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Q1. |
鉄筋拘束力のヘルプに、道示に準拠した計算内容は「簡易式」とあるが、道示V p.121 では、「コンクリート標準示方書を参考にするのがよい。」との記述がある。
道示に準拠というのは、コンクリート標準示方書に準拠した計算内容ではないのか? |
A1. |
ここでの簡易式というのは、道示V p.31の式(解3.5.1)を指しております。
過去のPC単純桁の設計・CAD(旧基準)では、道路橋示方書の式を元に計算しておりました。
この機能で計算する場合に「簡易式」を選択いただくことになります。
道示V p.121に記載されている「コンクリート標準示方書を参考にするのがよい。」というお考えの場合は、「コンクリート標準示方書」を選択して下さい。
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Q2. |
荷重をすべて線荷重に置き換えての照査は可能か |
A2. |
死荷重扱いの線荷重を設定することは可能です。
しかしながら、活荷重扱いとして線荷重を設定することはできません。
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Q3. |
首振りの照査に対応しているか |
A3. |
本プログラムでは、ご指摘の照査には対応しておりません。
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Q4. |
[詳細編集]-[検討荷重ケース]-[任意荷重ケース]画面で入力した任意荷重ケースに相当する荷重はどこで入力できるか? |
A4. |
[標準入力]-[任意荷重(死荷重)]以下の各画面にてご入力いただけます。
入力後、「詳細データ作成」ボタンを押すと、[詳細編集]-[死荷重]以下の画面に荷重がセットされます。
なお、表記は死荷重となっておりますが、死荷重以外のケースも指定することが可能です。 |
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Q5. |
[詳細編集]-[活荷重]-[AB活荷重]-[T荷重強度]画面の「最大載荷台数」を変えても断面力が変わらないことがあるのはなぜか。 |
A5. |
同画面の「計算方法」の設定をご確認ください。
こちらは、幅員方向に切り出した影響線について符号の変化点(+と−が変化する点)が存在する場合に、変化点をまたいでT荷重を載荷するときの取り扱いの選択となります。
・「2輪影響値合計が着目符号の場合に載荷」が選ばれている場合:
載荷されるT荷重を1台単位に見て、+と−の影響値をまたいでいる時に、軸位置の影響値合計が着目している符号側(最大側算出時には+、最小側算出時には−)となれば、その1台は有効な載荷とします。
・「2輪影響値が両方とも着目符号の場合に載荷」が選ばれている場合:
載荷されるT荷重を1台単位に見て、両軸位置の影響値が共に着目している符号側(最大側算出時には+、最小側算出時には−)であれば、その1台は有効な載荷とします。逆に、+と−の影響値をまたいでいる時には、その1台は有効な載荷として扱いません。
上記の判定を行った結果、例えば最大載荷台数が2台で片方が無効な載荷となる場合は、1台の場合と同じ載荷状態および断面力となります。
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Q6. |
[詳細編集]-[計算設定]-[解析]画面の「鉄筋拘束力の算出基準」は、どちらを選択すればよいか。 |
A6. |
「簡易式」は主鉄筋を全て1段に集約した計算のため、「コンクリート標準示方書」を推奨します。
「コンクリート標準示方書」では、圧縮側と引張側に分けて鉄筋拘束力を計算しております。
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Q7. |
計算書作成において、解析結果や照査結果が出力されない |
A7. |
計算書作成画面の「オプション」ボタンを押すと設定画面が開きますが、[出力点の指定]タブにてどの照査点もチェックされていないと、何も出力されません。 いずれかの照査点にチェックを入れて出力してください。
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Q8. |
RC床版橋には対応しているか。 |
A8. |
対応しております。
RC床版橋のデータを作成する際には、下記の入力項目についてご確認ください。
[設計条件]画面
・構造形式:円孔ホロー→床版桁
・PC鋼材:RC橋では使用しませんが、必ずどれかを選択していなければいけませんので、デフォルトの状態としてください。
・設計法:PC→RC
[鉄筋配置]画面
・鉄筋の配置:操作ガイダンスでは「本データでは、入力しません。」とありますが、RC橋の場合は入力が必要です。 操作ガイダンスやサンプルデータ、画面のヘルプを参考にご入力ください。
※その他の入力箇所は、ヘルプや操作ガイダンス資料を参考にご入力いただくこととなりますが、設計者様のご判断により適宜ご入力、変更下さい。
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Q9. |
クリープ・乾燥収縮によるたわみ(鉛直方向変位量)は計算できるか? |
A9. |
本製品では、クリープ・乾燥収縮によるたわみは計算できません。 解析結果における変位は、弾性変形による変位量(たわみ量)のみとなります。
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Q10. |
舗装や雪荷重などの等分布荷重による反力が橋軸直角方向で左右対称にならないのは、何が原因として考えられるか。 |
A10. |
[標準入力]-[橋面]-[幅員構成]画面の「構造物とのずれ」に、幅員と構造物とのずれが適切に入力されていないことが考えられます。 ガイド図を参考に、桁端と地覆端の距離をご入力ください。
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Q11. |
詳細編集モードへの切り替えができず、「詳細データ作成」ボタンも押せない。 |
A11. |
オプションメニューの「詳細データの使用」を「使用する」としてください。 なお、詳細編集モードで入力を行った場合は、オプションメニューの「データロック機能の使用」を「使用する」とし、各画面でデータロックを行ってください。ヘルプの「ロック機能について [操作方法]-[概要]-[ロック機能について]」もご参照ください。
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Q12. |
歩道橋(車道なし)で群集荷重のみ考慮したい場合、[標準入力]-[設計条件]画面の活荷重はどれを選択すれば良いか。 |
A12. |
活荷重の種類は車両の荷重の種類が変わるだけなので、歩道橋であればどれを選んでも問題ありません。
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Q13. |
耳桁(外桁)の断面形状が異なる場合はどのように入力すればよいか。 |
A13. |
標準入力の[設計条件]画面で、「外桁/中桁の区別(断面形状)」を「異なる」としてください。 そうすると、[主桁]-[断面形状]画面において「外桁」・「中桁」の2つのタブで個別に入力が可能になります。 ※「外桁/中桁の区別(断面形状)」のスイッチは、合成桁の構造形式でのみ変更可能です。
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Q14. |
プレストレス導入度の計算において、Mdをどのように算出しているか。 |
A14. |
組合せ結果の曲げモーメントからプレストレス分を引き、絶対値で最大のものを用いています。
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Q15. |
格子モデルにおける節点データの入力規則 |
A15. |
格子モデルでは節点番号を、起点から終点(画面左から右)、
起点から終点を見た断面で左から右(画面上から下)に向かって増加させる必要があります。
例えば、起点(画面左側)から
G1:1、2,3,・・・
G2:4,5,6、・・・ はOKで、
============================
G1:99、98,97,・・・
G2:92,91,90、・・・はNG
となります。
また、支承線とする横断線を決める際の節点番号も同様に、起点から終点、
起点から終点を見た断面で左から右に向かって入力することになります。
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Q16. |
昭和31年鋼道路橋設計示方書の活荷重を線荷重として考慮することは可能か。 |
A16. |
旧活荷重(L-14)などを選択して線荷重強度他の値を任意に入力すれば対応可能です。 ただし、昭和31年当時の床組み作用としてのT荷重(前2輪、後2輪の自動車荷重)には対応していません。
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Q17. |
道路のカーブ等によりデッドスペースが生じる場合、その部分に活荷重を載荷しないようにできるか。 |
A17. |
詳細編集の[解析データ]-[格子]-[ライン]画面にて、車道の幅員を定義する際のラインデータを編集すれば、活荷重の載荷範囲を変更できます。 ただし、ラインデータは直線での設定となり、曲線による細かな設定はできませんのでご注意ください。
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Q18. |
格子モデルにおいて固定支承・可動支承とする場合、どの支点コードを指定すれば良いのか |
A18. |
本プログラムでは、主桁および横桁から構成される平面格子構造モデルに対して面外骨組解析を行います。
全体座標系として、橋軸方向にX軸、橋軸直角方向にY軸、鉛直上方にZ軸、をとっています。
面外解析時に考慮する格点の自由度は、X軸回りの回転変位、Y軸回りの回転変位、Z軸方向の鉛直変位の3成分で、これ以外の変位要素(X軸方向の変位、Y軸方向の変位、Z軸回りの回転変位)は考慮できず、内部的には固定扱いとなります。
支点条件コードは、次のようになります。
(1)固定 : | X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→上部工の桁端が下部工(橋台や橋脚)と一体となったラーメン構造の支点部に相当
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(2)XYピン: | X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→ピボット支承と呼ばれる支点に相当
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(3)Xピン : | X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→主桁軸回りにのみ回転できる特殊な支点に相当
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(4)Yピン : | X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→一般にいうピン支点、単純支点と呼ばれる支点に相当
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(5)バネ支点: | X軸回りの回転バネ値、Y軸回りの回転バネ値、Z軸方向の鉛直バネ値を入力します。
0入力はその方向のバネが無い自由な状態、-1入力はその方向の変位を固定した状態となります。 |
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Q19. |
[鉄筋配置]画面で入力した情報が図面の配筋図に反映されない。 |
A19. |
配筋図については、図面作成部で入力された情報が描画されます。 「図面作成」を押して表示される図面作成部の[鉄筋]-[簡易鉄筋]画面にて、鉄筋情報(鉄筋径、基本ピッチ)をご入力ください。 入力された簡易情報から鉄筋詳細情報を生成し、配筋図、加工図を作図します。 なお、生成された鉄筋情報は、同じく図面作成部の[鉄筋]-[詳細鉄筋]画面にて、確認・修正を行うことが可能です。
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Q20. |
不安定構造でないにも関わらず、計算時に「構造系が不安定」のエラーが発生する。 |
A20. |
[計算確認]-[セット計算設定]の「解析」タブにて「格点リナンバ」をしない入力を行うことでエラーが解消される場合があります。
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Q21. |
[設計条件]画面で下記の構造形式を選択した際に、[主桁]-[断面形状]画面に断面の左側しか表示されないが、右側の形状はどうやって入力すればよいか。 ・円孔ホロー ・床版桁 ・多主版桁 |
A21. |
これらの断面は左右対称となるため、左側に入力された寸法が右側にも適用されます。 なお、B1については全幅の入力になります。
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Q22. |
任意荷重の線荷重及び集中荷重を入力するのに座標で指定する必要があるが、格点の座標がいくらかはどうすれば分かるか。 |
A22. |
詳細編集の[解析データ]-[格点]画面(一括施工の場合)又は[ステップデータ]-[格点]画面(合成桁の場合)でご確認ください。 ※詳細編集は、画面左「モデルの選択」の上部で「標準入力」から変更できます。 「標準入力」「詳細編集」のボタンが無い場合はQ11をご覧ください。
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Q23. |
[主桁]-[主桁配置]画面の表に入力したが、想定したとおりの主桁配置にならない。 |
A23. |
この画面の表入力では、(主桁本数-1)の数だけ主桁間隔を入力してください。 例えば主桁5本のデータを入力する場合は、G1-G2、G2-G3、G3-G4、G4-G5の4行を入力すれば良いことになります。
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Q24. |
構造形式によっては解析結果の表示で「ステップ1」と「最終ステップ」が選択できるが、それぞれ何を意味しているのか。 |
A24. |
合成桁の場合にステップが選択できます。 ステップ1は合成前、最終ステップは合成後を意味します。
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Q25. |
旧活荷重TL-14はどのように入力すれば良いか。 |
A25. |
本製品では、TL-14荷重としては対応しておりません。 よって、下記の2パターンに入力データを分けてご入力ください。 ・T-14:本製品ではT-14荷重そのものには対応していないので、現行のT荷重としてご入力ください。 (旧基準版のQ1−1.もご参照ください。) ・L-14:詳細編集の[活荷重]-[基本]画面で、活荷重選択を"L-14"としてください。 ※入力後は、鍵のマークのボタンを押してデータロックを行ってください。
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Q26. |
[鋼材配置]画面の「導入応力度」の欄には、PC鋼材を緊張する時と設計荷重が作用する時のどちらの値を入力すれば良いか。 |
A26. |
PC鋼材を緊張する時の値を入力してください。
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Q27. |
[設計条件]画面の橋梁諸元で活荷重としてT・L荷重があるが、どのような場合に選択するのか。 一般的にはL荷重ではないのか。 |
A27. |
平成29年道路橋示方書 T共通編「8.2 活荷重」の解説(p.102)において、L荷重とT荷重のうち不利な応力を与える荷重を用いて設計する場合について記述がございます。 こちらをご確認いただいた上でご判断ください。
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Q28. |
標準入力の[任意荷重(死荷重)]以下の画面に入力した荷重が解析結果には反映されるが、照査結果に反映されないことがあるのはなぜか。 |
A28. |
詳細編集の[検討組み合わせケース]画面で組み合わされていない作用ケースが指定されていると、断面照査に考慮されません。 [任意荷重(死荷重)]以下の画面の荷重番号か、[検討組み合わせケース]画面の組み合わせを変更してください。 なお、[検討組み合わせケース]画面を変更した場合はデータロックも行ってから計算実行してください。
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Q29. |
一通り入力を行って計算実行したが、[解析結果]-[断面力]画面の曲げモーメント等の値がゼロになる。 |
A29. |
メイン画面で「計算確認」ボタンを押下後、「下記処理後表示」ボタンを押すと表示される[セット計算設定]画面の[解析]タブをご確認ください。 スイッチが"しない"となっていない項目は解析を行いませんので、必要に応じて"する"に変更して計算実行してください。
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Q30. |
相反応力部材の判定を行う際の死荷重には、どの作用ケースが含まれるか。 |
A30. |
相反応力部材の判定を行う際の死荷重の内訳は、以下の表のとおりです。
表中の番号は、荷重の入力画面等で用いられているケース番号です。
1 | D | 自重 |
2 | D | 橋面荷重 |
5 | SH | 乾燥収縮 |
37 | PS | 鉄筋拘束力 |
40 | D | 場所打ち床版荷重 |
※一括施工の場合は下記も含まれます。
※合成桁(2段階施工)の場合は下記も含まれます。
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Q31. |
せん断とねじりに対する照査を行う位置はプログラムにより自動で決められるが、どのように決めているのか。 |
A31. |
道示V編の図-5.8.4より、支点から部材高の1/2離れた位置をせん断照査点としております。 それ以外の箇所で照査されたい場合は、詳細編集の[解析データ]-[照査点]-[せん断]画面で照査したい部材のi端またはj端に1(=照査する)を入力し、データロック(鍵のマークのボタンを押下)して計算実行してください。
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Q32. |
中間横桁を端横桁と平行でない角度で配置することは可能か。 |
A32. |
可能です。 標準入力の[横桁]-[横桁配置]画面は左外桁と右外桁それぞれの横桁間隔が入力できるので、お考えの角度となるよう別々の値を入力してください。
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Q33. |
衝撃係数を入力していないのに衝撃分の反力が計算されるのはなぜか。 |
A33. |
衝撃係数が入力されていない区間については、支間長データから道路橋示方書に記載された計算式で求められた値が内部で自動的に設定されます。 衝撃係数を考慮しない場合は、指定した区間の衝撃係数に"0.0000"を入力してください。
衝撃係数の自動設定につきましては、製品ヘルプ[操作方法]-[詳細編集]-[活荷重・格子]-[T荷重衝撃係数]をご確認ください。
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Q34. |
以下の式により算出した群集荷重と計算結果における群集荷重による反力が異なるのはなぜか。 群集荷重=荷重強度×(歩道幅員(右)+歩道幅員(左))×橋長 |
A34. |
活荷重としての群集荷重の計算は、死荷重のように荷重強度を載荷範囲に全載するのではなく、L荷重などの活荷重と同様に着目符号側にのみ載荷します。つまり、着目点に対して同符号で厳しい結果になる部分に載荷されることになります。 したがって、群集荷重による反力の合計は群集荷重載荷範囲に全載した場合の反力よりも大きくなります。 本製品における集計処理の詳細については、ヘルプの[計算理論及び照査の方法]-[構造解析 格子]-[集計処理]をご参照ください。
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Q35. |
道路橋示方書V編の図-5.4.1に示されている、ねじりモーメントによる鉄筋の応力度を求める際のbtとhtの値はどこで入力できるか。 |
A35. |
計算実行後に表示されます結果確認の[照査結果]-[耐荷性能照査]-[せん断]-[側面データ]画面に入力項目を設けております。
なお本製品ではbtとhtを正確に算出するためのデータの入力がありませんので、上記の入力項目では仮の値として有効高さと有効幅の値をセットしています。 必要に応じて値を変更し、データロックを行って再度計算実行してください。
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