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Q&A補強土壁の設計計算 Q&A ('25.04.08)

NEW! 更新内容

Q1−9.本プログラムの適用基準及び参考文献を教えてください。('25.04.08)

目  次
 1.適用範囲

Q1−1.全体安定の検討(円弧すべりの検討)を行うことは可能か?

Q1−2.ジオテキスタイル工法で地山を考慮することはできますか

Q1−3.ジオテキスタイル工法はどこのグリッドメーカーを基準にしていますでしょうか。
該当メーカーの基準と合致しない場合でも対応できますか。


Q1−4.基本条件画面の「部材規格」とは何ですか

Q1−5.耐震設計は可能ですか

Q1−6.旧バージョンと結果を合わせたいのですが、旧基準で照査する方法を教えてください

Q1−7.全体安定の検討用の土砂ブロックを設定しましたが、入力画面確定時に初期化されてしまいます。
初期化されないようにできませんか。


Q1−8.比較的緩傾斜地へのジオテキスタイルの設置を検討しています。
壁面勾配に設定可能な範囲を教えて下さい。


Q1−9.本プログラムの適用基準及び参考文献を教えてください。
 2.内的安定の検討

Q2−1.主働土圧係数を直接指定することは可能か?

Q2−2.仮想壁高の算出方法を教えてください

Q2−3.ジオテキスタイルの敷設位置は直接入力ですか

Q2−4.多数アンカー工法で複数の壁面材を組み合わせることは可能ですか

Q2−5.内的安定の検討により決定された補強材の長さを調整することはできますか

Q2−6.ジオテキスタイルの必要引張力の計算において、地層条件を全体安定検討と同じ設定にしているのですが、円弧すべりの照査結果が全体安定検討と異なります

Q2−7.ジオテキスタイルの必要引張力の計算で、盛土を無視した状態で計算するのはなぜでしょうか

Q2−8.各工法における滑り面形状はどのように異なるのでしょうか

Q2−9.荷重入力画面では、活荷重と雪荷重より選択できますが違いを教えてください

Q2−10.ジオテキスタイルの必要引張力の計算は入力時に行われているようですが、計算結果を確認することはできますか

Q2−11.外的安定に用いる仮想擁壁には壁面材は含まれるのでしょうか

Q2−12.テールアルメ工法時のストリップの水平間隔傳iを変更することはできますか。
また、変更した傳iを用いて再度内的安定の検討を行うにはどうしたらいいでしょうか。


Q2−13.多数アンカーアンカー工法時の設置位置は1mピッチで固定しょうか

Q2−14.ジオテキスタイルの内的安定で、マストカットラインやマストカットポイントは設定できないのでしょうか

Q2−15.ジオテキスタイル時の仮想擁壁の形状は、常に壁面勾配に平行な形状となるのでしょうか

Q2−16.ジオテキスタイルの敷設長は、全断面で同じ長さとなるのが基本となると思います。
直接指定する場合に、全断面をまとめて設定することはできますか。


Q2−17.多数アンカー工法時に、形状の笠石が自動的に設定されますが、笠石を無しとすることはできますか

Q2−18.各段ごとのジオテキスタイル種類を変更することはできますか

Q2−19.帯状鋼材工法時の帯状鋼材の敷設位置はどのように決定されるのでしょうか。直接指定することはできませんか。

Q2−20.ジオテキスタイルの敷設長を自動設定した場合、10cm単位で丸めているようですが、丸めの単位を変更することはできますか

Q2−21.土圧設定画面の内的安定用の「地震時土圧増分係数」が「1.4」で設定されていますが、出典はありますか

Q2−22.載荷荷重入力時の原点位置は壁背面位置でしょうか。壁面の勾配や笠石高はどのように考慮すればいいですか。

Q2−23.二重壁ジオテキスタイル工法では、外壁に対してはどのような照査が必要ですか
 3.外的安定の検討

Q3−1.試行くさび法で、任意に設定した滑り角ωの結果を得る事は可能か?

Q3−2.外的安定の照査内容は「擁壁の設計」と同じですか

Q3−3.地震時荷重の扱いが工法により異なるようですが、違いを教えてください

Q3−4.土圧算定時に、切土面を考慮することは可能でしょうか

Q3−5.許容支持力算出時のγ1,γ2は、どのように算出しているのでしょうか

Q3−6.切土を考慮した場合の盛土土圧と、切土を考慮しない場合の盛土土圧の違いを教えてください

Q3−7.衝突時の安全率の根拠を教えてください

Q3−8.設計震度の条件選択時の計算方法について教えてください

Q3−9.切土適用時の処理方法について教えてください

Q3−10.帯状鋼材・多数アンカー時の土圧の「仮想背面タイプ」はどのように設定すればよいですか

Q3−11.極限支持力算出条件の「形状係数α,β」の入力はそれぞれどのような値が計算に使用されるのでしょうか

Q3−12.外的安定の検討で土圧を全体に作用させた場合と、土圧を考慮しない高さHRを設定した場合の2つのデータで後者の方がNGとなるのはなぜでしょうか

Q3−13.外的安定の計算で土圧の壁面摩擦角を直接指定することは可能ですか

Q3−14.許容支持力を自動計算する場合、荷重の偏心傾斜は考慮しないのでしょうか

Q3−15.許容支持力を極限支持力の計算ではなく直接指定することはできますか

 4.全体安定の検討

Q4−1.テールアルメによる補強効果を教えてください


Q4−2.ジオテキスタイルによる補強効果を教えてください

Q4−3.多数アンカーによる補強効果を教えてください

Q4−4.任意の位置を通る滑り面を計算できますか

Q4−5.全体安定の計算についてですが、各格子点毎の安全率を確認する方法を教えてください

Q4−6.多数アンカー工法時に、補強領域内のせん断補強増分αiでの粘着力cの考慮有無を変更することはできますか

Q4−7.すべり円の設定に、表層すべり制限とありますがどのような値を設定すればいいですか

Q4−8.地盤の土質ブロックを複数層に分けていても、基礎画面の土質定数を変更すると、全てのブロックの土質定数も同じ値に初期化されます

Q4−9.内的安定用の設定を変更すると、全体安定の検討用に設定した基礎地盤の土質ブロックが初期化されてしまいます。初期化の有無を変更することはできませんか。

Q4−10.全体安定検討において、水位ありと水位なしのケースでは水位ありの方が安全率が下がると思うのですが、水位なしの方が下がっています

Q4−11.全体安定用の土砂ブロック形状の自動設定時に、壁面部材や防護柵基礎を補強領域とは別のブロックにできますか。

Q4−12.全体安定の検討が不要ですが、計算しない方法はありますか
 5.部材

Q5−1.1つの補強土壁に対して部材を複数設定することは可能でしょうか

Q5−2.二重壁ジオテキスタイル工法で用いるベルト状ジオテキスタイルですが、幅などの寸法は変更できないのでしょうか

Q5−3.材料画面の「材料諸値を直接指定する」とはどういう機能ですか

Q5−4.ジオテキスタイルの種類を追加することはできるか
 6.基礎フーチング

Q6−1.基礎フーチングの安定性の検討を行うことはできますか

Q6−2.基礎フーチングの安定性の照査で対応している土圧式は何ですか

Q6−3.帯状鋼材工法や多数アンカー工法では、壁面の基礎にコンクリートブロックを設置しています。
この基礎コンクリートに対しても基礎フーチングの安定検討が必要ですか。

 7.形状

Q7−1.ジオテキスタイル工法時に、敷設位置が地山で制限される場合の地山面の形状を考慮することはできますか

Q7−2.多数アンカー工法時の場合は、笠石高を入力できないのでしょうか

Q7−3.二重壁ジオテキスタイル工法時は、壁面幅の入力は行えないのでしょうか
 8.防護柵基礎

Q8−1.防護柵基礎設置時の衝突荷重は、単位幅当たりの入力でしょうか

Q8−2.防護柵基礎の許容せん断応力度がσck=24の際、地震時は0.35,衝突時は0.345となるのはなぜでしょうか

Q8−3.選択できる防護柵基礎の種類と種別を教えてください。

Q8−4.防護柵の基礎において、かかと版の設計で竪壁基部のモーメントを使用して計算しているのはなぜですか
 9.その他

Q9−1.メイン画面に描画されている補強材の色を変更することは可能ですか

Q9−2.ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか

Q9−3.平成29年版道路橋示方書に対応していますか

Q9−4.名前を付けて保存時にコメントを変更したが反映されないのはなぜか?

Q9−5.計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。

Q9−6.計算用設定値の基準値を他データで使用することはできますか

Q9−7.計算書の地盤反力図を表示しない設定とすることはできますか



 1.適用範囲

Q1−1.

全体安定の検討(円弧すべりの検討)を行うことは可能か?
A1−1. 補強効果を考慮した、地盤全体のすべり破壊の検討を行うことができます。
また、弊社「斜面の安定計算」の入力データを保存する機能も備えています。
保存したファイルは斜面の安定計算Ver.8以降で利用可能です。
    

Q1−2.

ジオテキスタイル工法で地山を考慮することはできますか
A1−2. 可能です。
地山面に沿ってジオテキスタイルを配置することができます。
    

Q1−3.

ジオテキスタイル工法はどこのグリッドメーカーを基準にしていますでしょうか。
該当メーカーの基準と合致しない場合でも対応できますか。
A1−3. 特定のメーカー様の仕様,設計法を採用するのではなく、「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 改訂版(土木研究センター)」の計算例等を参考にしています。
また、任意のジオテキスタイル材料の製品基準強度や安全率をあらかじめ設定したり、材料の諸値を直接指定することも可能です。
    

Q1−4.

基本条件画面の「部材規格」とは何ですか
A1−4. 多数アンカー工法ではH14年基準からH26年基準の間に部材規格のみが更新されています。
「部材規格」は、H14年基準で新規格を採用したい場合に選択する項目です。
    

Q1−5.

耐震設計は可能ですか
A1−5. 可能です。
基本条件画面の「照査対象」で「地震時」をチェックしてください。
    

Q1−6.

旧バージョンと結果を合わせたいのですが、旧基準で照査する方法を教えてください
A1−6. 基本条件画面での工法選択時に、「基準年度」で準拠したい基準年度を選択してください。
尚、多数アンカー工法では、基準年度をH14年とした場合にH24年基準の部材規格を選択することも可能ですのでご注意ください。
    

Q1−7.

全体安定の検討用の土砂ブロックを設定しましたが、入力画面確定時に初期化されてしまいます。
初期化されないようにできませんか。
A1−7. 「基本条件」画面の「全体安定の検討」にある「内的安定検討時に土砂ブロックを生成する」の入力をご確認ください。
チェックが入っている場合、内的安定の検討に関する入力を行うと同時に、土砂ブロックの生成を行います。
初期化が不要な場合はチェックをはずして下さい。
    

Q1−8.

比較的緩傾斜地へのジオテキスタイルの設置を検討しています。
壁面勾配に設定可能な範囲を教えて下さい。
A1−8. 本製品では、「1:0.6」より急な勾配を設定可能です。

「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル(土木研究センター)」では、補強土とは、補強土のうち、のり面勾配(壁面勾配)が 1:0.6より急なものと定義されています。
1:0.6 以下の緩いものは「補強盛土」となります。
    

Q1−9.

本プログラムの適用基準及び参考文献を教えてください。
A1−9.
(財)土木研究センター 補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第3回改訂版 平成15年11月
(財)土木研究センター 補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第4回改訂版 平成26年 8月
(財)土木研究センター ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 改訂版 平成12年 2月
(財)土木研究センター ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 第二回改訂版 平成25年12月
(財)土木研究センター 多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第3版 平成14年10月
   追記(コンクリート製壁面材規格および補強材規格) 平成24年 4月
(財)土木研究センター 多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第4版 平成26年 8月
(財)土木研究センター アデムウォール(補強土壁)工法 設計・施工マニュアル 平成26年 9月
(社)日本道路協会、道路土工 擁壁工指針 平成11年 3月
(社)日本道路協会、道路土工 擁壁工指針 平成24年 7月
(社)日本道路協会、道路橋示方書・同解説 W下部構造編 平成24年 3月

 2.内的安定の検討

Q2−1.

主働土圧係数を直接指定することは可能か?
A2−1. 可能です。
「荷重」−「土圧」画面の「基本条件」で、内部算出か直接指定を選択することができます。
    

Q2−2.

仮想壁高の算出方法を教えてください
A2−2. 仮想壁高Haは、スキン下端部から壁面に対してtan^-1 0.3の勾配をもった直線と地表面の交点との鉛直寸法となります。

    

Q2−3.

ジオテキスタイルの敷設位置は直接入力ですか
A2−3. 最小敷設長、締固め層厚等を考慮して自動設定します。
直接入力することも可能です。
    

Q2−4.

多数アンカー工法で複数の壁面材を組み合わせることは可能ですか
A2−4. 浅層タイプ、中層タイプ、深層タイプの中から最適なものを自動的に選定します。
    

Q2−5.

内的安定の検討により決定された補強材の長さを調整することはできますか
A2−5. 決定断面確認時に直接入力することができます。
    

Q2−6.

ジオテキスタイルの必要引張力の計算において、地層条件を全体安定検討と同じ設定にしているのですが、円弧すべりの照査結果が全体安定検討と異なります
A2−6. 内的安定検討における円弧すべりの計算は、必要引張力が最大となる円弧を求めるものですので、全体安定の検討とは異なる結果となります。
    

Q2−7.

ジオテキスタイルの必要引張力の計算で、盛土を無視した状態で計算するのはなぜでしょうか
A2−7. 必要引張力は深さ方向に三角形分布するのが前提であるため上載盛土を考慮しない単純形状で計算するのが一般的です。
    

Q2−8.

各工法における滑り面形状はどのように異なるのでしょうか
A2−8. 各工法におけるすべり面の違いは下記の通りです。
(1)テールアルメ工法
経験に基づく二直線よりなる折れ線をすべり面と想定しています。
(2)ジオテキスタイル工法
必要引張力が最大となる円弧すべりをすべり面と想定しています。
(3)多数アンカー工法
クーロン土圧理論より求められる直線の主働すべり面を想定しています。
    

Q2−9.

荷重入力画面では、活荷重と雪荷重より選択できますが違いを教えてください
A2−9. それぞれ下記のような違いがあります。
■活荷重
活荷重は、補強土壁の断面方向に水平と鉛直の比が1:2の勾配で盛土内に分布するものとします。

■雪荷重
雪荷重を選択すると、死荷重扱いとなります。設定された荷重強度をそのまま計上し、載荷位置、載荷幅等は評価しません。
    

Q2−10.

ジオテキスタイルの必要引張力の計算は入力時に行われているようですが、計算結果を確認することはできますか
A2−10. 可能です。
「オプション」−「動作環境の設定」画面の「必要引張力画面確定時の結果確認画面表示」で「表示する」を選択して下さい。
必要引張力画面を確定した際に、結果確認画面を表示するようになります。
    

Q2−11.

外的安定に用いる仮想擁壁には壁面材は含まれるのでしょうか
A2−11. テールアルメ工法の場合、スキンや基礎コンクリートは仮想擁壁には含めません。

多数アンカー工法の場合、壁面部材を含めるか選択することが可能です。
基本条件画面の「外的安定の検討」−「底版幅に壁面部材を含める」で選択してください。
    

Q2−12.

テールアルメ工法時のストリップの水平間隔傳iを変更することはできますか。
また、変更した傳iを用いて再度内的安定の検討を行うにはどうしたらいいでしょうか。
A2−12. 決定断面画面において、各段ごとに水平間隔傳iを直接指定することができます。
基本条件画面で「入力と同期して計算」をチェックしている場合、入力すると同時に内的安定の計算実行,描画処理を行います。
    

Q2−13.

多数アンカーアンカー工法時の設置位置は1mピッチで固定しょうか
A2−13. 基本は1mとなりますが、計算用設定値画面のタイバーの僣iの値を変更することにより調整することができます。
    

Q2−14.

ジオテキスタイルの内的安定で、マストカットラインやマストカットポイントは設定できないのでしょうか
A2−14. 必要引張力ΣTreqは深さ方向に三角形分布するのが前提であるため、上載盛土を考慮しない単純形状で計算するのが一般的です。
この三角形分布は補強土壁上端から下端までの分布であるので、円弧は補強土壁下端部を通らせるようにします。
そのため、マストカットラインやマストカットポイントは不要です。
    

Q2−15.

ジオテキスタイル時の仮想擁壁の形状は、常に壁面勾配に平行な形状となるのでしょうか
A2−15. ジオテキスタイルは、各段の敷設長が同一長さとなるように配置することを原則とします。そのため、その形状は壁面勾配に平行な矩形となります。
但し、地山面形状を設定し、ジオテキスタイルの敷設長が部分的に短くなる場合は、地山面に沿う形状を仮想的な擁壁の領域として扱います。
    

Q2−16.

ジオテキスタイルの敷設長は、全断面で同じ長さとなるのが基本となると思います。
直接指定する場合に、全断面をまとめて設定することはできますか。
A2−16. 可能です。
「敷設位置」画面で「自動設定する」のチェックを外し、画面下の「左記長さを全段設定」に値を入力後ボタンを押してください。
    

Q2−17.

多数アンカー工法時に、形状の笠石が自動的に設定されますが、笠石を無しとすることはできますか
A2−17. 多数アンカー工法の場合の笠石高は、壁高Hと壁面材高より決定できるため、内部算出のみとなっています。
壁高Hを壁面材高の倍数値とすることで笠石高は0となります。
    

Q2−18.

各段ごとのジオテキスタイル種類を変更することはできますか
A2−18. 二重壁ジオテキスタイル工法時では、各段ごとのジオテキスタイル種類を設定することが可能です。
「材料」−「部材」画面で、使用する全種類のジオテキスタイルを設定し、「敷設位置」画面で各段ごとの「ジオテキスタイル」の種類を直接指定してください。
尚、自動設定時には、「部材」画面で設定した材料のうち、各段ごとに設計引張強さTAを満たす最小の材料が選択されます。
    

Q2−19.

帯状鋼材工法時の帯状鋼材の敷設位置はどのように決定されるのでしょうか。直接指定することはできませんか。
A2−19. 帯状鋼材の敷設位置は、仮想壁高及び壁面部材に設定されたコネクティブの鉛直間隔僣(m)から算出される値となります。そのため直接指定することはできません。

尚、壁上端から仮想壁高上端までの高さをH2(m)とすると、各敷設位置zi(m)は下記の計算で算出されます。
  zi = 僣(i-1/2)+H2
    

Q2−20.

ジオテキスタイルの敷設長を自動設定した場合、10cm単位で丸めているようですが、丸めの単位を変更することはできますか
A2−20. 「オプション」−「動作環境の設定」−「ジオテキスタイル―敷設長の丸め」で1cm単位か10cm単位か選択できます。丸めない設定とすることも可能です。
    

Q2−21.

土圧設定画面の内的安定用の「地震時土圧増分係数」が「1.4」で設定されていますが、出典はありますか
A2−21. 各基準の計算例に記載されております。
補強土(テールアルメ)壁工法設計・施工マニュアル第4回改訂版(平成26年8月)のP294等をご覧ください。
各段のストリップに作用する土圧力算出時に使用いたします。
    

Q2−22.

載荷荷重入力時の原点位置は壁背面位置でしょうか。壁面の勾配や笠石高はどのように考慮すればいいですか。
A2−22. 載荷位置と載荷幅の基準点は壁面部材の前面位置です。
そのため、壁面勾配や笠石高は考慮する必要はありません。
尚、防護柵基礎設置時は全面載荷のみ入力可能となるため、載荷位置と載荷幅の設定は不要です。
    

Q2−23.

二重壁ジオテキスタイル工法では、外壁に対してはどのような照査が必要ですか
A2−23. 二重壁ジオテキスタイルの外壁は、土圧により、ベルト状ジオテキスタイルが破断または引き抜けないことを照査します。

内壁は自立しているため、外壁には、壁面排水層の砕石による土圧のみが作用します。
外壁はベルト状のジオテキスタイルで補強領域と連結されているため、土圧により破断、引き抜けが生じなければ安定していると考えることができます。

 3.外的安定の検討

Q3−1.

試行くさび法で、任意に設定した滑り角ωの結果を得る事は可能か?
A3−1. 可能です。
「荷重」−「土圧」画面の「基本条件」で、開始ω=終了ωと設定してください。
    

Q3−2.

外的安定の照査内容は「擁壁の設計」と同じですか
A3−2. 基本的な考え方は同じですが、帯状鋼材工法の場合は、支持力照査について下記の様に異なります。
 ・荷重偏心を考慮しないため、地盤反力が等分布するものとして計算します。
 ・壁面部材下端の支持力を照査する「壁面直下支持力」と補強領域の支持力を照査する「盛土直下支持力」の2種類を行います。
 この時、壁面直下支持力に対しては、部材重量と壁面に作用する鉛直土圧を考慮し、盛土直下支持力に対しては盛土重量を考慮します。
    

Q3−3.

地震時荷重の扱いが工法により異なるようですが、違いを教えてください
A3−3. 下記のように扱っています。

■テールアルメ工法、多数アンカー工法
慣性力+常時土圧、慣性力無し+地震時土圧の2ケース計算

■ジオテキスタイル工法
慣性力+地震時土圧

上記の扱いについては、それぞれ下記を参考にしています。
(1)テールアルメ工法
「補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル 第3回改訂版(土木研究センター )」
・p.63の記載「地震時慣性力と地震時土圧は同時に同じ方向に作用することはないものとして、どちらか大きいほうの値で影響を検討する」

(2)ジオテキスタイル工法
「ジオテキスタイルを用いた補強土の設計・施工マニュアル 改訂版(土木研究センター )」
・p.267の記載「常時設計の考え方に対して地震荷重の影響を静的な荷重(慣性力)に置き換えて準用したもの」
・p.294の記載「検討に用いる計算式はそれぞれ以下に示すとおりである。」以下の計算内容として地震時土圧が用いられています。

(3)多数アンカー工法
「多数アンカー式補強土壁工法 設計・施工マニュアル 第3版(土木研究センター )」
・p.59の記載「補強領域の自重に起因する地震時慣性力と背面土の地震時土圧が同時に作用することはないものとして、どちらか大きいほうの値で影響を考慮する」
    

Q3−4.

土圧算定時に、切土面を考慮することは可能でしょうか
A3−4. 切土面を考慮することは可能です。
「荷重−土圧」画面の土圧計算方法で「切土」を選択し、切土面形状を設定してください。
    

Q3−5.

許容支持力算出時のγ1,γ2は、どのように算出しているのでしょうか
A3−5. 支持地盤および根入れ地盤の単位重量γ1,γ2は下記のように自動計算されます。
γ1=γt1
γ2=(γt1・t1+γt2・t2+γt3・t3)/Df

t3=Df−Df’
Df’=t1+t2
    

Q3−6.

切土を考慮した場合の盛土土圧と、切土を考慮しない場合の盛土土圧の違いを教えてください
A3−6. 切土を考慮している場合は、切土面内の限られた範囲で盛土土圧を算出します。
切土を考慮していない場合は、滑り角の全範囲(通常10〜80度)で土圧を算出します。
    

Q3−7.

衝突時の安全率の根拠を教えてください
A3−7. 「車両用防護柵標準仕様・同解説 」(平成16年3月) P113〜P114をご確認ください。
こちらで地震時安全率が採用されているため、本プログラムでも地震時値を初期値としています。
    

Q3−8.

設計震度の条件選択時の計算方法について教えてください
A3−8. 地盤種別・地域区分・地震規模より、設計水平震度の標準値kh0・地域別補正係数Czを決定し、kh0にCzを乗じてkhの値を設定します。
直接指定を選択した場合には、設計震度khを直接指定することが出来ます。平成25〜26年基準の場合は補正係数(通常0.7)も指定することができます。
kh = Cz・kh0
ここに、
  kh :設計水平震度
  Cz :地域別補正係数(下表参照)
  Kh0:設計水平震度の標準値(下表参照)


    

Q3−9.

切土適用時の処理方法について教えてください
A3−9. 切土を適用する場合は、本プログラムでは次のように処理するため、指定した開始角度が必ずしも反映されない場合がありますので注意ください。
@ 切土面が直線の場合


切土部土圧・・・切土面bcをすべり面とした時の土圧P1
盛土部土圧・・・通常の盛土部の土圧P2
盛土部の土圧P2を算定する時のすべり角ωの試行範囲は∠cbxから指定された上限までの間として処理します。

A 切土面が折れる場合


切土部土圧・・・盛土中のすべり面bmを変化させ切土考慮の土圧P1
盛土部土圧・・・通常の盛土部の土圧P2
Xを求める時のすべり面は切土面md、mの移動範囲はc〜dとします。盛土部の土圧P2のすべり角ωの試行範囲は、∠dbxから指定した上限までの間とします。

    

Q3−10.

帯状鋼材・多数アンカー時の土圧の「仮想背面タイプ」はどのように設定すればよいですか
A3−10. 画面内の「仮想背面タイプについて」をご確認ください。
H15年版に準拠した計算とする場合は「タイプ1」を、H26年版に準拠した計算とする場合は「タイプ2」を選択してください。

    

Q3−11.

極限支持力算出条件の「形状係数α,β」の入力はそれぞれどのような値が計算に使用されるのでしょうか
A3−11. 極限支持力算出時のα,βは道路橋示方書W編(H24)P300の記載に準拠して値を設定し計算を行っております。
各使用される値は下記となります。

 帯状  長方形
 α   1.0   1+0.3Be/De 
 β   1.0   1−0.4Be/De 

※Be,Deは道路橋示方書W編(H24)P305〜の図−解10.3.4, 10.3.5による。
ただし、Be/De>1の場合、Be/De=1とする。

    

Q3−12.

外的安定の検討で土圧を全体に作用させた場合と、土圧を考慮しない高さHRを設定した場合の2つのデータで後者の方がNGとなるのはなぜでしょうか
A3−12. 土圧を考慮しない高さを設定したデータでは、土圧力は小さくなります。
しかしながら、作用高さは高くなりますので、条件によっては転倒モーメントが大きくなることがあります。
この時、土圧を全体に作用させたデータよりも危険な結果となる場合があります。

    

Q3−13.

外的安定の計算で土圧の壁面摩擦角を直接指定することは可能ですか
A3−13. 可能です。
「荷重」−「土圧」内の「特殊条件」タブにて、「壁面摩擦角」を「直接入力」として値を入力して下さい。

    

Q3−14.

許容支持力を自動計算する場合、荷重の偏心傾斜は考慮しないのでしょうか
A3−14. 帯状鋼材工法においては、許容支持力は道示Wに基づき算出しますが、荷重の偏心は無視します。
盛土直下の支持に対する照査では、補強領域の荷重は等分布で作用するため荷重の偏心を考慮する必要は無いと考えられるためです。
他工法についても同様の考え方となると考えられますが、基準等で明記されているものではありませんため、設計者の判断により「基礎」画面の「極限支持力算出条件」で考慮の有無を任意に変更することも可能です。
荷重の傾斜については、いずれの工法においても考慮した支持力係数を用います。

    

Q3−15.

許容支持力を極限支持力の計算ではなく直接指定することはできますか
A3−15. 可能です。
基本条件画面で「支持に対する照査:許容支持力」を「直接入力」として、許容値画面の外的安定用タブで許容支持力度の値を入力してください。


 4.全体安定の検討

Q4−1.

テールアルメによる補強効果を教えてください
A4−1. H15年基準準拠時には、補強領域内に見かけの粘着力が存在するものとして計算を行います。
見かけの粘着力は補強材の引張強さ、鉛直・水平間隔等により決まります。
H26年基準準拠時には、補強領域を含む地盤のすべり破壊として円弧すべり面を仮定し、補強材の引抜き抵抗を抵抗モーメントに加える方法により、すべりの安定性の検討を行います。
    

Q4−2.

ジオテキスタイルによる補強効果を教えてください
A4−2. 仮定するすべり面を横切る補強材の引き抜き抵抗力を考慮します。
    

Q4−3.

多数アンカーによる補強効果を教えてください
A4−3. H14年基準準拠時には、擬似二重壁の拘束補強効果を期待した補強せん断強度増分を考慮します。
H26年基準準拠時には、補強材の引抜き抵抗を抵抗モーメントに加える方法を採用します。
    

Q4−4.

任意の位置を通る滑り面を計算できますか
A4−4. マストカットライン、マストカットポイントの設定により可能となります。
    

Q4−5.

全体安定の計算についてですが、各格子点毎の安全率を確認する方法を教えてください
A4−5. 「計算確認」−「全体安定(詳細)」−「格子点安全率」で、格子点の各位置の安全率を確認できます。
    

Q4−6.

多数アンカー工法時に、補強領域内のせん断補強増分αiでの粘着力cの考慮有無を変更することはできますか
A4−6. 「全体安定」画面の「基本条件」−「補強領域内のせん断強度増分の扱い」で、常時,地震時毎に考慮有無を選択できます。
尚、初期状態では地震時のみ粘着力cを考慮するよう設定されています。
    

Q4−7.

すべり円の設定に、表層すべり制限とありますがどのような値を設定すればいいですか
A4−7. 表層すべり制限は照査対象とするすべり面の最小の幅を指定できます。
設定値未満のすべり幅を有するすべり面は計算の対象としません。設定値がゼロ(デフォルト)の場合、最小すべり幅の指定は無効となります。
    

Q4−8.

地盤の土質ブロックを複数層に分けていても、基礎画面の土質定数を変更すると、全てのブロックの土質定数も同じ値に初期化されます
A4−8. 全体安定画面の土質定数を初期化しないように設定可能です。
「オプション」−「動作環境の設定」−「基礎の土質定数を全体安定に反映する」で「反映しない」を選択してください。
    

Q4−9.

内的安定用の設定を変更すると、全体安定の検討用に設定した基礎地盤の土質ブロックが初期化されてしまいます。初期化の有無を変更することはできませんか。
A4−9. 基本条件画面の「入力と同期して計算」「内的安定検討時に土質ブロックを生成する」の入力をご確認ください。
「入力と同期して計算」にチェック(レ)している場合には、「内的安定検討時に土質ブロックを生成する」にチェック(レ)することができ、内的安定の検討に関する入力を行うと同時に、土質ブロックの生成を行います。
不要な場合は、いずれかのチェックを外してください。
    

Q4−10.

全体安定検討において、水位ありと水位なしのケースでは水位ありの方が安全率が下がると思うのですが、水位なしの方が下がっています
A4−10. 一般的な浸透時(定常浸透時)では、滑動モーメントの計算においては、水没により飽和重量となることから増し、せん断抵抗の計算においては、水没により水中重量となることから拘束圧が小さくなり、摩擦抵抗が低減されることから、安全率が低下します。
一方、部分水中時では、浸透の影響を考慮しないため、滑動モーメント及びせん断抵抗ともに水没により水中重量として扱います。つまり、せん断抵抗のみが低減されるのではなく、滑動モーメントも小さくなるため、安全率は必ずしも水位が高い方が小さくなるとは限りません。
例えば、内部摩擦角が0のブロックでは水没に伴う摩擦抵抗の低減が見られず、せん断抵抗は大きいままである一方、滑動モーメントでは水重量分だけ軽くなることにより小さくなるため、安全率はかえって大きくなります。
    

Q4−11.

全体安定用の土砂ブロック形状の自動設定時に、壁面部材や防護柵基礎を補強領域とは別のブロックにできますか。
A4−11. Ver.7以降で可能です。
全体安定の検討時の土砂ブロック自動生成において、壁面部材,防護柵基礎形状を考慮できるように対応しました。
「基本条件」画面の「全体安定の検討」−「壁面部材,防護柵基礎形状を考慮」にチェックを入れて下さい。
    

Q4−12.

全体安定の検討が不要ですが、計算しない方法はありますか
A4−12. 可能です。
初期入力画面の全体安定の検討で「検討を行う」のチェックを外してください。


 5.部材

Q5−1.

1つの補強土壁に対して部材を複数設定することは可能でしょうか
A5−1. 複数の部材の扱いにつきましては、各工法により下記のように扱いが異なります。
■多数アンカーの場合
各段ごとのタイバー毎に作用する引張力を算出し、その引張力に応じた部材を選定いたします。
そのため、通常の内的安定計算を行うことで、各位置ごとに適した複数の部材を用いることになります。
選定した部材を選択することも可能です。

■テールアルメの場合
各段ごとの部材の長さを変更することは可能です。
但し、補強材に複数の種類の部材を取り扱うことはできません。

■ジオテキスタイル・二重壁ジオテキスタイルの場合
設置位置ごとに補強材を設定することが可能です。
    

Q5−2.

二重壁ジオテキスタイル工法で用いるベルト状ジオテキスタイルですが、幅などの寸法は変更できないのでしょうか
A5−2. 計算用設定値画面のジオテキスタイルにてベルト材の幅や敷設長を設定することができます。
尚、ベルト材の基準値は通常のジオテキスタイルと同様に複数の種類をあらかじめ設定しておくことができます。
ジオテキスタイルと同様に名称やTmax等の諸値を設定し、ベルト状で「○」を選択してください。
    

Q5−3.

材料画面の「材料諸値を直接指定する」とはどういう機能ですか
A5−3. 通常は材料名称を選択すれば基準強度などの基準値が自動設定されますが、自動設定値を変更したい場合に「材料諸値を直接指定する」を利用頂くことになります。
    

Q5−4.

1つの補強土壁に対して部材を複数設定することは可能でしょうか
A5−4. メイン画面上部の「基準値」−「設計用設定値」内のジオテキスタイルタブ内の表で追加が可能です。
入力の「材料」−「部材」内で追加した部材を選択してください。


 6.基礎フーチング

Q6−1.

基礎フーチングの安定性の検討を行うことはできますか
A6−1. テールアルメ工法,多数アンカー工法では、基礎フーチングの安定性の検討を行うことができます。
基本条件画面の「基礎フーチング」−「安定検討を行う」にチェックをいれ、基礎及び土圧入力画面で基礎フーチングの照査に関するデータを設定してください。
    

Q6−2.

基礎フーチングの安定性の照査で対応している土圧式は何ですか
A6−2. クーロン式及び試行くさび法に対応しています。
また、クーロン式では土圧係数を直接入力することもできます。
    

Q6−3.

帯状鋼材工法や多数アンカー工法では、壁面の基礎にコンクリートブロックを設置しています。
この基礎コンクリートに対しても基礎フーチングの安定検討が必要ですか。
A6−3. 壁面の基礎には、標準的な布基礎と重力式基礎の2種類があります。
標準的な布基礎の場合は、通常は基礎フーチングの安定計算は行わず、基礎ブロックの重量を含めた壁面直下の支持力の検討を行います。
重力式基礎(基礎フーチング)の場合には、「土木研究センター 補強土(テールアルメ)壁工法 設計・施工マニュアル(H26年版)」p.177では、下記の様に記載があり、検討が必要となります。
「〜 重力式基礎自体は、補助的な形式をしているが、テールアルメの自重を作用荷重とした重力式擁壁であり、高さのわりに接地圧が大きい重力式擁壁となっているので、慎重な検討が必要である。」
上記指針では技術資料として「重力式基礎の設計計算例」が記載されており、本製品の「基礎フーチング」の安定性の検討はこちらの記載を参考としています。


 7.形状

Q7−1.

ジオテキスタイル工法時に、敷設位置が地山で制限される場合の地山面の形状を考慮することはできますか
A7−1. 可能です。
「形状」−「断面寸法」画面の「地山面」で、地山面の開始位置(水平距離X)と形状(儿i,兀i)を設定してください。
    

Q7−2.

多数アンカー工法時の場合は、笠石高を入力できないのでしょうか
A7−2. 多数アンカー工法の場合の笠石高は、壁高Hと壁面材高より決定できるため、内部算出のみとなっています。
壁高Hを変更することで笠石高も変更されますのでご確認ください。
    

Q7−3.

二重壁ジオテキスタイル工法時は、壁面幅の入力は行えないのでしょうか
A7−3. 「材料」−「部材」画面であらかじめ設定された壁面材の厚さを、形状画面での壁面幅として設定しています。
尚、壁面材の厚さは直接設定することや、「基準値」−「計算用設定値」画面の「壁面材」−「厚さ」で、あらかじめ部材毎の値を設定しておくことも可能です。


 8.防護柵基礎

Q8−1.

防護柵基礎設置時の衝突荷重は、単位幅当たりの入力でしょうか
A8−1. 衝突荷重は、1ブロックで受け持つ衝突荷重を設定してください。
    

Q8−2.

防護柵基礎の許容せん断応力度がσck=24の際、地震時は0.35,衝突時は0.345となるのはなぜでしょうか
A8−2. 擁壁工指針・道路橋示方書W(H24)の記載に従っております。
地震時の場合は道路橋示方書W(H24)P161の記載より、平均せん断応力度τcを用いております。
衝突時は擁壁工指針のτa1=0.23に割増係数1.5をかけた値として0.345を許容値としております。
    

Q8−3.

選択できる防護柵基礎の種類と種別を教えてください。
A8−3. 防護柵種類は剛性防護柵・たわみ性防護柵(砂詰め固定・モルタル固定)が選択可能です。
種別に関しましては以下の設定が可能です。
・剛性防護柵
 SS種・SA種・SB種・SC種
・たわみ性防護柵(砂詰め固定・モルタル固定)
 SS種・SA種・SB種・SC種・A種・BC種
種類・種別を選択することで、自動的に衝突荷重・作用位置を設定して計算を行うことが可能です
    

Q8−4.

防護柵の基礎において、かかと版の設計で竪壁基部のモーメントを使用して計算しているのはなぜですか
A8−4. 擁壁工指針(H24年版)では、片持ち梁擁壁の竪壁付け根,つま先版付け根およびかかと版付け根の各曲げモーメントは、以下の関係にあるとされています。
M1=M2+M3
ここに、
M1:たて壁付け根の曲げモーメント
M2:つま先版付け根の曲げモーメント
M3:かかと版付け根の曲げモーメント
M3>M1となった場合は、上記式が成り立たないために小さくなる方を用いるとされています。
本プログラムにおいてもこの考え方を適用しております。


 9.その他

Q9−1.

メイン画面に描画されている補強材の色を変更することは可能ですか
A9−1. 可能です。
オプションメニューの「表示項目の設定」で変更してください。
    

Q9−2.

ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか
A9−2. 可能です。
オプションメニューの「表示項目の設定」画面において、「補助機能」の「ファイルの制御」で変更してください。
    

Q9−3.

平成29年版道路橋示方書に対応していますか
A9−3. 平成29年版道路橋示方書発刊から現在に至るまで、道路土工や水工関連などの関連基準の改定が行われていないため対応しておりません。
改定後、道路橋示方書と同内容の照査内容についての記載があれば、その時点で対応する予定としています。
    

Q9−4.

名前を付けて保存時にコメントを変更したが反映されないのはなぜか?
A9−4. メイン画面上部の[オプション]−[表示項目の設定]の補助機能で「ファイルの保存」が「コメントを自動付加する(一般事項から引用する)」の場合はファイル保存時のコメントは自動的に一般事項に入力されたコメントが自動的に設定されます。
一般事項のコメントに入力していただくか、「コメントを直接指定する」とするとコメント変更時に反映がされるようになります。
    

Q9−5.

計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。
A9−5. 下記手順で表示が可能となります。
1.入力の「基本条件」内の「タイトル、コメント、その他」で一般事項を入力する
2.計算書作成で「出力」画面にて「一般事項事項の表示」にチェックを入れる
    

Q9−6.

計算用設定値の基準値を他データで使用することはできますか
A9−6. 可能です。
基準値−計算用設定値画面の保存ボタンにて、基準値ファイルを保存することができます。
同画面読み込みボタンにより保存されたデータを読み込むことで、保存された状態の基準値ファイルが反映されます。
この機能により複数ユーザでの基準値の共有も可能であると考えております。
    

Q9−7.

計算書の地盤反力図を表示しない設定とすることはできますか
A9−7. 「オプション」−「動作環境の設定」で「計算書の地盤反力図」を「表示しない」としてください。



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