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Q&A斜面安定計算 Q&A



4.載荷荷重

Q4−1. 入力データで[荷重の抵抗側考慮][地震の抵抗側考慮] の項目があるが、その意味と考え方を知りたい。
A4−1. 地震時慣性力をせん断強度(抵抗力)へ考慮するか,しないかのスイッチです。
なお、上記の説明は[荷重の抵抗側考慮][地震の抵抗側考慮]の項目がある「計算方法の設定」ダイアログボックスのヘルプに記述されています。
地震および荷重ともに考慮するのが一般的です。
 
Q4−2. 集中荷重及び分布荷重の土中分布について円弧すべり計算時、上記荷重の土中分布の考え方は何に拠っているのか.。
 また円弧すべり計算時、荷重の分布は考慮するのか?
A4−2. 集中荷重および分布荷重の土中分布について計算の考え方は、入力された分散角で土中に分布するものとして計算しています。
また、検討するすべり面内に土,水によるもの以外の荷重が作用する場合、プログラム側で自動的には考慮できませんので、集中荷重,分布荷重により定義してください。

5.滑り面の入力

Q5− 1. 「円−直線−円」の入力手順。
A5− 1.
  1. 直線部」として任意線を定義します。
    注)任意線は堤体内に引いてください。
    任意線両端部が地表面と接していると「データに矛盾があります。」となります。(円を作成できないので)片方の端のみ接した場合は「円−直線」または「直線−円」として処理します。
  2. 「計算実行」後、左右の半径入力となります。
    画面で左右半径の入力範囲が「#.##〜999.99」と表示されます。「#.##」は、この入力値を検討半径の最大値としてすべり半径のきざみ幅ΔRずつ半径を小さくして可能な限り検討するといった意味です。
    「#.##」:入力したすべり直線区間の両端から地表面までの垂直距離です。
    したがって半径初期値も「#.##」の値より大きな値を与えなければいけません。

 
Q5− 2. 円−直線モデルの入力手順。
A5− 2.
  1. 「計算方法の設定」にて「円−直線−円」を選択してください。
  2. 任意線の片方の端部を地表面との交点としてください。
  3. 「計算実行」すると片方の円弧の半径初期値のみの入力となります。
 
Q5− 3. 「円−直線−円」で左右の円中心を固定、半径も固定することができるか。
A5− 3.

以下の手順で可能です。

  1. 任意線を定義します。(「直線」の定義)
  2. 「計算方法の設定」で「滑り面半径固定」とする。
    (この時、画面左下の「滑り円半径値」は参照しないので任意で構いません。半径値は「3)」で入力する半径値を用います。)
    また「滑り円中心」は下記の要領で決まるので「滑り円中心固定 する、しない」は何れでもかまいません。(滑り円中心の定義も不要です。)

    プログラム内部で引いた任意線の始終点からの垂線上の任意点が滑り円中心の候補となります。そして「滑り円半径固定」と「3)」で入力する半径値から滑り円中心が決定します。
  3. 「計算実行」後、固定したい左右の半径を入力します。
    (「円−直線」モデルも同じ要領で設定できます。)

 
Q5− 4. 任意折れ線の定義方法。
A5− 4.

すべり面の始終点は必ず地表面と交わらせて入力してください。
中間線は折れ線でもかまいません。

  1. 計算方法は「簡略法」を選択してください。

 
Q5− 5. 特定の地層ラインに接する円をすべり面として考えたいがどのようにすれば良いか。
A5− 5. ある線に必ず接するような滑り円を自動追跡で求める機能はありません。
これに近い処理としては、滑り円中心と滑り円半径を固定し、目的の線が接線となるよう半径を設定して計算を行うことが考えられます。
この場合、自動追跡は指定できませんので複数のモデルを手動で作成して、計算させることになります。

6.その他の入力

Q6− 1. ネバーカットライン、マストカットライン、マストカットポイントの扱い。
A6− 1. これらは何れも必須の入力ではありません。以下の簡単に機能を説明します。
  1. ネバーカットライン(N.C.L)
    当該ラインを切る滑り面は一切、計算の対象外になります。
    このラインの入力は必須ではありませんが下図のように堤体の底面や側面など地表面以外の箇所は必ず定義してください。
    (無駄な計算を省略するばかりでなく、本来意図しない滑り面で最小安全率が決まってしまう場合があります。)
    例)a-b-cラインはN.C.Lで定義する。
  2. マストカットライン(M.C.L)
    ある特定ラインを必ず切るような滑り面を計算したい場合に定義します。
    複数のラインを定義した場合は、その中の少なくとも1本のラインを通る滑り面を検討対象とします。
  3. マストカットポイント(M.C.P)
    ある特定点を必ず通るような滑り面を計算したい場合に定義します。
    注意)
    「すべり形状」が「円弧−直線−円弧」の場合に指定することはできません。それ以外の場合も1点のみの指定となります。
    堤体の下端Y座標よりも上側に位置しなければいけません。またネバーカットラインの線上に位置するとエラーになります。

    注)「M.C.L」、「M.C.P」双方を入力した場合は、少なくとも何れかを通る滑り面を内部で検索します。(何れを優先するような制御はしていません。)
    その場合、プログラム側ではそれらを通るすべり面のみを安全率計算の検討対象にします。
 
Q6− 2. テンションクラック深さ
A6− 2. 滑り抵抗を無視してよいと考えられる深さを指します。
指定すると、その深さより上側の滑り面について、抵抗力を無視します。(すべり円の始端に対して考慮します。→正すべり(時計回り)の場合は滑り面右側、逆すべり(反時計回り)の場合は滑り面左側)  

注意)必ず、水平線で定義してください。水位線以外のものは現在計算できません。
 
Q6− 3. 「格子範囲」は堤体内にあってもよいか。
A6− 3.


堤体内にあっても構いませんが、堤体を構成する全格点が堤体の下端Y座標よりも下に位置するとエラーになります。また堤体内にある格子部分は計算の対象外となります。


また堤体は正方形、長方形のみ指定できます。

 
Q6− 4. 入力の「分布荷重点」にある「角度」「分散角度」の意味
A6− 4.

角度:β 分散角度:φとしたとき以下のようになります。

 
Q6− 5. グランドアンカー耐力は、一箇所あたりの耐力で良いのか?
A6− 5. 入力されるグランドアンカーの耐力は、基本的には滑り面に対して、アンカー体を設定されるものとして考えております。
その為、その作用力方向は、滑り方向に対して作用するとお考え下さい。 
ご存じのように滑りの抑止を目的とするアンカー工法は、本来は個々に本数配置を考慮した設計としますが、本製品では斜面の安定計算そのものが、単位幅当たりの設計を行う仕様のため、抑止目的で設置するアンカーについても、単位幅当たりに必要な耐力として入力する仕様としております。その為、何本設置するといった入力としてはサポートしておりませんので、単純に単位幅当たりに必要とする、もしくは単位幅当たりで発現できる耐力を入力していただき、個々の本数については別途ご検討下さい。
計算の際は、アンカー耐力から抵抗モーメントを導き、安全率を求めています。
安全率計算式は『道路土工指針 のり面工・斜面安定工指針』3章4節4項『構造物によるのり面保護工』の『グラウンドアンカー工』に基づいております。

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