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「フォーラムエイト UC-win/Road新バージョン体験コーナーを設置
BCPシミュレータを紹介」
 フォーラムエイトは、「第22回3D&バーチャルリアリティ展」に出展し、「UC-win/Road Ver.10」最新機能に加え、BCPシミュレータ、ウェアラブルVR、「VR-Cloud®」、ドライブシミュレータ、6K自転車シミュレータコーナーなどを紹介する。ブース番号は東1-6。
 同ブースは、大きくフォーラムエイトのコーナーと一般財団法人 最先端表現技術利用推進協会(表技協)のコーナーに分かれて展示する。



 フォーラムエイトでは、今月末に「UC-win/Road Ver.10」をリリース予定。そこでブース内にUC-win/Road Ver.10体験プレゼンテーションコーナーを設け、期間中、午前11時から、午後12時から、午後1時から、午後2時から、午後3時から、午後4時から、午後5時からの計7回(各25分)を実施する。体験参加者にはオリジナルのノベルティグッズをプレゼント。UC-win/Road Ver.10の新機能は▽DWGエクスポート/インポート▽Oculusプラグイン▽群集移動シミュレーション―など。
 取材したフォーラムエイトの新田純子システム営業Group長は「実際に新規で手順を踏んでお客様につくっていただきます。どうやったら簡単にデータがつくることができるのか、普通に説明する形よりも実感してもらう体験スタイルでのプレゼンテーションを毎日、1時間おきに行う予定です」と話した。

▲2014年6月末リリース予定のUC-win/Road Ver.10。
出展ブースでは最新機能が体験できる。


 ロボットコーナーではロボットアーム、UAV自動飛行ロボットを展示する。「当社はVRのひとつの可能性としてロボティクスを提案していくことを考えており、今回、VR空間の操作に従って実際にロボットが動くといった、VRとロボットの連携システムをテーマとして紹介します。ロボットアームは実際に操作することができ、VRの中で動いているものと連動させてロボットアームが動作するところをお見せします。製造業の方々などに提案できればと思います」と新田さん。
 UAV自動飛行ロボットでは「今、『AR.Drone』などさまざまなところで話題となっていますが、当社は、ロボットのインターフェースにVRを活用したり、事前にVR上でシミュレーションによる検討を行った通りにロボットが動いたりといったVRとロボットの連携を打ち出しています。今回、会場ではドローンを実際に飛ばしませんが、展示を行い、ドローンの操作及び飛行のVRのシミュレーション映像をモニターで再生してご提案します」(同)。 

 ウェアラブルVRコーナーでは、『Oculus Rift HMD(ヘッドマウントディスプレイ)』を展示する。非常に広い視野角を持ち、内蔵センサによるヘッドトラッキングを実現するデバイスを、プラグインにより「UC-win/Road」と連携することで、Oculusを装着した状態で車を運転する体験シミュレーションコーナーを設ける。



 「VR-Cloud®」コーナーでは3D・VRをクラウドで¢作できる「VR-Cloud® Ver.5.2」を紹介。実際にVR-Cloud®を体験してもらう「IM&VRクラウドCIM体験プレゼント」コーナーとなっており、チェックポイントをクリアした来場者にはオリジナルグッズをプレゼントする。このVR-Cloud®は、仮想空間情報処理システム、運転シミュレーション、クラウド管理システム、データ伝送技術「a3Sクラウド伝送ライブラリ」といった特許技術を備えている。 

 UC-win/Roadドライブ・シミュレーターコーナーでは3画面ドライブシミュレータ、簡易型運転シミュレータ、「Senso DriveSenso De」シミュレータを展示する。3画面ドライブシミュレータは、UC-win/Roadの高度なVR空間作成・シミュレーション機能を最大限活用可能なドライビングシミュレータソリューション。簡易型から大型多軸シミュレータまで幅広くラインアップしている。カスタマイズにも対応。
 簡易型運転シミュレータは、UC-win/Roadをベースにカスタマイズ。名城大学と共同開発中。高齢者運転能力評価や、初心者運転能力評価に適用できる。
 「Senso Drive」シミュレータは、Senso-Wheelにより、UC-win/Road上を実車に近いステアリング操作で体験可能。自動運転デモンストレーションを行う。
 「3画面ドライブシミュレータは、交通安全のシナリオを体験していただくものを予定しています。簡易型運転シミュレータは、例えば高齢者の方の反応時間などをシナリオで行えるもので、自動車教習所などにもご提案できると思います。「Senso DriveシミュレータはドイツのSenso Drive社が製造している、実車の運転と同様のステアリング、反力を受けるハンドルになっており、UC-win/Road上で走った車両の重量、向き、路面の摩擦係数といったデータから、ハンドルへ反力係数で戻して、反力が受けられる体感ができるものです」(同)。



 さらにフォーラムエイトは、ブース内にクリスティ・デジタル・システムズのモジュラー型リアプロジェクター「クリスティ マイクロタイル」を5台、ユニークな配置にして、新しい形の配置で新しい提案の仕方を行う。さまざまなデジタルサイネージや、BCPシミュレータを紹介する。フォーラムエイトのBCPシミュレータは、地震の揺れなどをVRで再現し、災害シミュレーションおよびBCP(事業継続計画)構築・運用のトレーニングとして活用できる。
 「フォーラムエイトでは、3年前から設計ソフト、計算ツールで『BCP策定支援ツール』を展開しています。これは、電子地図に社員の情報などをマッピングして、そこにハザードマップを重ね合わせて、非常時の情報共有などが行えるものです。現在は、このソフトと組み合わせてこのBCP、BCMSのコンサルティングサービス、BCPを策定するサービスまで展開しています。もともと当社は、VRを軸に展開してきた会社です。ただ、BCP関係でセミナーを行った時に、BCPが想定されるような非常時というのは実際にはなかなか発生しませんので、そういったものをVRでシミュレーションすることで、よりリスクマネージメントができるのではないかという声もあり、BCPシミュレータを提案しました。このVRの中で、地震による室内の家具の倒壊であったり、地震の揺れで建物が倒れるシミュレーションができるようになっています。今回UC-win/Roadに南海トラフを想定した地震波をインポートして、室内に置いてあるものの重心と重量、その振動による動きを再現して、どのぐらいの震度の地震が発生したら、室内がどの程度、壊れてしまうのかをシミュレーションします。その災害状況によって、BCPがVR上で発動されて、VRの中にいる人が、今の状態の中で、スマートフォンで確認できる状況、あるいは自分は避難しなければいけない状況など、どういう行動をとらなければいけないかがわかるようになっているものです。それをマイクロタイルでお見せします」と新田さん。

▲BCPシミュレータはBCP構築・運用のトレーニングとして活用可能


 6Kデジタルサイネージ自転車シミュレーションコーナーでは自転車シミュレータ、「Kinect」プラグイン/Air Drivingを展示。自転車シミュレータは、マルチドライブ機能により、首都高速のVR空間を複数の自転車でレース走行するシミュレーションとなっている、自転車シミュレータ首都高速コースと、6Kマルチクラスタ、デジタルサイネージシステムの2つのコンテンツを用意した。「ひとつは自転車のシミュレータで、これはエアロバイクを模したもので普通の自転車とは違って方向は変わらないタイプですが、ペダルがVRと連携しており、ペダルの回転数で速度が変わるようになっています。2台同時に、サイネージを見ながらの模擬自転車レースを開催します。VR空間の首都高速道路のシーンは注目で、高速は普段、自転車が乗り入れませんからVRで体験してもらうおもしろさがあると思います」という。
 「Kinect」プラグイン/Air Drivingは、コントロールデバイスなしで高精度のドライビング操作が可能だ。「これは、ハンドルレスでドライブシミュレーションができるもので、デジタルサイネージで体験していただけます」(同)。



 表技協のコーナーではプロジェクションマッピングVRシミュレーション、ドライブシミュレータ3Dプリンティング展示を行う。プロジェクションマッピングVRシミュレーションは、VRの中でプロジェクションマッピングの打つ位置であったり、設置の手順、人の流れをシミュレーションして観客がどのくらい見えるのか、どのくらい渋滞が発生するのかなどを検討するサービス。どのような形でマッピングができるのか事前にVRで確認してから投影するもの。ここでは、模型サービスとして、別のコンテンツでモデリングしてきたものをそのまま3次元スキャナーで出すこともできる。レーザー測量してきた点群(データ形式)のデータを「UC-win/Road」に取り込んでそこから3次元のモデルを復元しプリントアウトしたものなので、実寸の計測に基づいたモデルであって、そこにプロジェクターを投影して擬似的にそのマッピングのシミュレーションができるもの。


 出展:電波タイムズ『第22回3D&バーチャルリアリティ2014展』特集(6/25発行号)

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