Q2−1. |
道路公団の斜面上の基礎を検討したところ、φ=40°までしか入力が許されていない。公団の図表にはφ=45°まで示されているのに、なぜ40°なのか。 |
A2−1. |
確かに斜面上の基礎のφは45°まで図表があります。しかしながら、この時の極限鉛直支持力度は
(H6設計要領 第二集 6−65)
で求まりますが、式中のqd は水平地盤における極限支持力度で、これは
式(4−2)で求めます。(H6設計要領 第二集 6−59)
この時のNc 、Nr 、Nq の扱いについては「荷重の傾斜を考慮した支持力係数で水平地盤の場合は道示W7.3.1による。」(同 6-59)
とあります。そこで道示 下部構造編の図表を参照するとφ=40°までの図表しかありません。よって、φ=40°までしか入力できません。
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Q2−2. |
支持力係数を求めるグラフは、どのような算式を使っているのか。 |
A2−2. |
特に算式はありません。
あらかじめプログラム内部にテーブルデータがあり、そこから補間計算をしています。
例えば、tanθ=0.15、φ=8°の Nc を算定するとします。
まず、φ=5°の Nc を tanθ=0.1 と tanθ=0.2
の点から補間計算します。(Nc1)
次に、φ=10°の Nc を tanθ=0.1 と
tanθ=0.2
の点から補間計算します。(Nc2)
最後に Nc1 と Nc2 の補間計算より Nc
を算定します。 |
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Q2−3. |
底版中心作用力においてモーメントと水平力の向きが異なる場合の入力ができない。 |
A2−3. |
上記の場合は、危険側になるので入力できない仕様になっています。
H=0.0として入力してください。 |
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Q2−4. |
道路橋示方書準拠時に支持力算定時のγ1を変更したいがどうすればいいのか? |
A2−4. |
入力→荷重ケース→入力により荷重ケースの諸元入力部の設定で任意入力が可能です。
支持地盤及び根入れ地盤の単位重量を設定するにはレ点を設け、予めお考えのγ1γ2を入力して設計下さい。 |