Q5− 9. |
断面のM−φを算出する際に圧縮縁のかぶりの扱いはどうなっているのか? |
A5− 9. |
Mu算出時には、かぶりコンクリートは無視しています。 |
|
|
Q5−10. |
ヘルプの中で、震度算出とRC保耐との剛性は合致するとの記載があるが、RC保耐の方
に「I」の値の出力がなく、一目で合致しているかどうかのチェックができないが良い方法はあるか。 |
A5−10. |
基本条件 計算の種類で「降伏剛性」を指定すると「I」を出力します。
「はり部の扱い」
○直下の柱断面を用いる
○剛体として扱う
で「I」の値は変わりますので、注意して下さい。 |
|
|
Q5−11. |
サンプルDATAのGreenS3でせん断耐力算出データの中の寸法がよくわからない。
既設 せん断耐力算出用換算幅および有効高さ(橋軸方向
および直角方向)の計算はどのような方法で行っているのか? |
A5−11. |
弊社は、小判型の有効高さの算出方法を下記図に基付き計算しております。これは、判形の矩形換算法については道路橋示方書に何も明記されたものがありませんので、弊社の判断によりこの考え方を採用しています。
a1=(B・D+π・(1/4)・D^2)/a2
a2=B+[π・(1/4)・D^2]^0.5
d1:1/4円部分を含む鉄筋図芯
d2:1/4円部分の鉄筋図芯
 |
|
|
Q5−12. |
固有周期の入力で、「基礎の変形を無視」とありますが、1基の下部構造として固有周期を内部計算していると考えて良いか。 |
A5−12. |
問題有りません。なお、この際、上部工分担重量は、入力値WUを使用して計算を行います。 |
|
|
Q5−13. |
応答塑性率の照査が計算される場合、変位、反力の出力結果が @杭基礎降伏時と A変位・断面の照査時の2ケースあるが、どちらを採用すればよいか? |
A5−13. |
応答塑性率の計算を行い、応答塑性率が求まった場合基礎が降伏する場合は中間結果なので、変位あるいは断面照査には、Aの変位・断面の照査時の方を採用して下さい。 |
|
|
Q5−14. |
段落し部での損傷の判定で基部と段落とし部で、安全率が1.2以上となつているが、1.2の根拠は何か。 |
A5−14. |
「既設道路橋の耐震補強に関する参考資料」(緑本) 3−9ページによっています。 |
|
|
Q5−15. |
強橋脚設計時に既設橋脚の照査のみ実行することはできないか?(補強設計データを入力せずに実行したい。)
このような場合には新規設計を選択しても結果は変わらないのか?新規設計と既設照査ではその評価に違いがあるのか? |
A5−15. |
補強データを入力しないと補強設計は計算出来ません。新規設計で計算をして下さい。ただし、柱の中間で鉄筋の段落としがある場合は、照査方法が異なるので注意して下さい。以下参考
新規設計の場合 耐震設計編 145ページ
既設時の場合 既設道路橋の耐震補強に関する参考資料 |
|
|
Q5−16. |
中空断面で、最後に段落としの照査を行っているのはなぜか。 |
A5−16. |
断面の鉄筋比が変わることから、鉄筋段落としと同じ扱いにしています。 |
|
|
Q5−17. |
道路橋の耐震設計に関する資料(H10.1)の偏心橋脚の計算例のデ−タを入力しましたが、計算結果(直角方向)が一致しません。なぜか? |
A5−17. |
本プログラムは、上部工死荷重反力の作用位置は、はりの中心です。従って、同じように入力されても柱中心では、偏心モーメントが発生します。
一方道路橋の耐震設計に関する資料(H10.1)の6−26ページでは 作用位置が異なるためモーメントに差が生じます。
この差となる値を直角方向の偏心モーメントに入力すれば、近い結果を得る事が可能です。 |
|
|
Q5−18. |
上部工反力の項目で 橋軸方向、橋軸直角方向伴に偏心モーメントを入力したが設計には反映されないのはなぜか? |
A5−18. |
基本データ→基本条件の □偏心橋脚として設計する にレ点を付けておられない場合には上部工反力データで 偏心モーメントを入力いただいても設計時には考慮されませんので必ずこの点を確認下さい。
また偏心モーメントに負の値を入力した場合についてはQ5−3も参照下さい。 |
|
|
Q5−19. |
残留変位δr =Cr・(μr-1)・(1-r)・δy < 0の場合はどのように判断しているのか? |
A5−19. |
プログラム参考文献 「道路橋の耐震設計に関する資料(青本)」
p.2-56 v)残留変位の照査に「μRが1以下の場合は、橋脚の応答は弾性応答である。したがって、残留変位は生じないと判定される。」と記述されております。
δRが負になるのは、μRが1以下のときですので、その結果残留変位は0となります。 |