意ピッチで移動させ、各支点および支点中央の断面力を算出することは可能か?

Q1−25.旧入力ファイル書式に従って作成した$F1データを読み込むと、すべて従来単位となるが、SI単位として読み込めないのか?

Q1−26.4辺固定版の設計は可能か?

Q1−27.死荷重は自動で載荷されるか?

Q1−28.杭基礎をFRAMEで解析する際の留意点。

Q1−29.変断面についての計算が可能か?

2.計算関連

Q2−1. 単純な門型ラーメンに水平力を作用させたモデルをFRAMEで解きましたが、デザインデータブックに記載されている公式で手計算した結果と差があります。

Q2−2. 分布バネ部材を有する対称構造物に対称荷重を載荷したが、算出された断面力が非対称になっている。

Q2−3.二重格点を使用した構造モデルで計算を実行したところ、「構造系が不安定 error index=##」となり計算できない。対策は。

Q2−4.計算結果表示画面で、荷重ケース毎の断面力図を画面表示させるにはどのようにすればよいか。

Q2−5.断面力図を任意に並べて出力したいが。

Q2−6.断面力図に断面力値を表示させたいが方法は。

Q2−7.断面力図を出力させたいがどうすればよいか。

Q2−8.弾性床上梁や杭の計算に必要なβの計算をどのように求めているか。

Q2−9.温度荷重はどのように計算されているのか?

Q2−10.着目点では、部材力は得られるが、変位は算出されないのか?

Q2−11.支点についての設定の番号1〜5は何を指すのか?

Q2−12.入力単位の「mrad」とは?

Q2−13.同一部材の外面に温度荷重を、内面に乾燥収縮量を考慮して断面力を算出できるか?

Q2−14.着目点数が入力値と計算結果で一致しない。

3.その他

Q3−1.画面左側に表示されていたTreeViewが表示されなくなったが?

Q3−2.DOS版イメージ出力(プリンタ出力)の際にI/Oエラーが発生する。

Q3−3.設計調書対応のプログラムをインストールしたところモジュールエラーが生じ起動できなくなった。

Q3−4.RC断面計算側への連動はどうするのか

Q3−5.断面を登録するときに断面形状が「箱形Cハンチ」の場合ねじれ定数の値が違う値が表示される?

Q3−6.DXF変換図の変位図では、構造図は実寸だが、変位量がスケーリングされていないが?

Q3−7.図化プログラムでのデータの保存の仕方は?

Q3−8.FRAME操作中にデータを誤って消してしまったが、復旧可能か?

Q3−9.RC断面forwinで作成した登録データを利用する方法は?

Q3−10.BOXカルバートで作成したデータを製品外データのインポートしたときの留意点は?

Q3−11.FRAME計算から、RC断面計算に連動する際の留意点は?

Q3−12.荷重図を図化したときに荷重値が重なってしまうが、重ならないようにする方法は?

Q3−13.描画部のポップアップメニュー(結果画面)に、DXF出力ボタンが無くなったが?

Q3−14.FRAME製品更新時の問題点について

Q3−15.連動機能時、着目点から任意の点を選び連動する方法。

Q3−16.図化出力時の設定は保存できるのか?


1.入力関連

Q1−1. 分布バネの入力単位がtf/m2となっていますが、tf/m3ではないのか。
A1−1. つる巻きバネのように、日常みなれているバネはどういうものかがわかりやすいですが、分布バネや地盤反力係数といったものは、目に見えないだけにわかりにくいものです。

バネは荷重と対応して考えるとわかりやすいですので、下図に示します。


いずれの場合も、変位=荷重/バネ定数となっています。
以上から、分布バネ(Kv)の場合は、地盤反力係数(Kh)に検討断面の 断面幅Bを掛け合わせて求めて下さい。

Kv(tf/m2 )=Kh(tf/m3 )×B(m)

なお、材断面を変更して設計する際には(部材の断面が変化する構造を設計する際には)、部材ごとにそのバネ値を変化させることを忘れないようにしてください。載荷幅が変わるために小野ぞと結果に反映されてきます。
 
Q1−2. 部材データで各部材のi端側とj端側とで使用断面(A、I)を異なる入力ができるが、計算処理はどうなっているのか。
A1−2. 計算を実行する直前に、内部処理でi端、j端の平均のA、Iをその部材にセットします。着目部材間で剛度が変化するという計算はしていませんので、誤解のないようにして下さい。
 
Q1−3. 反力分散支承で、かつ、かけ違いのピアのモデル化について。
A1−3. @

とモデル化してください。2と5、3と7が二重格点バネになります。

■面内二重格点(バネ)データ(-1(負の値)=拘束、 0=自由、 0<バネ)
主格点 従格点 [結合条件] 可動角度
番 号 番 号 u方向 v方向 θ方向 (度)
1.000E+004 -1.000E+000 0.000E+000 0.000
1.000E+005 -1.000E+000 0.000E+000 0.000

A

とモデル化して下さい。

5と2、5と3が二重格点バネになります。
この時、バネが1ヶ所で結合する側、すなわち格点5を必ず主格点とすることに注意してください。

■面内二重格点(バネ)データ(-1(負の値)=拘束、 0=自由、 0<バネ)
主格点 従格点 [結合条件] 可動角度
番 号 番 号 u方向 v方向 θ方向 (度)
1.000E+004 -1.000E+000 0.000E+000 0.000
1.000E+005 -1.000E+000 0.000E+000 0.000
 
Q1−4. 二重格点データを入力する際に、可動角度を入力するところがありますが、どんな値を入力すればよいのでしょうか? 入力したいのは橋脚の分散バネです。
A1−4. 可動角度とは、U方向が0のときのすべりの方向で、入力例の時0度です。逆に言いますと、可動角度の入力値が有効となるのはU方向が0、すなわち可動の時だけであるということです(なお、可動角度は反時計回りをプラス)。

 質問のようにU方向にバネ値を入力するということは、U≠0の扱いになりますので可動角度の入力値は無視され、プログラムの扱いとしては0度の状態と同じことになりますので注意してください。
 
Q1−5. 面内荷重入力「プレストレス」に関して、部材のij端にMi、Mjをプレストレスとして作用させた場合、

    S= (Mi−Mj) l:部材長
          

のようなせん断力をプレストレスによる荷重として生成しているのでしょうか。
A1−5. ご指摘のとおりです。「プレストレス」荷重は荷重と言っても内力なので他の荷重種類とは異なり外的につりあい状態にあります。
 入力されたMi、Mjだけを作用させるとこのつりあい状態が確保できないため、せん断力を合わせて作用させています。
 なお、軸力については、両端への載荷を同時に部材分布荷重
    q= Nj−Ni
           
として作用させてつりあいを確保しています。
 
Q1−6. 二重格点バネの回転バネ、水平バネ、鉛直バネについて、全体座標系の変位に対して線形のバネである(ヘルプ文では、U、Vは大座標系での水平方向、鉛直方向)という説明がDOS版のバージョンアップの資料にあったが、この「全体座標系の変位に対して線形のバネ」とはどういう意味か。
A1−6. 全体座標系とは「任意点を原点とし、水平右方向はX軸、鉛直上方向へY軸、手前はZ軸をとる右手系直行座標」です。一方、部材座標系とは「着目部材のi端を原点としj端方向へx軸、反時計回り90度の方向はy軸、手前へz軸をとる右手系直行座標」として区別されます。本ソフトにおいては全体座標系イコール大座標系と考えて下さい。

本プログラムの二重格点バネ値は、この全体座標系に対して水平、鉛直、回転のバネが機能するという意味で、決して部材座標系に対して機能するものではないということを説明しています。つまり部材が斜めに構成されていてもバネがその斜め方向に働くものではないということに注意して下さい。
 
Q1−7. 応答変位時の検討する場合、必要箇所に支点(ピン支点)を設けて、支点強制変位荷重を入力すればよいのか。
また、この支点強制変位荷重とはどのような解析を行っているのか。
A1−7. カルバートなどの地中構造物の地震時の検討の中に、応答変位を与えて、その変形状態に対する検討を行うことがあります。
質問にある通り、フレーム計算では応答変位を支点強制変位で与えることで解析が可能だと考えられます。応答変位を再現するために、変位を与える格点を細かく設け、ここをピン支点などで拘束した構造モデルにした上で、支点強制変位荷重を与えます。
支点強制変位荷重について理論的な説明は勘弁いただくとして、簡単なモデルで集中荷重で置き換えることができます。

@下図のような両端固定ばりに支点強制変位を与える(ピン支点有り)


A@で与えられた強制変位荷重位置の反力を集中荷重として与える(ピン支点なし)


B@とAの変位や断面力が一致します。
以上から等価な変位になる集中荷重が載荷した断面力の計算と考えて下さい。
 
Q1−8. サンプルデータは変更できるが、新規で入力ができない。
A1−8. まず新規作成でモデルを作成したら左のツリービュー画面にそのモデルが作成されます。そこで+キーをマウスで選択すると詳細な入力項目が表示されます。
ここで 例えば 「材質」をマウスで左クリックして選択すると、「材質」が青色反転すると伴に、右中央上下に、図描画、表入力画面とが描画されます。ここで、表入力部では、表部で枠内が青色になって入力待ち状態になっていますので、マウスを動かし、青色反転している部分で左クリックをしてください。此で入力が可能です。
他の、「断面」「格点」等も上記作業と同じようにしていただければ入力が可能になります。

データを追加する場合には、入力項目(入力のセル)を選択し(マウスで左クリックした後)Insキーを押して下さい。Insキーを押していただいた数だけ下の行へ入力項目が追加され、入力可能な状態となります。そのまま継続して入力を続けていく際には、気にせず改行を続けていけば次行へ移動しますので問題有りません。
ただし、入力中の行挿入は、現仕様では番号に割り込んで挿入はされないため、同じ作業をしても、既に入力されている最後尾に新データとして追加されます。ご注意下さい。

(注) ただし、ケースを定義しないといけないもの(支点や荷重の入力等々)は、ケース追加のボタンを押す必要があります。Q1-10を参考下さい。
 
Q1−9. 面内荷重など入力する際、初期値に戻り入力できない。
A1−9. 面内固有データ部分は、計算の際にケースを組み合わせて検討できるため、各入力項目でケースを作成していただく必要があります。此をせずに入力しようとしても、表入力が出来ずクリアされてしまいます。
「ケース追加」ボタンをまず押し、検討ケースを作成してください。
 
Q1−10. 荷重コードが上手く入れられない。
A1−10. 画面の配置を変更すれば、入力が容易になります。
例えば、荷重コードの入力時に、画面の配置が、図表示と入力表が上下に配置 されている場合は、「画面の配置変更」ボタンで左右に配置換えをします。 あるいは、図表示と入力表の境界をドラッグして入力表の表示領域を大きくし ます。これにより、入力のしにくかった荷重入力が、容易に入力できます。  
ver1.30以降ではこの機能はコード入力方法に変更しました。参考表を画面右下に表示しますのでご利用下さい。
 
Q1−11. 荷重図などの印刷方法はどうすればいいのか?
A1−11. 図化出力は、win版では、DXF出力とhtml出力の2方式で行っていただけます。
以下、html形式での出力をご説明いたします。

まず入力データにより計算を行い、計算結果確認画面上で「描画設定ボタン」を選択し以下の入力窓を開きます。
この窓の設定によって画面上及び、html形式出力時のファイル、印刷の図の設定を行います。

このボタンのように結果確認のボタンをはずし、荷重ボタンのみとすれば荷重+骨組み図になります。
荷重ボタンをはずすと 骨組みだけになりますが左のボタン群を設定いただければ、各々の支点なども表示非表示が可能です。
この設定をして頂き、画面上に表示されている図を印刷します。
html形式出力ボタンを押し、出力先設定をプリンターを選択し、出力内容の図を選択して下さい。
この後、「印刷実行ボタン」によりプリンターから印刷することが可能です。


 
Q1−12. 登録断面部分で鉄筋データの入力変更は出来るか?
A1−12. FRAMEでは、鉄筋データは使用しないため、FRAME側で鉄筋データを設定することはできません。鉄筋データを必要とする場合には、まず、RC許容forWINで断面データ(鉄筋データを含む)を入力後、「断面の登録」を実行してください。
RC許容で登録された断面データをFRAME側で「登録断面のインポート」機能を用いて取り込んで下さい。取り込まれた断面を使用すれば、FRAME計算後にRC連動を行うと、RC許容側に鉄筋データも渡ります。
 
Q1−13. 着目点と端部の鉄筋データを変えることはできるか?
A1−13. 鉄筋データは、FRAME計算では直接入力することは出来ません。ただし、RC断面設計(許容応力度法)for WINで使用されていた断面データをFRAMEでインポートした際には、鉄筋データは保持されていますので、FRAME計算後にRC連動機能により再び、RC許容に結果を持っていった場合には、この鉄筋データはそのまま連動されます。よってこの操作で端部については鉄筋データを変えることが可能です。(また、着目点が存在する場合には、端部間の鉄筋データを基に線形補間して各着目点位置での鉄筋データを生成しております)
ただし、端部に別の断面を用いる場合には、形状や配筋等に条件がありますのでご注意下さい。(こちらについてはヘルプを参照してください)
 
Q1−14. 地下埋設型BOXの場合で、全部材を分布バネとするとき支点はどのように検討するのがよいか?
また、分布バネが底版のみの場合と側壁,底版の場合では支点のケ−スは変わるか?
A1−14. BOXカルバートで分布バネ部材を考慮して解析する場合、本来なら支点は不要のはずですが、解析上不安定構造物にならないように、仮想的に支点を設けます。この支点は実際には存在しないので解析結果に影響しないように設定する必要があります。そのためには、考慮する荷重の向きに応じて最小限の数(および種類)の支点を入力するのが良いと思います。
たとえば、鉛直荷重が作用するケースでは、底版部材に分布ばねを考慮すれば基本的には十分ですが、上記の理由から、水平方向への移動を拘束するために鉛直ローラ支点を左隅角部(など)へ追加します。この支点条件は側面からの土圧が両サイドから作用するケースでもそのまま使えます。その際、側壁部材で分布ばねを考慮するか否かは工学的な判断が必要になります。
すなわち、このFRAME製品のばねは圧縮力だけでなく引張力(ばねが伸びる状況)でも有効なので、その点を考慮して適宜ばねを設置する必要があります。解析が終了したら仮想の支点に反力が生じていない(あるいは許容誤差以内である)ことを必ず確認してください。無視できない反力が生じていれば支点条件を変える必要があります。
また、対称構造物に対称な荷重を載荷したにも関わらず結果が対称になっていない場合がありますが、この場合も支点条件そのものを対称になるように変更すれば期待した結果が得られると思います。上記の例では鉛直ローラ支点を左隅角部でなく、底版中央(ここに格点が必要)に変更すれば対称になります。
   
Q1−15. 分布バネを入力しているのに、「構造系が不安定」のメッセージをだし解析をしてくれない。
A1−15. 作成モデルが問題で計算できない際には弊社サポート窓口までご質問下さい。
ここでは操作上のミスで生じている計算不能な場合の対策をご説明致します。
折角入力された分布バネも入力されただけでは有効ではありません。
弊社FRAME(面内)では、荷重ケースなどそのケースごとに計算を行うため、荷重ケースで必ず分布バネを使用することを設定していただく必要があります。
以下は「面内固有データ」→「面内基本荷重」の入力画面ですが、ここの「分布バネ」を検討するケースに設定し忘れると (以下の画面では「なし」になっています)計算に分布バネを使用しませんので入力が無効になってしまいます。ご確認下さい。

 
Q1−16. 張出部材がある場合、部材端部の条件は何にしておくべきか?
A1−16. 張り出し端の変位(たわみ、たわみ角)を正しく求める方法としては、材端条件を「0:剛結合」にすれば結構です。
材端を「1:ピン」にすると、自由端(張り出し端)のたわみ角は計算されません。 たわみはピンのままでも正しく計算されますが、剛結合にしてご設計下さい。
 
Q1−17. 面内(面外)荷重の入力時に荷重コードは何を入力するのかガイドが表示されず解らないが?
A1−17. ver1.40から画面表示機能を強化しており、荷重入力時に荷重コードのガイド表示機能を付加しております。
入力画面の○部のボタンを押してください。
画面中に荷重コ−ド一覧が表示されます。

 
Q1−18. 支点入力のKx、Ky、Km、Kxy、Kxm、Kymとは何ですか?
A1−18. 支点入力について
支点の種類や解説等については、製品付属のヘルプファイル 「計算理論および操作の方法」−「支点データ」に詳しく説明されておりますのでそちらを参照ください。

バネ支点の考え方は此処に添付するように3元連立方程式の解いたもので表されます。
道路橋示方書W p352にも杭基礎時の考え方として記載がされています。
この際の記号と道路橋示方書での記号ではその記号が異なりますが



Kxx=Axx、Kyy=Ayy、Kmm=Aaa
(Kx)   (Ky)    (Km)
Kxy=Axy、Kxm=−Axa、Kym=−Ayaとなります。

また作用力によってその符号が変わるため 入力時には符号を気を付ける必要があります。
(弊社hpや統合CD-ROMのQ&Aにも杭基礎との連動として記載しております)
Kx、Ky、KmはX方向y方向 回転方向のバネ定数を入力するものになります。
残る3項は連性バネとして入力を必要とするものです。
 
Q1−19. 分布バネのKu、Kvはどういう意味ですか?
A1−19. Kv・部材軸直角方向の等分布バネ(kN/m2)
Ku・部材軸方向の等分布バネ(kN/m2)
になっています。

設計モデルにもよりますが、分布バネで部材鉛直方向を拘束するようなモデルに於いて支点を設定せず分布バネのみで解析する際には分布バネはKvとしての入力が必要です。
Kuとして入力した場合には部材の拘束としては、水平方向のみになり構造的に不安定になってしまいます。ご注意下さい。
 
Q1−20. 変位とたわみの違いはなにか?
A1−20. 変位は、各節点の移動量を計算した値ですが、それに対して、たわみ(部材の断面力と一緒に表示される値)は、部材両端を結んだ直線からどの程度湾曲しているかを計算した値で、たわみ曲線を折れ線ではなく滑らかな曲線で表示するために計算されたものです。
したがって、構造モデルの変位を確認したい場合は、節点の変位を見てください。
なお、本プログラムでは中間着目点での変位は求めておりません。
格点以外の場所での変位が知りたい場合には、予め格点を追加頂き格点変位として結果を確認下さい。
 
Q1−21. バネ支点を設け格点に強制変位を与えたが、結果を得ることが出来ないが?
A1−21. FRAME製品では、バネ支点に支点強制変位をかけることができません。
それは、支点強制変位は自由度が拘束された支点に対するものであるためです。

バネ支点のy方向支点条件を拘束する(−1とする)ことで計算が行われます。
 
Q1−22. 処理スイッチの着目点の自動追跡を選択しても着目点が上手く追加できない場合があるが?
A1−22. 「着目点数の総数は22個まで」(ヘルプの「制限事項」参照)の制限にかかる場合に、荷重載荷位置の着目点が追加できない場合があります。
荷重ケースに多くの集中荷重が入力され設計されると、予め設定されている中間着目点に合わせて荷重載荷位置が着目点とされます。
しかし、この総数が1部材当たり22を越えると越えた部分については着目点とすることは出来ないため残りの点は追加されません。
現行バージョンでは、この制限の下でお使いいただくようお願いいたします。
 
Q1−23. 分布バネを配置したのに、地盤側に図化できないが?
A1−23. 分布バネを配置すると、お客様の意図に応じた図としては配置されない場合がございます。
これはご存じのように、分布バネはその応力の向きに関わらず作用するため、正負の係数として扱っておらず、その入力が 絶対値の入力となる為です。
その為、図化時にもどちらに作用するかではなくバネが存在することを表す図として表示しています。
以下の例は、馬蹄形構造に分布バネKvを配置したものですが、トンネルなどの場合地盤バネを水平地盤反力係数(横方向地盤バネ、鉛直地盤バネ)をもってバネとして考える場合が多いと思います。
当然バネとしては、坑内ではなく外部側に発生しますが、図としては以下のように配置されます。
以上をご理解いただき、ご使用下さい。
 
Q1−24. 連行荷重を骨組みモデルの端から端まで任意ピッチで移動させ、各支点および支点中央の断面力を算出することは可能か?
A1−24. 着目点を任意幅刻みで部材に追加することで、可能となります。
ただし、本プログラムでは1部材へ付加できる着目点数が20点までとしているため、これを超えるような部材(1部材長)が存在する場合には、部材を予め分割頂く必要があります。
その後、断面力を算出したい点を算出点として定義頂くことで、算出する事が可能となります。
 
Q1−25. 旧入力ファイル書式に従って作成した$F1データを読み込むと、すべて従来単位となるが、SI単位として読み込めないのか?
A1−25. SI単位系対応以前のバージョンのデータに関しては「従来単位」として扱っている為、プログラムの起動時の初期値は「従来単位」となります。
その為、初めからSI単位系として読み込むためのスイッチはございません。
入力後単位系変更を頂き、異なる換算係数を使用される際にはデータを修正しご利用下さい。

しかしながら、現在、弊社製品とのデータ連動に際して、フォーマットは同じ($F1と同じフォーマットです)で、拡張子毎に下記のルールが採用されております。
 *.$O1 ・・・ SI単位データの連動データ
 *.$O2 ・・・ 従来単位データの連動データ(従来単位系であり、*.$F1と等価扱い)

よって、SI単位で作成されたデータをFRAMEで読み込みたい場合には、拡張子を$O1に変更していただくことで可能となります。
 
Q1−26. 4辺固定版の設計は可能か?
A1−26. FRAME製品は、骨組み化による解析プログラムです。その為、面としての設計をお考えの4点固定の板モデルは直接の解析は出来ません。
 
Q1−27. 死荷重は自動で載荷されるか?
A1−27. 骨組み計算の際には、構造物に応じたモデル化をされただけでは、骨組みの死荷重(自重)は考慮されません。
別途、荷重として各骨組みの死荷重を考慮いただく必要があります。
本製品では、部材にγ(単位体積重量)を用意することで、骨組みの死荷重を与えることが出来る機能を死荷重ジェネレート機能としてサポートしております。
荷重入力の「荷重ジェネレート」にて必要な部材の死荷重を構成し、追加してご設計下さい。 γはこの荷重ジェネレートの際に自重計算に利用されます。
(注) ただし、ジェネレートされた荷重と、γは常時連動しているわけではありません。
死荷重ジェネレートにより自重ジェネレート後にγを変更されても、既に作成されているジェネレート(荷重)には影響を与えません。
このような場合には、死荷重ジェネレートしたデータを削除し、再度、死荷重ジェネレートの機能を実行していただく必要があります。
死荷重ジェネレートの際に用いている断面データの中の断面積(A)についても同様のことがいえます。
 
Q1−28. 杭基礎をFRAMEで解析する際の留意点。
A1−28. 杭基礎での計算仮定は

・フーチングを剛体とする。
・杭の伸縮を無視する。

となります。

これにあわせて、下記のとおりFRAMEをモデル化しなければなりません。

・フーチングを剛体とする。(フーチング部材を剛域とする)
・杭の伸縮を無視する。(杭断面のAを∞とする)
 
Q1−29. 変断面についての計算が可能か?
A1−29. FRAMEでは、i端とj端で異なる断面を割り当てることが可能です。
ただし、計算時には、この2断面の平均値を用いて計算を行います。よって、より細かく分割されたほうが精度は高くなります。
しかしながら、あまり細かくされても工学的な意味は余りありませんし、計算時間等が長くなるばかりであることを申し添えておきます。

2.計算関連

Q2−1. 単純な門型ラーメンに水平力を作用させたモデルをFRAMEで解きましたが、デザインデータブックに記載されている公式で手計算した結果と差があります。
A2−1. デザインデータブックの公式は「たわみ角法」であり、軸方向力による部材の伸縮を無視した簡便法の式です。フレームでは変位法で解析していますので差が出ますが、断面積の値を大きく入力すると値が近づいてきます。
 
Q2−2. 分布バネ部材を有する対称構造物に対称荷重を載荷したが、算出された断面力が非対称になっている。
A2−2. 弾性床上のはりの解析でexp(βλ)やexp(−βλ)という指数関数を式中で使用します。ここで、λは部材長、βは次式で定義される特性値といわれるものです。
     β= ( ) 1/4
     
EI
ここに、k:バネ部材のバネ定数
     E:バネ部材の弾性係数
     I:バネ部材の断面2次モーメント
(βλ)が大きくなるにしたがってexp(βλ)は急激に大きくなり、一方exp(−βλ)は急激に0に近づきます。あまりにも大きな値や小さな値を用いて演算を行うと計算精度を保てなくなります弾性床上のはりの解析でexp(βλ)やexp(−βλ)という指数関数を式中で使用します。ここで、λは部材長、βは次式で定義される特性値といわれるものです。
。質問の現象はこのことに起因していると思われます。このような場合、特性値を変えることはできませんので、部材長を短くして再度試みて下さい。βλが10程度までならば精度は保たれるものと思います。
 
Q2−3. 二重格点を使用した構造モデルで計算を実行したところ、「構造系が不安定 error index=##」となり計算できない。対策は。
A2−3. 下図のように二重格点を定義した格点が、1つの部材で直接連結されている場合に、上記エラー制御になります。1つで結んである部材を2つに分けることで回避できます。


二重格点(2、8)と(5、9)が8−9部材で直接結ばれています。よってエラー制御になります。

8−9部材の中央に格点11を新たに設け、8−11、11−9の2部材に分けます。
 
Q2−4. 計算結果表示画面で、荷重ケース毎の断面力図を画面表示させるにはどのようにすればよいか。
A2−4. コントロールバー内の着目ボタン(右から2つ)が荷重ケース着目(一番右のボタン)になっていることを確認してください。この状態であれば、荷重ケースバー内にある荷重ケースコンボボックスから荷重を選択することにより、各荷重ケース毎の結果が画面に表示されます。
詳しくは、ヘルプの結果画面操作にて、コントロールバー(終了ボタンのあるもの)の解説と荷重ケースバーの解説をお読み下さい。

 着目点毎と荷重ケース毎のボタンです。
 
Q2−5. 断面力図を任意に並べて出力したいが。
A2−5. FRAME上では、任意に並べて出力する機能はありません。DXF出力も1図面単位での出力となりますので、一旦DXFファイルを汎用CAD側で読み込んでからUC−Drawなどの汎用CADの編集機能により任意に配置してください。
DOS版では、汎用CADフォーマットに出力できないかわりに画面分割による、複数図面の配置や出力をサポートしていました。
Windows版に移行する際に、DXFファイルという汎用CADフォーマット出力に対応するにあたり、より細かい編集等については、汎用CADに依存するというスタンスで開発しました。よって、Windows版では編集の基本単位である1図面を出力単位と定め、これをDXFファイルとして出力することにしました。複数の図はそれぞれにレイア分けされて出力しておりますので、レイアを切り替えてその内容を確認の上、汎用CAD側で自由に配置してもらうことになります。
 
Q2−6. 断面力図に断面力値を表示させたいが方法は。
A2−6. DXFの登録・出力画面で、一番下にMzの値というチェックボックスがありますので、これをチェックします。
これにより、各部材の最大、最小や部材間Mmax(処理スイッチでチェックされている場合)が表示されます。
 
Q2−7. 断面力図を出力させたいがどうすればよいか。
A2−7. 出力させたい断面力図を表示させ、次にHTML出力を行います。
フォルダーの選択及びファイル名入力し確定します。次に計算結果画面を終了します。この終了作業でHTMLファイルが保存されます。
次にエクスプローラなどでごらん頂くと、指定されたHTMLファイルと同時にBMPファイルが作成されています。
あとはワープロ、ペイント系などのアプリケーションでBMPファイルを読み込み出力します。
複数の断面力図を出力したい場合には、計算画面を終了させずに表示を変更し、連続してHTML出力を行うことで、1つのファイルに複数の断面力図を出力することができます。

またDXFファイルに出力し、UC−DrawなどのCADソフトで出力させる方法もあります。
    
Q2−8. 弾性床上梁や杭の計算に必要なβの計算をどのように求めているか。
A2−8. 特性値βは、4√{kD/4EI}で計算され、各記号は以下のようになっています。
k: 水平方向地盤反力係数(tf/m3)
D: 杭径(m)
EI:杭の曲げ剛性(tfm2)
一方、プログラムでは部材分布バネ値Kを入力して頂いており、単位はtf/m2です。この単位でお分かりだと思いますが、分布バネ値Kは上式中の分子kDと同じです。つまり、地盤反力係数に杭径を乗じることによって杭1m当たりのバネ値(tf/m/m=tf/m2)が得られ、これはFRAMEで入力するKそのものです。したがってFRAMEでの算出式は、β=4√{K/4EI} です。
 
Q2−9. 温度荷重はどのように計算されているのか?
A2−9. 一般的な構造力学の参考書をご確認下さい。
温度応力は、

σ=E・ε=E・α・Δt

このとき
E;材料のヤング率
α;線膨張係数
Δt;変化温度差

本プログラムでも、温度差で入力いただくことで、部材に軸方向断面力が生じるものとして設計いたします。
予め材質諸元で入力いただくヤング率、線膨張係数から上記断面力σが発生するものとしています。
 
Q2−10. 着目点では、部材力は得られるが、変位は算出されないのか?
A2−10. 本製品の変位算出機能は、格点変位を算出し、着目点として設定頂く点については変位については算出しておりません。
その為、着目点位置の変位を必要とされる際には、予め格点として追加いただき計算する必要があります。
 
Q2−11. 支点についての設定の番号1〜5は何を指すのか?
A2−11. 支点コード入力セルを選択(マウスでセルをクリック)されると、入力ガイドをウィンドウ下部のステータスバーに表示することが出来ます。こちらをご確認いただきますよう御願いいたします。
『支点コード 1;Pin 2;PinXRoller 3;PinYRoller 4;FixSupport 5;SpringSupport』と表示しております。

1〜4の支点コードについては、そのコードを指定時に、各入力項目に0か−1かが設定されます(セル内での数値変更はできません)ので、こちらでも、拘束条件を見て取ることが可能かと思います。(0:自由、−1:固定の意味です) 支点コード5については、バネ支点の入力となっております。

上記と同様に、他の入力時にもガイド部に表示している項目などを参照して下さい。
 
Q2−12. 入力単位の「mrad」とは?
A2−12. 「mrad」は「ミリラジアン」と読みます。
mはミリ、即ち1/1000を表します。回転変位は構造物規模にもよりますが、大きな変位を示すことはありませんので、出力単位をmrad (1/1000 ラジアン)としております。
 
Q2−13. 同一部材の外面に温度荷重を、内面に乾燥収縮量を考慮して断面力を算出できるか?
A2−13. 2つの荷重ケースを定義頂き、一方に乾燥収縮用の荷重として温度荷重を用いて乾燥収縮度を入力してください。
また、もう一方の荷重ケースには、外面温度荷重については、温度差分をプレストレス荷重により入力してください。
上記各々の荷重ケースで得られた結果をご確認の上、この2ケースを組合せ荷重により組合わせることで、最終的な結果を得ることが可能です。
 
Q2−14. 着目点数が入力値と計算結果で一致しない。
A2−14. FRAMEには、自動着目点追加機能がございます。
こちらの機能がONになっていると、定義されている荷重状態により、FRAME計算部にて自動的に着目点を追加します。
この機能をOFFにすれば、前述のように計算部で着目点を自動的に追加する機能を抑止できます。入力項目内の「処理スイッチ」にて、自動着目点追加の項目をご確認頂き、チェックマークがついている(自動着目点追加がON)場合は、チェックマークを外して(自動着目点追加がOFF)ください。

3.その他 

Q3−1. 画面左側に表示されていたTreeViewが表示されなくなったが?
A3−1. 何らかの理由でパソコンがハングアップして強制終了されたり、計算中に異常が発生しプログラムが不正に終了された際など、またバージョンアップの作業が所定の手順で行われなかった場合などごく希に設定環境などに影響をうけプログラムの起動時に画面表示などが上手くできなくなります。これはレジストリがおかしくなっていることが原因です。
既にプログラムにはこの様な場合のレスキュープログラムを添付していますので一般的な作業手順としては以下の方法で作業を行って下さい。

スタート→プログラム→FORUM8→ FRAME(面内)→ FRAME面内ユーティリティ
でレジストリのクリア を行ってください。このプログラムを実行後、再度FRAME(面内)を実行してみて下さい。

ここでもダウンロードできるようにしていますのでダウンロードしてご利用下さい。
(FrUtil.exeを実行し、レジストリのクリアを実行して下さい。)

■自己解凍型:FrUtility.exe(253,080Byte) ■
※任意のフォルダ(FRAME(面内)のインストールされているフォルダがベスト)へ解凍してご使用下さい。

なお、この機能はver1.40以降の版ではありません。ver1.40以降には製品更新の際にレスキュープログラムを不要としております。
 
Q3−2. DOS版イメージ出力(プリンタ出力)の際にI/Oエラーが発生する。
A3−2. プリンタ出力制御ファイルが破損している可能性があります。

製品をインストールされたフォルダに存在する下記2ファイルを削除してからプログラムを起動してみて下さい。
 1: PrnOldInp.ctl
 2: PrnOldResult.ctl
※)ファイル削除の際には誤って別のファイルを削除しないように十分ご注意ください。

別の状態で 例えば「 出力中に、「不正な浮動小数点エラー」が発生する。」
場合にも同じ対策を行ってください。
 
Q3−3. 設計調書対応のプログラムをインストールしたところモジュールエラーが生じ起動できなくなった。
A3−3. 設計調書ライブラリーもデータベース構造を採用しており、ご使用のマシンへインストールされた際にDBエンジンが帳表DLLが使用しているものより古いと、稀にこのような問題が発生します。
そこでお手数ですがその際には

@設計調表ライブラリーをアンインストール(アプリケーションの追加と削除)
Aプログラムもアンインストール
BDBを使用しているアプリケーションソフトを最新版に変更した上で設計調書ライブラリーを
再度インストール

以上の手順を行って下さい。
 
Q3−4. RC断面計算側への連動はどうするのか
A3−4. この機能はソフトが起動するのではなくデータを保存しファイルで制御しています。
まず、FRAME(面内)計算を起動して計算結果画面を表示して下さい。
連動したい部材及び荷重ケース等を表示します。(結果画面に表示された断面力M,N,Sが、RC断面計算の断面力入力データへ展開されます)
連動したい画面を表示したらビットボタン(RC連動)及びマウス左ボタンによりポップアップメニューを表示して応力度計算連動(RC断面連動)を選択するとRC断面計算連動設定画面が表示されます。その画面で、連動したいデータをチェックして連動ファイル作成ボタンをマウスにて選択します。
ファイル名入力画面が表示されますのでお好きなファイル名を入力して下さい。
この状態で始めて、RC断面計算側で読み込み可能な連動ファイルが作成されています。この連動ファイルはRC断面計算側のファイル選択でファイルの種類をFRAMEからの連動ファイルに切り替えますと通常の入力データと同じレベルでFRAME側で作成されたファイルが読み込まれます。
又、RC断面計算がインストールされていればファイルの割付を行っていますので、エクスプローラ等でマウスダブルクリック及びドロップアウトすると自動的に読み込みRC断面計算を起動することが可能です。

連動されるデータの紹介
断面力(M,N,S)
FRAME側で作成された断面を使用時は、その部材で使用している断面形状、寸法が連動可能です。
RC断面計算で作成された断面を使用時には、上記のデータと鉄筋データも連動可能です。
尚、連動する場合、部材に同じ断面形状を使用していてかつi端、j端で大きさが違う場合には同断面と認識した場合には部材(照査位置)の距離で自動的に寸法、鉄筋データを保管します。

(注意)FRAME側の断面入力時の登録断面IDが---の場合には、矩形(横1.0,縦1.0)として連動致します。
 
Q3−5. 応力図の描画を同じ大きさで印刷出力するには、どの様にしたら良いか?
A3−5. HTMLプリンタ出力の際に表示される「出力設定」ウィンドウ内の
「図の出力エリア設定」ボタンを押し、図を出力する領域を設定してくださ
い。(この際、出力を実行しないと情報が保存されないのでご注意ください)
厳密なスケーリングによる出力は行なえませんが、ほぼ指定した通りの
サイズで出力が行なえます。
 
Q3−6. DXF変換図の変位図では、構造図は実寸だが、変位量がスケーリングされていないが?
A3−6. 図化編集・出力の際に、図面についているスケール(DXF変換時も含まれます)は、構造図に関するスケールとしており、変位図についてはスケールが構造図とは異なります。
この変位図のスケールについては、変位の状態が分かりやすいように構造図の大きさや、全結果の内容等から内部で自動的に設定を行っております。
変位図は通常の図面の出力とは位置付けが異なりますので、結果表と図面とのスケールをあわせることはできません。
(仮にあわせられたとした場合、一般的な変位の大きさから推測すると構造図と何ら変化のない図になろうかと思われます)
 
Q3−7. 図化プログラムでのデータの保存の仕方は?
A3−7. helpに記載の「図化プロデータファイルマネージャ」「書き込み」をあわせてご確認下さい。
以下に、簡単な作業で説明します。

図化プログラム用の保存データを作成するには、結果画面若しくは支点や荷重入力部で図化プログラム用にデータをリストupされているものとします。
メイン画面で図化プログラムアイコンを選択し起動させ、

@ページ追加ボタンを選択し画面配置を決定し図化作業を準備します。
A編集モードボタンを選択し、一括図形貼り付け入力(領域別貼付図形入力)ボタンを押す。
 
B画面中の領域に 貼り付け図形設定画面で 貼り込む図形のを選択します。
  リスト表示されるコメントを選択し作画領域を指定し、コメントを入力下さい。

CBで確定すると図化データの準備が出来画面に反映されます。
 ここで「保存・読み込み」ボタンを押し図化プロデータファイルマネージャを起動します。
Dデータファイルの 「(ファイル名称部)」部の 「開く」ボタンを選択します。
Eここで、任意のファイル名を入力後 「開く」を押します。
F「書き込み」ボタンが選択できるようになりますので是を選択して下さい。
G書き込みウインドウで コメントなどを入力し「OK」とします。

以上の手順で「.dps」ファイルが作成されます。
次回読み込む際には、図化プログラム起動後Dの作業でファイル名称を選択いただき読み込み下さい。
 
Q3−8. FRAME操作中にデータを誤って消してしまったが、復旧可能か?
A3−8. 現版Ver1.50からはバックアップファイルをカレント(製品をインストールしたフォルダ)に保存する機能があります。
「FmDbBackup.AWFM」ファイルがこれに該当します。
この機能を利用いただければ起動時に有ったデータについては復元が可能です。

さらに、「FmDBBackup._WF_」というファイルも生成します。
これは、起動時の状態でデータベースを保存する機能です。よって、2世代分についての
バックアップが現在行われています。
ただし、上記バックアップは、プログラムが終了するたびに更新されるので、何度も起動/終了を繰り返すと同じ内容になってしまいますし、2世代以上前のデータが復元できなくなります。

また、「FmDBBackup._WF_」は拡張子に細工がしてありますので、これを読み込むには拡張子をリネームする必要があります。

このバックアップファイルはデータベースエクスポート機能により行われています。
復元を行いたい場合には、再度データのインポートによりご利用ください。
※安全確保のため、作業前に必ず前述のデータはどこかにバックアップをおとりになるようお願い致します。
 
Q3−9. RC断面forwinで作成した登録データを利用する方法は?
A3−9. RC断面計算側で作成された断面形状及び断面諸量を、FRAME製品側で使用する場合、RC断面計算-断面諸量確認画面より登録断面機能を実行して登録ファイル「*.SRWファイル」を作成して下さい。

結果確認→断面諸量確認の画面にて予め「断面登録」ボタンを押し、他製品(FRAME製品、UC−BRIDGEなど)で利用できるファイル「*.SRW」を保存します。
「参照」ボタンを押し、任意名称を入力いただき、計算済みデータ一覧より登録するデータを決定します。
是により、「確定」ボタンを押して下されば、「*.SRWファイル」となりますので、このデータをFRAME製品にてファイル→登録断面インポートにより読み込みご使用下さい。

上記の一連の機能を行うことによりFRAME側-断面入力でRC断面計算で計算された断面諸量を指定することが可能となります。
又、RC断面計算側で作成された断面を使用するとFRAME側で解析した断面力(M,N,S)と寸法データ及び鉄筋データをRC断面計算へ連動し、その照査点における応力度の照査等を行うことができます。
最後に、FRAME側にも登録断面を作成する機能が実装されていますが、現在、鉄筋の入力は不可としています。

※RC断面計算で作成される*.ARCKファイルは、RC断面計算だけの入力ファイルであり、連動ファイルではありません。

詳しくは RC断面計算のhelpの「断面の登録・編集」をご確認下さい。
 
Q3−10. BOXカルバートで作成したデータを、製品外データのインポートしたときの留意点は?
A3−10. BOXカルバート〜FRAME間のデータには単位重量のデータを渡すルールがないため、現在、デフォルトでFRAME側で1t/m^3をセットしております。
その為、お手数ですが、FRAME側の材質データ入力部で単位重量を設定して頂く必要が御座います。
 
Q3−11. FRAME計算から、RC断面計算に連動する際の留意点は?
A3−11. モデル化の際に、部材番号が右周りに連番でついている必要が御座います。
この状態で、問題の下側の部材については、断面諸量を上側部材と逆に入力する(上下を逆に考える)必要があります。
この状態で下側が外側鉄筋となります。
また、この状態では、FRAMEから連動される応力の+,−をいじる必要がありません(全部材について)。

参考に、単純なBOOXモデル化の際のポイントを図化しますので、ご参考ください。

以上のようにモデル化を行っていただくと、RC連動後の断面連動断面位置によらず常に下図のように考えることができます。
 
Q3−12. 荷重図を図化したときに荷重値が重なってしまうが、重ならないようにする方法は?
A3−12. 複雑なモデルや、格点、部材および着目点の多いデータは、デフォルトの設定のまま出力されるとどうしても文字の重なりが発生してしまいます。

現在の製品ver1.51以降においては、

@html出力で図を出力される場合
「描画設定ウィンドウ」内の詳細設定で、数値の文字の大きさや表示位置オフセットの変更は可能ですので、こちらで調整を行ってみてください。
また、この出画は画面イメージをそのまま出力しておりますので、部分出力が可能です。
画面描画部でマウスによるドラッグ作業などで図の一部を拡大描画させ、出力範囲を拡大表示させた後、html形式出力を選択してください。

A図化プログラムを利用した図化出力の場合
此方の機能では、「領域別情報設定」の選択により、描画情報を設定することが可能です。
各図の出力設定を此方で行い出力下さい。
領域に出力図形を選択はめ込み後その描画設定を変更することで出力設定を変えることが出来ます。

詳しい操作方法は、製品helpの「描画領域別情報設定」等でご確認頂くことが可能です。
画面上のhelpをご利用下さい。
 
Q3−13. 描画部のポップアップメニュー(結果画面)に、DXF出力ボタンが無くなったが?
A3−13. 新版へのバージョンUpで操作体系が変わったため結果確認部に設けておりました 。
DXF出力ボタンはver1.50以降は有りません。

旧版では、結果確認部分にスピードボタンとしてDXF出力ボタンを用意しておりましたが、新版ver1.51からは図化処理プログラムを利用いただく方式に機能を強化いたしました。
製品付属のhelpに詳しい操作方法を記載しておりますので各々をご確認頂き操作いただければ幸いです。
キーワードに「機能概要(図化)」を入力いただき、図化プログラムの流れをご確認下さい。
このhelpページより>>にて各ページを確認いただくことが可能です。

以下に、簡単に手順をお書きいたします。

例えば、入力が終了しているデータで面内荷重入力部の「図化候補リスト」ボタンを押していただき候補リストに追加します。
「図化プロ様候補データマネージャ」画面となりますので、ここで「リストに追加」ボタンを押してください。
これにより図化プログラムで使用するデータとしての登録が終了します。
「閉じる」を選択後メイン画面で図化プログラムを選択ください。

1.ページ追加ボタンを選択し画面配置を決定し図化作業を準備します。
2.編集モードボタンを選択し、一括図形貼り付け入力(領域別貼付図形入力)ボタンを押す。
3.画面中の領域に 貼り付け図形設定画面で 貼り込む図形のを選択します。
リスト表示されるコメントを選択し作画領域を指定し、コメントを入力下さい。
4.3で確定すると図化データの準備が出来画面に反映されます。

※なお、3でリスト表示の項目をクリック選択する以外の方法として、直接指定入力方法もサポートしています。直接指定入力を行う場合には、図形指定セル(画面左側に70%くらいの比率で表示されている表入力の部分)に用意された、図形分類項目データを埋めて貼り付け図形を確定させてください。これは、FRAMEのDOS製品で提供されていた入力形態の移植です。



以上の手順により出力準備が整った事になります。



出力目的に応じ プリンタ出力 HTML出力 若しくはDXF出力などを選択し出力下さい。
ここで画面に表示されている図化データを上記 「DXF出力」を選択いただくことで出力作業を行います。

 
Q3−14. FRAME製品更新時の問題点について
A3−14. 本製品は、Ver1.55以降インストールシールドを変更(DelphiエディションからProfessionalエディションへ変更)しております。現在ホームページで公開している最新版ver1.57では生じることは有りませんが、統合CD-ROMに記載のver1.55製品では変更前後のインストールシールド間に互換性がないため、製品更新時に製品をインストールできなくなる問題が発生する場合があります。

新規でインストールいただく場合には問題はありませんが、既に旧版製品がインストールされている場合に製品更新の方法によってインストールが出来ない現象が生じます。
現象が生じる状況を以下に記載しますが、インストールが出来ない現象が生じた場合には、サポート窓口宛に御連絡いただくか、ホームページに公開しております最新版をダウンロードいただき再度インストールを実行下さい。『FRAME(面内)最新版ダウンロードサイトへリンク』

<<旧製品ver1.55以前の製品をフォルダ毎削除した場合>>
(何らかの理由でアプリケーションの追加と削除では旧製品を削除でき無かった場合)

この場合には製品のインストール情報がマシン側に残ってしまい、新インストールシールドがその情報を認識し、統合CD-ROMのver1.55FRAME新バージョンのインストールが一切出来なくなります。

・統合CD-ROM2001No.1からの個別更新の際には、製品を削除されているにもかかわらず旧製品がある旨のメッセージを表示しインストールが出来ません。 

・統合CD-ROMの一括インストール機能を利用の際には、メッセージ表示がされない場合があります。


製品更新の際には旧バージョンをアプリケーションの追加と削除にて削除した後、新規でインストールしてくださいますようお願い致します。なお、現在のFRAME製品のインストールには、その方法によって以下の処理を行っています。

@NetUPDATEを使用し製品を更新しようとする場合
インストールシールドの違いにより、ver1.54以前の製品更新については差分ファイルの提供を行っていないため、製品そのものをインストールすることになります。この場合には、旧バージョンをアプリケーションの追加と削除にて削除いただき、製品そのものをインストールいただく必要があります。
既にver1.55を導入されている場合には、差分の使用が可能です。
この場合には、問題なくそのまま製品を更新可能です。

A統合CD-ROM2001No.1を使用し製品を更新しようとする場合

・一括インストール機能を使用した場合
旧バージョンがインストール済みの際には、FRAME製品インストール時に作業をキャンセルし以後のインストールを全て中止します。
アプリケーションの追加と削除にて、削除してから再度作業を継続下さい。

・個別インストールの場合
旧バージョンがインストール済みの際には、FRAME製品インストール時にその旨のメッセージを出画し、作業をキャンセルします。
アプリケーションの追加と削除にて、削除してから再度作業を継続して下さい。
 
Q3−15. 連動機能時、着目点から任意の点を選び連動する方法。
A3−15. 結果表示ウィンドウ上で、通常(デフォルト)では、荷重ケース毎の出力になっていおりますが、ここで、着目点毎の出力を選択(結果ウィンドウのツールバー(最上位にあるもの)の左から5番目のボタンです)になり、連動したい着目点位置の結果を表示された状態で、RC連動機能を呼び出すことで、任意の1着目点に関する連動が可能となります。
ただし、複数の着目点を一度に連動させることはできません。
 
Q3−16. 図化出力時の設定は保存できるのか?
A3−16. 以下の方法で保存しておき再利用することが可能です。
  • (1)メイン画面より図化処理プログラムを起動
  • (2)スピードボタンの「出力オプション設定」ボタンを選択
  • (3)出力設定を設定し「保存・読込」ボタンにより出力オプションデータマネージャを起動
  • (4)コメント部に解りやすいコメントを入力し「リストに保存」
  • 読込時は(2)(3)と行いウインドウ上から選択したい出力設定を選択し「読み込み」ボタンで利用します。
  • 同様に「描画デフォルト情報設定」の情報も保存読込作業が可能です。
あわせて製品helpに記載の「操作方法」→「図化編集・出力操作」→「機能別操作説明」→「出力操作」→「出力オプション設定」をご覧下さい。

なお製品フォルダ内にある設定オプションファイルをコピーすることで他のマシンでも同じ設定を再現することも可能です。
製品を削除される場合や他へインストールされる際にはこのファイルを利用されるとよいかと存じます。
  1.FmOutOp.ops
  2.FmOutOp.oph

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