Q15−1. |
斜杭で杭頭作用力Mmaxが発生した場合、その値がセットされていない。 |
A15−1. |
本プログラムでは斜杭を除いた直杭の中から値をセットしています。
斜杭のMmaxについても示方書の処理でよいか否かを判断し直接値をセットしてください。 |
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Q15−2. |
τvt(鋼管杭引抜きせん断応力度)、τc(PHC杭外周におけるせん断応力度)が共に「0.000」となる。 |
A15−2. |
方法Bでは引抜きの照査はしておりません。(H4「杭基礎設計便覧」P301〜P303)。方法Aでは引抜きが発生した場合のみ計算します。 |
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Q15−3. |
PHC杭で方法Bによる引抜き力に対する照査の場合(H4「杭礎設計便覧」P303)、杭体内補強鉄筋を用いない場合の照査は可能か。 |
A15−3. |
本プログラムでは杭体内補強鉄筋を用いることを原則と考えていますので、照査できません。 |
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Q15−4. |
許容引抜きせん断応力度「τat」の出典。 |
A15−4. |
特にありません。押し抜きせん断応力度「τa」と同値としています。 |
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Q15−5. |
許容付着応力度τacが設計基準強度によらず一定(τac=0.14N/mm2)なのはなぜか。 |
A15−5. |
H4「杭基礎設計便覧」P300参照 |
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Q15−6. |
杭頭部の計算における、フーチングコートの垂直支圧応力度、押し抜きせん断応力度、水平支圧応力度についての検討がないのは、あえて計算を省ているのか。 |
A15−6. |
上記、3つの応力度すべて方法A,方法Bともに検討しています。
メインメニュー[計算]→[計算内容の設定]で「杭頭と底版結合部の計算」を「する」として[計算実行]後、メインメニュー[結果確認]→[杭頭結合計算]から「杭頭と底版結合部」を選択すると結果を表示します。 |
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Q15−7. |
杭頭結合計算の杭頭補強鉄筋計算において、下記のエラー表示がでて、計算が出来ません。 メッセージ−> ”計算エラー[2380] 必要鉄筋量の計算に失敗しました。” |
A15−7. |
杭頭結合計算の底版許容値で0となっている許容応力度があるためです。許容応力度を入力して下さい。 |
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Q15−8. |
杭頭の結合の基本条件のところで、垂直有効厚の考え方は。 |
A15−8. |
杭頭の結合の基本条件のところで、垂直有効厚の考え方は例えばフ−チングが1.2mで、杭の埋め込み長が10cmの場合なら、単純に1.1mとします。
「杭基礎設計便覧(平成4年10月)社団法人日本道路協会」8.杭とフーチングの結合方法に図示されています。
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Q15−9. |
杭の計算でY方向に杭が6本あるのだが、一括で計算出来ないのか。 |
A15−9. |
[読込]ボタン押下により、安定計算結果を連動することができますが、「2次元解析&地層傾斜なし&杭径・杭長変化なし」の条件下(着目杭の指定が不要のとき)であれば、直杭のモーメントおよび水平反力は一定になりますのでそのモーメント,水平反力と軸力最大・最小を抽出し全直杭の反力を網羅することになります。斜杭は連動の対象外としています。また、着目杭の指定が必要な条件下であれば、指定された杭1本の反力を連動しています。(1本ごとの計算になります。) |
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Q15−10. |
フーチングコンクリートの押抜きせん断応力度は、σcvaが割増されているのに対して、地震等の割増しはなぜしないのか? |
A15−10. |
道路橋示方書WのP165において、
「押抜きせん断応力度τa3は、5.6に示す荷重の組合せを考慮した許容応力度の割増しをしてはならない。」
と記載されています。
なお、許容応力度の割増しをされる場合は、「杭頭結合計算」→「底版許容値」のτaを変更頂ければ可能です。
設計時の任意な条件に応じてご利用下さい。 |