2.内的安定の検討 |
Q2−1. |
主働土圧係数を直接指定することは可能か? |
A2−1. |
可能です。
「荷重」−「土圧」画面の「基本条件」で、内部算出か直接指定を選択することができます。 |
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Q2−2. |
仮想壁高の算出方法を教えてください |
A2−2. |
仮想壁高Haは、スキン下端部から壁面に対してtan^-1 0.3の勾配をもった直線と地表面の交点との鉛直寸法となります。
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Q2−3. |
ジオテキスタイルの敷設位置は直接入力ですか |
A2−3. |
最小敷設長、締固め層厚等を考慮して自動設定します。
直接入力することも可能です。 |
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Q2−4. |
多数アンカー工法で複数の壁面材を組み合わせることは可能ですか |
A2−4. |
浅層タイプ、中層タイプ、深層タイプの中から最適なものを自動的に選定します。 |
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Q2−5. |
内的安定の検討により決定された補強材の長さを調整することはできますか |
A2−5. |
決定断面確認時に直接入力することができます。 |
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Q2−6. |
ジオテキスタイルの必要引張力の計算において、地層条件を全体安定検討と同じ設定にしているのですが、円弧すべりの照査結果が全体安定検討と異なります |
A2−6. |
内的安定検討における円弧すべりの計算は、必要引張力が最大となる円弧を求めるものですので、全体安定の検討とは異なる結果となります。 |
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Q2−7. |
ジオテキスタイルの必要引張力の計算で、盛土を無視した状態で計算するのはなぜでしょうか |
A2−7. |
必要引張力は深さ方向に三角形分布するのが前提であるため上載盛土を考慮しない単純形状で計算するのが一般的です。 |
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Q2−8. |
各工法における滑り面形状はどのように異なるのでしょうか |
A2−8. |
各工法におけるすべり面の違いは下記の通りです。
(1)テールアルメ工法
経験に基づく二直線よりなる折れ線をすべり面と想定しています。
(2)ジオテキスタイル工法
必要引張力が最大となる円弧すべりをすべり面と想定しています。
(3)多数アンカー工法
クーロン土圧理論より求められる直線の主働すべり面を想定しています。 |
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Q2−9. |
荷重入力画面では、活荷重と雪荷重より選択できますが違いを教えてください |
A2−9. |
それぞれ下記のような違いがあります。
■活荷重
活荷重は、補強土壁の断面方向に水平と鉛直の比が1:2の勾配で盛土内に分布するものとします。
■雪荷重
雪荷重を選択すると、死荷重扱いとなります。設定された荷重強度をそのまま計上し、載荷位置、載荷幅等は評価しません。 |
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Q2−10. |
ジオテキスタイルの必要引張力の計算は入力時に行われているようですが、計算結果を確認することはできますか |
A2−10. |
可能です。
「オプション」−「動作環境の設定」画面の「必要引張力画面確定時の結果確認画面表示」で「表示する」を選択して下さい。
必要引張力画面を確定した際に、結果確認画面を表示するようになります。 |
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Q2−11. |
外的安定に用いる仮想擁壁には壁面材は含まれるのでしょうか |
A2−11. |
テールアルメ工法の場合、スキンや基礎コンクリートは仮想擁壁には含めません。
多数アンカー工法の場合、壁面部材を含めるか選択することが可能です。
基本条件画面の「外的安定の検討」−「底版幅に壁面部材を含める」で選択してください。 |
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Q2−12. |
テールアルメ工法時のストリップの水平間隔傳iを変更することはできますか。
また、変更した傳iを用いて再度内的安定の検討を行うにはどうしたらいいでしょうか。 |
A2−12. |
決定断面画面において、各段ごとに水平間隔傳iを直接指定することができます。
基本条件画面で「入力と同期して計算」をチェックしている場合、入力すると同時に内的安定の計算実行,描画処理を行います。 |
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Q2−13. |
多数アンカーアンカー工法時の設置位置は1mピッチで固定しょうか |
A2−13. |
基本は1mとなりますが、計算用設定値画面のタイバーの僣iの値を変更することにより調整することができます。 |
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Q2−14. |
ジオテキスタイルの内的安定で、マストカットラインやマストカットポイントは設定できないのでしょうか |
A2−14. |
必要引張力ΣTreqは深さ方向に三角形分布するのが前提であるため、上載盛土を考慮しない単純形状で計算するのが一般的です。
この三角形分布は補強土壁上端から下端までの分布であるので、円弧は補強土壁下端部を通らせるようにします。
そのため、マストカットラインやマストカットポイントは不要です。 |
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Q2−15. |
ジオテキスタイル時の仮想擁壁の形状は、常に壁面勾配に平行な形状となるのでしょうか |
A2−15. |
ジオテキスタイルは、各段の敷設長が同一長さとなるように配置することを原則とします。そのため、その形状は壁面勾配に平行な矩形となります。
但し、地山面形状を設定し、ジオテキスタイルの敷設長が部分的に短くなる場合は、地山面に沿う形状を仮想的な擁壁の領域として扱います。 |
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Q2−16. |
ジオテキスタイルの敷設長は、全断面で同じ長さとなるのが基本となると思います。
直接指定する場合に、全断面をまとめて設定することはできますか。 |
A2−16. |
可能です。
「敷設位置」画面で「自動設定する」のチェックを外し、画面下の「左記長さを全段設定」に値を入力後ボタンを押してください。 |
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Q2−17. |
多数アンカー工法時に、形状の笠石が自動的に設定されますが、笠石を無しとすることはできますか |
A2−17. |
多数アンカー工法の場合の笠石高は、壁高Hと壁面材高より決定できるため、内部算出のみとなっています。
壁高Hを壁面材高の倍数値とすることで笠石高は0となります。 |
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Q2−18. |
各段ごとのジオテキスタイル種類を変更することはできますか |
A2−18. |
二重壁ジオテキスタイル工法時では、各段ごとのジオテキスタイル種類を設定することが可能です。
「材料」−「部材」画面で、使用する全種類のジオテキスタイルを設定し、「敷設位置」画面で各段ごとの「ジオテキスタイル」の種類を直接指定してください。
尚、自動設定時には、「部材」画面で設定した材料のうち、各段ごとに設計引張強さTAを満たす最小の材料が選択されます。 |
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Q2−19. |
帯状鋼材工法時の帯状鋼材の敷設位置はどのように決定されるのでしょうか。直接指定することはできませんか。 |
A2−19. |
帯状鋼材の敷設位置は、仮想壁高及び壁面部材に設定されたコネクティブの鉛直間隔僣(m)から算出される値となります。そのため直接指定することはできません。
尚、壁上端から仮想壁高上端までの高さをH2(m)とすると、各敷設位置zi(m)は下記の計算で算出されます。
zi = 僣(i-1/2)+H2 |
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Q2−20. |
ジオテキスタイルの敷設長を自動設定した場合、10cm単位で丸めているようですが、丸めの単位を変更することはできますか |
A2−20. |
「オプション」−「動作環境の設定」−「ジオテキスタイル―敷設長の丸め」で1cm単位か10cm単位か選択できます。丸めない設定とすることも可能です。 |
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Q2−21. |
土圧設定画面の内的安定用の「地震時土圧増分係数」が「1.4」で設定されていますが、出典はありますか |
A2−21. |
各基準の計算例に記載されております。 補強土(テールアルメ)壁工法設計・施工マニュアル第4回改訂版(平成26年8月)のP294等をご覧ください。 各段のストリップに作用する土圧力算出時に使用いたします。
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Q2−22. |
載荷荷重入力時の原点位置は壁背面位置でしょうか。壁面の勾配や笠石高はどのように考慮すればいいですか。 |
A2−22. |
載荷位置と載荷幅の基準点は壁面部材の前面位置です。 そのため、壁面勾配や笠石高は考慮する必要はありません。 尚、防護柵基礎設置時は全面載荷のみ入力可能となるため、載荷位置と載荷幅の設定は不要です。
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Q2−23. |
二重壁ジオテキスタイル工法では、外壁に対してはどのような照査が必要ですか |
A2−23. |
二重壁ジオテキスタイルの外壁は、土圧により、ベルト状ジオテキスタイルが破断または引き抜けないことを照査します。
内壁は自立しているため、外壁には、壁面排水層の砕石による土圧のみが作用します。 外壁はベルト状のジオテキスタイルで補強領域と連結されているため、土圧により破断、引き抜けが生じなければ安定していると考えることができます。
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