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Q1−1. |
降伏点一定鋼は利用できるか |
A1−1. |
利用することができます。補助設定で「許容値の板厚区分」を”なし”とすることで,板厚40mmを越えても許容値を全強とします。この時,印字では材質記号の末尾に"-H"と表記されます。 |
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Q1−2. |
リブ間隔を指定できるか |
A1−2. |
リブ間隔については等間隔のみの対応となります。 |
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Q1−3. |
断面形状(鋼床箱桁3室)の座標による入力はできますか? |
A1−3. |
誠に申し訳ございませんが、本製品では任意座標入力により断面形状作成には対応しておりません。 |
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Q1−4. |
全体座屈・局部座屈の照査は可能でしょうか |
A1−4. |
誠に申し訳ございませんが、全体座屈・局部座屈の照査に対応しておりません。ただし,一部の断面で,座屈を考慮した許容値に対応しています。 |
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Q1−5. |
限界状態設計法による照査は可能でしょうか |
A1−5. |
誠に申し訳ございませんが、限界状態設計法に対応しておりません。 |
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Q1−6. |
入力時の「断面力」タブにある「せん断応力度の算出方法」の選択にはどういう違いがありますか |
A1−6. |
特にどちらでなければならないということはありません。
せん断流理論の方は厳密解となります。
概算計算としましては、道示IIの11.2.2式のせん断照査、合成応力度まで満足すれば問題ありません。
せん断理論の方が端部せん断応力度が小さくなるため、合成応力度では、11.2.2式でNGの場合でも、OKとなる場合があります。 |
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Q1−7. |
抵抗モーメントとは何を意味していますか? また、どのように算出されていますか。 |
A1−7. |
抵抗モーメントは、応力度が許容応力度と等しくなる時の曲げモーメントの意です。
従いまして下記の応力度算定式から、σ=σaとなるモーメントを逆算することになります。
σ={(Iy・y-Iyz・z)/(Iy・Iz-Iyz^2)}Mz+Δσ
上式のσ=σaとし、Mz=Mr(=抵抗モーメント)として、Mrについて式を書き直したものが、次式となります。
Mr = (Iy・Iz-Iyz^2)/(Iy・y-Iyz・z)・(σa-Δσ) |
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Q1−8. |
2軸曲げで腹板の許容圧縮応力度が小さい値になります。なぜですか。 |
A1−8. |
モーメントの設定が想定している方向と異なる方向で設定していることが原因です。
Y軸回りの曲げモーメントを設定している場合ですと、断面を横方向に曲げる力となるため腹板として作用しません。
断面を縦方向に曲げる場合は、Z軸周りの曲げモーメントに入力してください。
※ヘルプの「1.4.4 符号,座標系について」もご参照ください。 |
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Q1−9. |
「鋼断面の計算(限界状態法)」やUC-win/Sectionとの違いは何ですか |
A1−9. |
・鋼断面の計算(限界状態設計法)
鋼断面の計算は,許容応力度法により,一般的な形状(全17種類)について,断面照査を行う,汎用的な設計ツールです。鋼断面の計算(限界状態設計法)は,鋼連続合成桁橋(I形)および単純合成桁(I形,箱形)について,限界状態設計法による主桁の設計支援ツールとなります。
・UC-win/Section
鋼断面の計算は,鋼断面専用の断面照査プログラム(許容応力度法)であり,照査項目等についても鋼断面特有の対応を行っています。それに対し,Sectionは,基本的に鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート断面に対応するものです。鋼断面についても応力度等の算定は可能ですが,許容値の低減など鋼断面特有の対応が多少不足しております。 |
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Q1−10. |
合成I桁で断面照査を行っていますが「降伏点一定鋼」は利用できますか |
A1−10. |
[補助設定]で許容値区分を[あり→なし]に変更することで対応可能です |
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Q1−11. |
カバープレート(既存断面に対する鋼板貼付)には対応していますか |
A1−11. |
申し訳ございませんが、未対応となっております。 |
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Q1−12. |
3D表示が出ない断面がある |
A1−12. |
現状ではすべての断面には対応しておりません。
今後、逐次、対応断面を増やしていきます。
<現在対応していない断面>
・鋼床版I桁
・鋼床版箱桁1
・鋼床版箱桁2
・鋼床版箱桁3
・鋼床版箱桁4
・非剛性箱桁
・箱桁(サークルハンチ) |
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Q1−13. |
鋼断面の計算(限界状態設計法)とは何が違うのか |
A1−13. |
「鋼断面の計算」は「道路橋示方書(平成24年3月)」に準拠した断面照査を行います。
「鋼断面の計算(限界状態設計法)」は「2007年制定 鋼・合成構造標準示方書 総則編・構造計画編・設計編 平成19年3月」((社)土木学会)、AASHTOを参考に限界状態設計法による断面照査を行います。また「道路橋示方書(平成24年3月)」には準拠していません。 |
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Q1−14. |
せん断照査はどのような方法で行えますか |
A1−14. |
せん断流理論と平均せん断応力度照査のいずれかを選択できます。 |
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Q1−15. |
断面計算を行う際に部材ごとに分けて剛性などを設定して照査を行いたい |
A1−15. |
各断面ごとに断面形状よおび断面力等を設定する必要がありますが、最大99断面まで一括で照査が可能です。 |
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Q1−16. |
非線形の計算は行えますか |
A1−16. |
申し訳ありませんが、当製品は許容応力度設計法による照査のみを対象としており、非線形を考慮した照査には対応しておりません。
弊社製品、「鋼断面の計算(限界状態設計法)」におきまして、鋼合成桁橋の主桁を対象とした照査を行う事は可能です。 |
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Q1−17. |
2軸照査の場合、曲げモーメントによる応力照査や座屈照査においては、二軸分合計した照査となっているのでしょうか |
A1−17. |
2軸照査におきましては、主軸の傾きを考慮しております。ゆえに傾いた主軸による影響を相乗モーメントIyzを曲げモーメントおよび、せん断応力度照査に用いております。
※詳しくは、製品ヘルプの「3.2.1 応力度」を参照ください。 |
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Q1−18. |
コンクリート床版に腹板のみが付いた形状が計算できますか |
A1−18. |
I形断面を前提としておりますので、上下フランジの板厚を0とした計算は保障外となりますので設計者判断でお願いいたします。
上下フランジの板幅を腹板厚に合わせ、上下フランジ厚と腹板高を合わせた高さを全高にすることで計算は流れます。 |
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Q1−19. |
コンクリート床版内に上フランジを埋め込んだ形状は計算できますか |
A1−19. |
計算自体は行う事はできますが、床版内に上フランジがある場合でも、コンクリート面積から上フランジの面積は控除されませんので2重カウントになります。 |
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Q1−20. |
I桁断面で、手計算した断面二次モーメントと断面諸値の断面二次モーメントの計算結果が合わない |
A1−20. |
断面二次モーメントは、各材片の軸回りの断面二次モーメントと、材片自体の断面二次モーメントの合計となりますが、「軸回り断面二次モーメント考慮=しない」場合は、算出する軸方向に配置された材片軸回りの断面二次モーメントは考慮しません。 |
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Q1−21. |
合成応力度とはなんですか |
A1−21. |
曲げとせん断の合成応力度をいいます。
平成24年道路橋示方書U 「11.2.5合成応力度の照査」をご参照ください。
なお平成29年道路橋示方書では「5.3.9曲げモーメント及びせん断力並びにねじりモーメントを受ける部材」に名称変更されています。 |
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Q1−22. |
計算過程を確認できますか |
A1−22. |
詳細出力は、I形合成断面と箱桁合成断面の計算書・詳細出力でご確認いただけます。
その他の断面につきましては、詳細な出力には対応しておりません。 |
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Q1−23. |
曲線による付加曲げ応力はどのように計算していますか |
A1−23. |
「鋼道路橋設計便覧」P.169 式(3.24)により算出しております。 |
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Q1−24. |
鋼管断面の「既製の鋼管を使用する」と「鋼板から作成する」では、計算方法は異なりますか |
A1−24. |
「既製の鋼管を使用する」場合は、「基準値−鋼管」画面に登録されている寸法からコンボボックスで選択します。
「鋼板から作成する」場合は、寸法を任意に設定します。
計算内容には違いはありません。 |
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Q1−25. |
入力データのうち、1断面だけ削除するにはどうしたらいいですか |
A1−25. |
「以下の2通りの方法があります。 ・メイン画面で削除したい断面を選択し、右クリックメニューから切り取りを実行します ・一括入力画面で削除したい断面の行にカーソルを置き、キーボードのDeleteを押します。 |
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Q1−26. |
計算書はどこから出力できますか |
A1−26. |
メニューバーのファイル-印刷項目指定画面で、出力したい項目にチェックを入れて「プレビュー」をクリックしてください。
「総括表」「入力および照査結果」「応力度照査結果」「断面諸量」タブでそれぞれ出力内容が異なるためご注意ください。
確定を押すと出力設定が保存されるだけでプレビューが行われないため、何も画面に出力されなければ再び印刷項目指定画面を開きプレビューボタンを押してください。
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Q1−27. |
計算はどこを押せば実行されますか |
A1−27. |
「断面諸量」タブや「照査結果」タブに移動する時や、計算書作成時に計算が自動で実行されます。
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Q1−28. |
クリップボード入力を使用したいのですが、テンプレートとなるファイルはどこにありますか |
A1−28. |
プログラムのインストールフォルダに設置されている「クリップボード入力テンプレート.xlsx」をご使用ください。 もしこのファイルを誤って削除した場合は、再インストールすることによりファイルが再び設置されます
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Q1−29. |
一括入力とクリップボード入力の違いはなんですか。 |
A1−29. |
一括入力は鋼断面のプログラム上で表入力が可能である機能です。 クリップボード入力は製品付属のエクセルファイル上で入力値を作成し、クリップボードを経由して鋼断面の計算にインポートする機能となっています。
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Q1−30. |
登録断面はどのような時に使用するのでしょうか。 |
A1−30. |
登録断面は作成した断面を保存するための機能です。よく使う断面などを保存しておけば再利用することができますので、初めから作成する必要がありません。 断面登録画面を開く際はメイン画面の結果確認-断面諸量を開き、断面登録ボタンをクリックしてください。登録する断面にチェックを入れてから確定をクリックするとSRWファイルに保存が実行されます。 すでに存在するファイルに保存する場合はチェックを入れた断面が追加で保存されます。 登録した断面を使用する場合は断面形状の選択画面にて「登録断面」と書かれたボタンをクリックし、SRWファイルを選択すると登録された断面が一覧表示されます。 この表で使用する断面を選択し確定を押すと断面形状に反映されます。
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Q1−31. |
張り出し部分の有効幅の考慮に対応した断面はどれでしょうか。 |
A1−31. |
鋼床版箱桁1、鋼床版箱桁2、鋼床版箱桁3、鋼床版箱桁4で有効幅に対応しております。
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Q1−32. |
結果のEXCEL出力はできますか。 |
A1−32. |
直接のEXCEL出力はできませんが、結果画面はコピー操作が可能ですので、Ctrl+Aで全選択しCtrl+CでコピーしていただくことによりEXCELへ貼り付け可能です。
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Q1−33. |
Mzの方向はどちらでしょうか。 |
A1−33. |
水平軸回りの曲げモーメントです。ヘルプの「適用範囲」「符号,座標系について」に記載されています。
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Q1−34. |
メイン画面に表示される断面の行数と列数を変更できますか。 |
A1−34. |
オプション-表設定から変更可能です。
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Q1−35. |
HTML出力はどこから行えますか。 |
A1−35. |
断面諸量画面、結果確認画面から行えます。また、計算書をHTMLファイルとして出力することも可能です。
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Q1−36. |
断面諸量の2Dがうまく表示されない |
A1−36. |
表示設定ボタンを押して設定内容をご確認ください。 オフになっている項目は表示されません。
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Q1−37. |
旧形式の.ATSLファイルが読み込めません |
A1−37. |
一部のバージョンでは読み込みが行えません。 Ver.3.4.1では読み込みが可能ですのでお手数おかけしますがアップデートをお願いいたします。
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Q1−38. |
トラス型断面でリブの面積が断面諸量に反映されない |
A1−38. |
断面力タブで「断面諸量にRib考慮」をしないからするに変更すると反映されます。
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Q1−39. |
入力画面で「疲労照査を行う」のチェックを入れましたが、追加の照査が行われません |
A1−39. |
疲労照査はチェックがついている状態で変動荷重が入力されている場合に照査されます。 サンプルデータフォルダに設置されているSample_Hirou.F6Kも併せてご参考ください。
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Q1−40. |
入力画面のRib入力で、種別のプルダウンメニューに寸法と板厚が0のRibしか表示されません |
A1−40. |
データ入力画面のRibタブのテーブルボタンをクリックし、使用するRibの種類の設定を行ってください。
Ribテーブルが設定できたら各部材のRibボタンをクリックし、どのRibを使用するか選択してください。
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Q1−41. |
照査結果が表示されません。 |
A1−41. |
断面力値の入力がない場合は合成桁以外は表示されません。
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Q1−42. |
照査結果がSI単位になっておらず高い値が表示されています。 |
A1−42. |
単位系切替ボタンを押すとSI単位で表示できます。
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Q1−43. |
軸力を考慮できる断面はどれですか。 |
A1−43. |
二軸箱型、サークルハンチ型、トラス1、トラス2、トラス3、トラス4、トラス5、トラスI、鋼管、H形鋼で入力可能です。
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Q1−44. |
非合成箱桁と二軸箱形で同じ形状を作成した際に、許容値が異なる場合があります。 |
A1−44. |
「箱桁」と「箱形」の違いにより参照する式が異なるためです。 非合成箱桁は「道路橋示方書 U鋼橋編 平成24年3月」の「11章 鋼桁」(P.303〜)として照査を行います。本照査では軸力を考慮いたしません。 二軸箱形は指針により両縁支持板となり、軸力を考慮するため、局部座屈・全体座屈を考慮した許容値の算出を行います。
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Q1−45. |
メイン画面の図について、部材の表示サイズを調整できますか |
A1−45. |
オプション-表示設定-鋼材の線幅から調整可能です。
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Q1−46. |
Z軸回り・Y軸回りの座屈長とは何を入力するのか? |
A1−46. |
座屈長について入力値は,部材の有効座屈長であり,Z軸回り及びY軸回りの奥行き方向の距離を入力して下さい。方向はヘルプの「符号,座標系について」を参照してください。
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Q1−47. |
H形鋼の寸法の微調整をしたい。 |
A1−47. |
メイン画面-基準値-使用鋼材画面を開き、形鋼タブで調整した寸法を記載すると、定義した鋼材を入力画面で選択できるようになります。 形鋼タブの入力欄は以下の手順によりコピーペースト操作が可能です。 ・Shift+方向キーで選択 ・Ctrl+Cでコピー ・空行に移動し、Ctrl+Vで貼り付け
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Q1−48. |
断面図の寸法線の位置を調整できますか。 |
A1−48. |
メイン画面のオプション-表示項目の設定を開き、「寸法線の離れ」に任意の値を入力することにより寸法線の位置を調整できます。
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Q1−49. |
[基準値]-[形鋼]画面の末尾に入力を行ったが、自動計算や確定ができない |
A1−49. |
新規にデータを追加する場合は、入力行の右端位置でEnterキーを押して入力行の下に白行が追加されるようにしてください。下に白行が無い状態は入力途中の状態となっております。1行分入力が終了していない状態では設定値がプログラムに渡りません。 そのため断面定数は、0などで結構ですので全て入力してください。 1行分全て入力しますと自動計算の実行やその行の確定が可能になります。
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Q1−50. |
断面力を少しずつ変化させて検討を行う際に、入力した断面力を複製することはできますか。 |
A1−50. |
断面力入力画面ではShift+矢印キーによる選択とCtrl+Cによるコピーが可能であり、Ctrl+Vで貼り付けが行えます。 Excelなどで記載した断面力を断面力画面に貼り付けることも可能です。
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Q1−51. |
照査結果画面で表示を拡大できますか。 |
A1−51. |
Ctrlキーと+キーを押すことにより拡大できます。反対にCtrlキーと-キーを押すと縮小されます。
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Q1−52. |
クリップボード入力を行うとn列目が読み取れませんでした。というメッセージが表示されます。 |
A1−52. |
メッセージで示されている列に適している値が入っているかご確認ください。 選択範囲が不足している場合もこのメッセージが表示されるため、設定項目全てを選択して再度お試しください。
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