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Q&A水路橋の設計計算 Q&A ('24.11.29)

NEW! 更新内容

Q6−1.材料画面のコンクリートの種類に使用したいものがありません('24.11.29)

目  次
 1.設計の考え方

Q1−1.どのような形式の水路橋の検討ができるのでしょうか

 2.適用範囲

Q2−1.主桁の設計は可能か?

Q2−2.横断方向、縦断方向に作用する荷重の種類を教えてください

Q2−3.対応している形式を教えてください

Q2−4.計算可能な荷重ケース数を教えてください

Q2−5.連続支持の場合、支間数は自由に変更可能ですか

Q2−6.連続支持の場合、支間長は等間隔となるのでしょうか

Q2−7.耐震設計は可能ですか

Q2−8.斜橋としての設計は可能でしょうか

Q2−9.水管橋の検討を行うことはできますか

Q2−10.支間数の選択が表示されず、支間長が一つしか入力できない

Q2−11.桁の無い小規模な条件でも対応できますか
 3.断面力の算定

Q3−1.連続支持の断面力算出方法は?

Q3−2.水路内部の水位を任意に指定することは出来ますか


Q3−3.水位と積雪深の両方を入力した場合、水位と雪荷重の両方の荷重を考慮するのでしょうか

Q3−4.横方向の床版の曲げモーメントの算出方法を教えてください。

Q3−5.任意荷重の縦断方向と横断方向のかけ方のイメージがわきません。
m2当たりとm当たりとなっておりますが、内空に載荷されるのでしょうか。


Q3−6.「水路工」では水重と雪荷重 は大きい方を採用することになっていますが、プログラムでは合計値を使用する選択肢があるのはなぜでしょうか

Q3−7.奥行方向に増加していくように任意荷重を設定することはできますか

Q3−8.荷重入力時に名称の他にコメントの入力がありますが、入力が必要ですか

Q3−9.「考え方」画面の「床版設計時の軸力考慮」で「考慮する」を選択していますが、床版に作用する軸方向力が考慮されていません。

Q3−10.「荷重」画面の「水位と雪荷重の扱い」で「大きい方の値を使用する」としています。
雪荷重が採用された場合は、水圧による床版の軸方向力は考慮されませんか。

 4.断面照査

Q4−1.断面照査の内容を教えてください

Q4−2.せん断応力度の照査位置を教えてください

Q4−3.せん断照査は最大せん断応力度での照査でしょうか

Q4−4.ハンチを設定している場合、応力度計算時にもハンチは含まれるのでしょうか

Q4−5.使用材料毎の許容応力度等の値を設定することはできますか

Q4−6.材料画面の設定項目「部材の種類」の条件変更による具体的な変更内容について教えてください。

Q4−7.許容せん断応力度の割り増しが行われていますが、出典を教えてください

Q4−8.「考え方」 画面の「断面計算時のハンチ幅」とは何でしょうか

Q4−9.床版曲げ応力の照査位置を教えてください

Q4−10.鉄筋(SD345)の許容応力度が「開水路の設計」と異なるのはなぜですか

Q4−11.許容せん断応力度のτa1とτa2の違いを教えてください

Q4−12.計算書に曲げ応力度の計算式を表示することはできないでしょうか

Q4−13.せん断補強を行う方法を教えてください

Q4−14.せん断補強筋によるせん断照査結果の判定方法を教えてください

Q4−15.付着応力度の照査は不要なのですが、省略できないでしょうか

Q4−16.平均せん断応力度での照査方法を教えてください

Q4−17.鉄筋の許容応力度として、土地改良「水路工」で「床版及び支間10m以下の床版橋」と分類されている値を使用することはできますか

Q4−18.断面照査時に軸力を考慮することはできますか

Q4−19.許容値画面にあるτoaはどの照査に用いるのでしょうか

Q4−20.コンクリートの設計基準強度を30より大きいものを使用したい

Q4−21.床版端部と床版中央の結果で引張側の配筋が異なる場合がありますがなぜでしょうか

Q4−22.断面計算時にハンチ幅を考慮する設定とした場合、1:3より緩やかな部分を有効とするとありますが、これは設定したハンチ高の1/3の高さまでを検討するという意味でしょうか。

Q4−23.「基準値」−「計算用設定値」のコンクリートの初期値の出典を教えてください。

Q4−24.せん断応力度照査の最大せん断照査と平均せん断照査の違いを教えてください

Q4−25.せん断応力度照査の最大せん断照査と平均せん断照査どちらで照査すべきでしょうか

Q4−26.付着応力度の計算方法を教えてください。
 5.配筋

Q5−1.横断方向の配筋はピッチ指定、縦断方向の配筋が本数指定となっているのはなぜですか

Q5−2.主桁の鉄筋本数は支間長当たりの本数ですか

Q5−3.単鉄筋と複鉄筋の違いを教えてください

Q5−4.2段配筋とはどのような状態ですか

Q5−5.丸鋼で配筋可能ですか

Q5−6.配筋指定時の使用量は直接入力しなければならないのですか

Q5−7.応力度計算時の鉄筋量を任意の値にすることは可能ですか

Q5−8.海外資材を追加したいのですがどこで追加が可能でしょうか?例)D12
 6.その他

Q6−1.材料画面のコンクリートの種類に使用したいものがありません

Q6−2.土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」に準拠して いるとのことですが、同基準に掲載されているU型水路の計算はできますか

Q6−3.3Dモデルをファイル出力することはできますか

Q6−4.土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」の水路橋について平成13年版と平成26年版の違いを教えてください

Q6−5.画面上でモーメント図やせん断力図を確認することはできますか

Q6−6.基本条件画面の「一般事項」の入力は必要ですか

Q6−7.ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか

Q6−8.3Dモデルの表示方法を変更することはできますか

Q6−9.荷重画面に表示している形状図で、水位と積雪深の違いをもっと目立つように変更できませんか

Q6−10.メイン画面に表示されている断面図は、ケース1のものでしょうか

Q6−11.メイン画面の4分割図を表示したいもの1つにできますか

Q6−12.平成29年版道路橋示方書に対応していますか

Q6−13.名前を付けて保存時にコメントを変更したが反映されないのはなぜか?

Q6−14.3Dモデルの寸法線の表示有無を選択することはできますか

Q6−15.計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。

Q6−16.計算用設定値の基準値を他データで使用することはできますか

Q6−17.3D属性表示で表示方法及び表示できる項目は

Q6−18.設計基準強度σckを27.0とした時のヤング係数はどのように設定されているのでしょうか

Q6−19.鉄筋を入力しましたが、確定ボタンを押しても反映されません。

Q6−20.結果確認画面の表の背景色を変更することはできますか



 1.設計の考え方

Q1−1.

どのような形式の水路橋の検討ができるのでしょうか
A1−1. 一般的な水路橋の形式としては、架けた橋の上に水路を乗せたものと、水路自体を上部構造とするものとがありますが、本プログラムでは、水路自体を上部構造とした形式を想定しています。
 2.適用範囲

Q2−1.

主桁の設計は可能か?
A2−1. 可能です。
支持形式(単純梁、連続梁)に応じた照査を行うことができます。
 

Q2−2.

横断方向、縦断方向に作用する荷重の種類を教えてください
A2−2. 横断方向に作用する荷重は、自重,内水位の水重及び水圧の水位の影響,雪荷重を考慮します。
縦断方向に作用する荷重は、主桁自重,内水位の水重,雪荷重を考慮します。
またいずれの方向におきましても、任意の等分布鉛直荷重を考慮することも可能です。
内水重と雪荷重については、大きい方を採用するか合計値を採用するかを選択することができます。
 

Q2−3.

対応している形式を教えてください
A2−3. フルーム形式の鉄筋コンクリート水路橋に対応しています。
 

Q2−4.

計算可能な荷重ケース数を教えてください
A2−4. 水位,雪荷重,任意荷重を組み合わせて最大20ケース計算可能です。
 

Q2−5.

連続支持の場合、支間数は自由に変更可能ですか
A2−5. 支間数は2〜5の間で自由に変更可能です。
 

Q2−6.

連続支持の場合、支間長は等間隔となるのでしょうか
A2−6. 支間長は自由に設定可能ですので、等間隔,不等間隔ともに計算可能です。
 

Q2−7.

耐震設計は可能ですか
A2−7. 耐震設計を行うことはできません。
これは、プログラムの準拠基準である土地改良「水路工」で水路橋の耐震設計法について明記されていないためです。
 

Q2−8.

斜橋としての設計は可能でしょうか
A2−8. 斜橋としての設計には対応しておりません。
 

Q2−9.

水管橋の検討を行うことはできますか
A2−9. 水管橋の検討を行うことはできません。
本プログラムは、フルーム形式の鉄筋コンクリート水路橋のみ対応しています。
 

Q2−10.

支間数の選択が表示されず、支間長が一つしか入力できない
A2−10. 「基本条件」画面の「支持形式」で「連続支持」を選択して下さい。
本プログラムでは主桁方向の支持形式として単純梁、連続梁に対応しており、支持形式の選択によって支間長の入力範囲が変化します。
 

Q2−11.

桁の無い小規模な条件でも対応できますか
A2−11. 単純支持の検討にも対応していますので、桁の無い比較的小規模な条件でも検討可能です。

 3.断面力の算定

Q3−1.

連続支持の断面力算出方法は?
A3−1. 等分布荷重・不等間隔の連続梁として、断面二次モーメント及び荷重を一定とした三連モーメントの定理により算定します。
三連モーメントの定理による主桁に作用する支点曲げモーメントは下記式より求めます。

一般式


A〜B支間


B〜C支間


C〜D支間

 

Q3−2.

水路内部の水位を任意に指定することは出来ますか
A3−2. 可能です。
通常は満水状態で設計しますが、水路高さの範囲内で任意に指定することもできます。
 

Q3−3.

水位と積雪深の両方を入力した場合、水位と雪荷重の両方の荷重を考慮するのでしょうか
A3−3. 「荷重」−「水位と雪荷重の扱い」において、どちらか大きい方の値を使用するか、合計値を使用するかを選択することが出来ます。


 

Q3−4.

横方向の床版の曲げモーメントの算出方法を教えてください。
A3−4. 「側壁を含めた一体構造と考えた場合」と「床版を両端固定梁と考えた場合」の2通りの方法で断面力を算出し、大きい方を採用します。


 側壁を含めた一体構造と考えた場合   床版を両端固定梁と考えた場合 

ここに、
M1:床版端部曲げモーメント(kN.m)
M2:床版中央曲げモーメント(kN.m)
Pw:水圧強度 (kN/m2)
W1:床版に作用する鉛直荷重 (kN/m2)
H:水位 (m)
B:側壁間の幅 (m)
 

Q3−5.

任意荷重の縦断方向と横断方向のかけ方のイメージがわきません。
m2当たりとm当たりとなっておりますが、内空に載荷されるのでしょうか。
A3−5. 横断方向は、左右側壁間に載荷します。
「横断方向」にチェックし、1m2当りの荷重を入力してください。



縦断方向は、奥行き方向に向かって載荷します。
「縦断方向」にチェックし、奥行方向1m当たりの横断方向全幅分の荷重を入力してください。



 

Q3−6.

「水路工」では水重と雪荷重 は大きい方を採用することになっていますが、プログラムでは合計値を使用する選択肢があるのはなぜでしょうか
A3−6. より不利な条件で計算できるよう選択肢を用意しています。
但し、通常は「大きい方」で問題ありません。
 

Q3−7.

奥行方向に増加していくように任意荷重を設定することはできますか
A3−7. お考えの設定はできません。
任意荷重は等分布鉛直荷重のみ設定することができます。
 

Q3−8.

荷重入力時に名称の他にコメントの入力がありますが、入力が必要ですか
A3−8. 入力は任意です。
設定した荷重の説明等を入力しておくと、設計条件出力にもその説明が表示されます。
 

Q3−9.

「考え方」画面の「床版設計時の軸力考慮」で「考慮する」を選択していますが、床版に作用する軸方向力が考慮されていません。
A3−9. ご質問の床版に作用する軸方向力は、水圧強度により生じると考えられる床版軸方向の引張力となります。
そのため、内水位の無い条件である「空水位」ケースや、雪荷重のみを設定している条件の場合は、床版に作用する軸方向力は考慮されません。
 

Q3−10.

「荷重」画面の「水位と雪荷重の扱い」で「大きい方の値を使用する」としています。
雪荷重が採用された場合は、水圧による床版の軸方向力は考慮されませんか。
A3−10. 内水重と雪荷重を比較し、大きい方として雪荷重が採用された場合でも、水圧による軸方向力は考慮されます。
積雪時においても水圧による影響は通常考慮されることから、引張力は作用すると考えられることや、水路工の記載においても「自重+内水重」合計値算定の後に「水圧強度」の計算が別途行われていることから軸方向力は考慮するようにしています。

 4.断面照査

Q4−1.

断面照査の内容を教えてください
A4−1. 曲げ応力度、せん断応力度、付着応力度の照査を行います。
せん断補強筋を配した照査も可能です。
 

Q4−2.

せん断応力度の照査位置を教えてください
A4−2. 下記位置で照査を行います。
横断方向・・・床版短部より床版厚/2の位置
縦断方向・・・支点から全高/2の位置
 

Q4−3.

せん断照査は最大せん断応力度での照査でしょうか
A4−3. 基本的に最大せん断応力度での照査となります。
平均せん断応力度での照査も可能です。
 

Q4−4.

ハンチを設定している場合、応力度計算時にもハンチは含まれるのでしょうか
A4−4. 「考え方」画面の「断面計算時のハンチ幅」で取り扱いを指定することができます。
初期設定では、安全側を考慮し「考慮しない」としています。
 

Q4−5.

使用材料毎の許容応力度等の値を設定することはできますか
A4−5. 可能です。
基準値メニューの「計算用設定値」画面にて設定してください。設定値を保存することも可能です。
 

Q4−6.

材料画面の設定項目「部材の種類」の条件変更による具体的な変更内容について教えてください。
A4−6. 鉄筋の許容引張応力度が異なります。
土地改良「水路工」(H26)のP337の表−7.9.11に準拠し設定しております。
(単位:N/mm2)
SR235SD295SD345
一般部材137176176
床版及び支間10m以下の床版橋137137137
水中部材137157157
 

Q4−7.

許容せん断応力度の割り増しが行われていますが、出典を教えてください
A4−7. 土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」のP293の値に対して、P308の「i 許容応力度の割増係数」により割り増ししています。
 

Q4−8.

「考え方」 画面の「断面計算時のハンチ幅」とは何でしょうか
A4−8. 断面計算時の断面寸法にハンチ幅 を考慮するか否かを設 定します。
考慮する場合 は、1:3より緩やかの部分を有効として計算します。
 

Q4−9.

床版曲げ応力の照査位置を教えてください
A4−9. 床版端部と中央部で照査を行います。
 

Q4−10.

鉄筋(SD345)の許容応力度が「開水路の設計」と異なるのはなぜですか
A4−10. 「開水路の設計」では用途により異なる値となるため初期値としては一般値を設定しています。
本製品では、水路工を参考にして水に接する部材の一般値を採用しています。
 

Q4−11.

許容せん断応力度のτa1とτa2の違いを教えてください
A4−11. τa1は通常のせん断照査を行う際に用いられます。
τa2は斜引張鉄筋と共同して負担する場合の許容せん断応力度で、せん断補強を行う場合に用います。
 

Q4−12.

計算書に曲げ応力度の計算式を表示することはできないでしょうか
A4−12. 曲げ応力度(σc:コンクリートの圧縮応力度,σs:鉄筋の引張応力度)の計算は、プログラム内では収束計算に て行っているため、単純な計算式としてご説明することができません。
考え方については下記ヘルプをご参照ください。
・計算理論及び照査の方法−断面照査−許容応力度法による照査−曲げ応力度
 

Q4−13.

せん断補強を行う方法を教えてください
A4−13. 「部材」−「配筋」画面において「せん断補強筋」を設定して下さい。
コンクリートのみのせん断応力度照査でNGとなる場合に、設定したせん断補強筋が自動的に考慮されます。
 

Q4−14.

せん断補強筋によるせん断照査結果の判定方法を教えてください
A4−14. 下記を全て満たした場合にOK判定となります。
・斜引張鉄筋量の設定値Asと間隔sで配筋される斜引張鉄筋の断面積Awの関係がAs≧Aw
・τ≦τa2
尚、せん断補強筋でOKとなった場合、結果確認画面では該当数値が青色表示となります。
 

Q4−15.

付着応力度の照査は不要なのですが、省略できないでしょうか
A4−15. 省略可能です。
「考え方」画面の「付着応力度の照査」で設定して下さい。
 

Q4−16.

平均せん断応力度での照査方法を教えてください
A4−16. 「考え方」画面の「せん断応力度計算方法」で設定して下さい。
 

Q4−17.

鉄筋の許容応力度として、土地改良「水路工」で「床版及び支間10m以下の床版橋」と分類されている値を使用することはできますか
A4−17. 可能です。
「材料」画面の「部材の種類」で「床版及び支間10m以下の床版橋」を選択して下さい。
また、値は「基準値」−「計算用設定値」画面の鉄筋タブ「床版及び支間10m以下」で変更可能です。
 

Q4−18.

断面照査時に軸力を考慮することはできますか
A4−18. 床版断面照査に軸力を考慮することは可能です。
「考え方」−「床版設計時の軸力考慮」で「考慮する」を選択してください。
 

Q4−19.

許容値画面にあるτoaはどの照査に用いるのでしょうか
A4−19. 鉄筋とコンクリートの付着応力度の照査に用いる許容値となります。
 

Q4−20.

コンクリートの設計基準強度を30より大きいものを使用したい
A4−20. 「基準値」−「設計用設定値」でコンクリートタブ内の鉄筋適用時横のボタンをにて新規材料追加を行ってください。
各許容値は、直線補完にて算出された許容値となっておりますので適宜変更してください。
 

Q4−21.

床版端部と床版中央の結果で引張側の配筋が異なる場合がありますがなぜでしょうか
A4−21. 「曲げモーメントの符号により引張側が異なります。
下図のようなモーメント分布時は、
端部:負の曲げモーメントが算出されますので上側引張
中央:正の曲げモーメントが算出されますので下側引張
となります。
引張側が異なるため、単鉄筋として設定していても床版は両側の配筋が必要となる場合がございます。

 

Q4−22.

断面計算時にハンチ幅を考慮する設定とした場合、1:3より緩やかな部分を有効とするとありますが、これは設定したハンチ高の1/3の高さまでを検討するという意味でしょうか。
A4−22. ハンチ高の1/3の高さという意味ではありません。
「ハンチの傾きが1:3を越えない部分」とは、実際のハンチ形状に対して1:3の傾斜の位置までを考慮するという意味となります。
そのため、実際のハンチ形状に対して1:3の傾斜の位置までを考慮して部材有効高を算出いたします。
傾斜部分の勾配が1:3より小さい条件であれば、1/3の高さではなく、全断面を考慮することとなります。

 

Q4−23.

「基準値」−「計算用設定値」のコンクリートの初期値の出典を教えてください。
A4−23. 土地改良「水路工」(H26)のP336〜337の表−7.9.9及び表−7.9.10に準拠し設定しております。
設計基準強度σckにより各応力度が異なります。
 

Q4−24.

せん断応力度照査の最大せん断照査と平均せん断照査の違いを教えてください
A4−24. それぞれ下記の計算式で計算されます。

■最大せん断応力度




■平均せん断応力度





 

Q4−25.

せん断応力度照査の最大せん断照査と平均せん断照査どちらで照査すべきでしょうか
A4−25. 土地改良「水路工」(H26)のP351〜354にせん断応力度の計算が記載されており、フルーム水路の場合は最大せん断照査で行うことが明記されております。
 

Q4−26.

付着応力度の計算方法を教えてください。
A4−26. それぞれ下記の計算式で計算されます。
■最大せん断応力度




■平均せん断応力度



 5.配筋

Q5−1.

横断方向の配筋はピッチ指定、縦断方向の配筋が本数指定となっているのはなぜですか
A5−1. 横断方向は単位幅の配筋であり、縦断方向は主桁幅の配筋であるためです。
 

Q5−2.

主桁の鉄筋本数は支間長当たりの本数ですか
A5−2. 全長当たりの本数です。
 

Q5−3.

単鉄筋と複鉄筋の違いを教えてください
A5−3. 単鉄筋・・・引張側にのみ鉄筋を配置 する場合に指定します。(圧縮側に指定がある場合には指定を無視します。)
複鉄筋・・・引張側・圧縮側の両方に配置する際に指定します。
 

Q5−4.

2段配筋とはどのような状態ですか
A5−4. 下図の状態となります。
 

Q5−5.

丸鋼で配筋可能ですか
A5−5. SR235を選択頂ければ丸鋼として計算します。
他の鉄筋を丸鋼として扱いたい場合は、計算用設定値画面 の「鉄筋」で変更可能です。
 

Q5−6.

配筋指定時の使用量は直接入力しなければならないのですか
A5−6. ピッチや鉄筋径を変更することで自動設定されます。
または、使用量に0を指定すると、計算実行時に内部設定されます。
 

Q5−7.

応力度計算時の鉄筋量を任意の値にすることは可能ですか
A5−7. 可能です。
「部材」−「配筋」画面の「使用量」を設定してください。
 

Q5−8.

海外資材を追加したいのですがどこで追加が可能でしょうか?例)D12
A5−8. 異形棒鋼については鉄筋径を編集することはできません。
丸鋼であれば径を直接指定することができます。
「材料」の使用鉄筋にて丸鋼を選択ください。
初期状態では、「SR235」が丸鋼となります。
また、鉄筋種別は「基準値」−「計算用設置値」画面の「鉄筋」タブ−「鉄筋の種類」で変更することが可能です。
丸鋼を選択すると、配筋画面にて鉄筋径の直接入力が可能となります。

 6.その他

Q6−1.

材料画面のコンクリートの種類に使用したいものがありません
A6−1. 基準値メニュー−「計算用設定値」画面の「編集」ボタンから「新規材料追加」を行ってください。
新規追加されたσck=21の値を基準として線形補完にて許容値を算出しております。

 

Q6−2.

土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」に準拠して いるとのことですが、同基準に掲載されているU型水路の計算はできますか
A6−2. U型水路と水路橋は異なる構造物であり、照査内容も異なるため本プログラムでU型水路の計算を行うことはできません。
 

Q6−3.

3Dモデルをファイル出力することはできますか
A6−3. XF/DWG/PDF形式での出力に対応しております。
3Dモデルを右クリックし、「3D出力(P)」を選択してファイル出力を行ってください。
 

Q6−4.

土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」の水路橋について平成13年版と平成26年版の違いを教えてください
A6−4. 本プログラムの対象となっている水路橋についての変更点はありません。
 

Q6−5.

画面上でモーメント図やせん断力図を確認することはできますか
A6−5. 可能です。
計算確認後の断面照査結果画面において、「断面力図」ボタンをクリックしてください。
 

Q6−6.

基本条件画面の「一般事項」の入力は必要ですか
A6−6. 一般事項は計算には使用しないため、入力は任意です。
設計データを次回確認する時や再度検証する際に、わかりやすいようにタイトル・コメントや地域・名前・日付等の事項を記入する項目となります。
 

Q6−7.

ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか
A6−7. 可能です。
オプションメニューの「表示項目の設定」画面において、「補助機能」の「ファイルの制御」で変更してください。
 

Q6−8.

3Dモデルの表示方法を変更することはできますか
A6−8. 可能です。
塗りつぶし、ワイヤーフレーム、テクスチャ表示に対応しております。
3Dモデルを右クリックで表示されるメニューから変更してください。
 

Q6−9.

荷重画面に表示している形状図で、水位と積雪深の違いをもっと目立つように変更できませんか
A6−9. メイン画面や荷重画面の描画色を変更することができます。
「オプション」−「表示項目の設定」−「表示・描画」−「形状図の描画」で表示色を変更してください。
 

Q6−10.

メイン画面に表示されている断面図は、ケース1のものでしょうか
A6−10. 任意の荷重ケースの図を表示することが可能です。
断面図上で右クリックすると表示されるメニューの「荷重状態」で表示したいケース名称を選択してください。
 

Q6−11.

メイン画面の4分割図を表示したいもの1つにできますか
A6−11. 可能です。
表示したい図をダブルクリックしてください。
 

Q6−12.

平成29年版道路橋示方書に対応していますか
A6−12. 平成29年版道路橋示方書発刊から現在に至るまで、道路土工や水工関連などの関連基準の改定が行われていないため対応しておりません。
改定後、道路橋示方書と同内容の照査内容についての記載があれば、その時点で対応する予定としています。
 

Q6−13.

名前を付けて保存時にコメントを変更したが反映されないのはなぜか?
A6−13. メイン画面上部の[オプション]−[表示項目の設定]の補助機能で「ファイルの保存」が「コメントを自動付加する(一般事項から引用する)」の場合はファイル保存時のコメントは自動的に一般事項に入力されたコメントが自動的に設定されます。
一般事項のコメントに入力していただくか、「コメントを直接指定する」とするとコメント変更時に反映がされるようになります。
 

Q6−14.

3Dモデルの寸法線の表示有無を選択することはできますか
A6−14. 可能です。
3Dモデル上右クリックで表示されるポップアップメニュ−から「寸法線(W)」を選択してください。
 

Q6−15.

計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。
A6−15. 下記手順で表示が可能となります。
1.入力の「設計条件」内の「タイトル、コメント設定」で一般事項を入力する
2.計算書作成で「出力項目の設定/選択」にて「一般事項」にチェックを入れる
 

Q6−16.

計算用設定値の基準値を他データで使用することはできますか
A6−16. 可能です。
基準値−計算用設定値画面の保存ボタンにて、基準値ファイルを保存することができます。
同画面読み込みボタンにより保存されたデータを読み込むことで、保存された状態の基準値ファイルが反映されます。
この機能により複数ユーザでの基準値の共有も可能であると考えております。
 

Q6−17.

3D属性表示で表示方法及び表示できる項目は
A6−17. 3D表示画面を右クリックし、「躯体属性」より表示・非表示を選択してください。
表示項目は下記となります。
・ファイル名
・業務名等の一般事項の項目
・設計基準強度(各部材毎)
・鉄筋材質
 

Q6−18.

設計基準強度σckを27.0とした時のヤング係数はどのように設定されているのでしょうか
A6−18. コンクリートのヤング係数は土地改良「水路工」p.346の表-7.9.29の記載を参考としていますが、設計基準強度σckを選択肢の中から選択した場合、土工指針P48のヤング係数が自動設定されますが、σck=27.0の値については明記されていないため、擁壁工指針p.77の記載を参考としています。
尚、上記基準でも記載されていない値を直接入力した場合は、σck=21.0に対する比より以下のように算出しています。
 2.35×σck入力値/21.0
 

Q6−19.

鉄筋を入力しましたが、確定ボタンを押しても反映されません。
A6−19. 入力表が下記の状態となっていることが考えられます。
1行すべてを入力し2行目が白くなった状態とすることで1行目が入力状態となりますのでご確認ください。


 

Q6−20.

結果確認画面の表の背景色を変更することはできますか
A6−20. 「オプション」−「表示項目の設定」で「表示・描画」タブの「計算確認表示」の「固定セル」・「表の背景」の表示色を変更して下さい。



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