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BIM&VR 3D・VRエンジニアリングニュース Vol.4 2011.3
 

3D図面サービス/3D模型サービス/3Dスキャン・VRモデリングサービス 最新情報


先進の建築土木デザインを競う「学生BIM&VRデザインコンテスト」
  開催決定!


 橋梁デザイン賞、建築・都市デザイン賞 副賞奨学金総額100万円

フォーラムエイトは、学生を対象としてBIMとVRを駆使して先進の建築土木デザインを競う、第1回 学生BIM&VRデザインコンテストを主催します。募集要項および詳細は以下の通りです。受賞者は2011年11月4日に発表予定で、受賞作品の表彰式および作品展示は、フォーラムエイト デザインフェスティバル2011 - 3Days(同11月15〜17日/東京・品川フロントビル会議室にて開催予定)にて行います。 本コンテストを通じて、BIM&VRの活用技術やアイデアあふれる発想が生まれることを期待しています。



■第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト2011 オンクラウド応募要項


Theme : 歩道橋デザイン
  • 意匠デザイン、構造デザイン、景観、群集流動、風解析など各種シミュレーション、ウォークスルーによる内部景観評価、自然、エコ、環境に配慮した設計などを含めたデザインが評価基準となる。建築、土木をはじめとした技術を広く活用したデザインを競う。

■応募期間
  • 作品応募期間:2011年8月1日(月)〜 10月31日(月)[必着]
    ワークショップ期間:2011年5月2日(月)〜9月30日(金)
■応募資格
  • 応募作品の制作にあたった参加者がすべて学生であること。学生同士のチームや社会人学生、2011年に卒業までに作成された卒業研究、制作作品なども対象とする。
■各賞
  • 部門ごとに最優秀賞・優秀賞・エンターテインメント賞・奨励賞・審査員推薦賞を決定。
    最優秀賞 表彰状、記念トロフィー、奨学金、100万円(複数の受賞者の場合は分割)
    最優秀賞/優秀賞 第5回国際VRサマーワークショップ招待(宿泊・交通費の現物、2010年開催第3回・米サンタバーバラ、2011年開催第4回イタリア・ピサ)、若干名
    奨励賞他各賞賞品 ノートパソコン、デジタルカメラなどを予定
■審査委員会
  • 建築、土木、VR各界の専門家/研究者の方々を予定
■審査基準
  • BIMとVR活用の観点から、フォーラムエイトのソフトウェア、ソリューションを2種類以上使用して設計・デザインされたものとする。成果はUC-win/RoadのVRデータで表現可能なものとし、BIMおよびVRの活用度、作成期間と品質、論理性・技術力、審美性・オリジナリティ、プレゼンテーション技術などの点で、いかにソフトウェアを活用し新しいデザインを創り上げたかを評価する。
■使用可能ソフトウェア/貸与期間
  • 応募者予定者は対象ソフトウェアライセンスの期間内無償貸与および、貸与製品についてフォーラムエイト主催のトレーニング、セミナー(有償または無償)に参加可能。必須ソフトウェア(UC-win/Road、Allplan)は、必ず制作また応募で使用することとし、必須ソフトウェアを使用すれば、他の製品を使用しても構わないものとする。
  • [ライセンス無償貸与期間]
    平成23年5月2日(月)〜 11月30日(火)
    ※ただし、製品により期間制限や動作制限、提供スタイルが異なるものもあり。 




3D図面サービス活用事例
「構造物の損傷箇所/補修状況を3Dで表現。維持管理プロセスに活用」

 3D図面サービス活用事例

Allplanを用いて、既設構造物を対象とした損傷箇所や補修状況の3D表現を行う方法について、3D図面サービスの活用事例をもとに紹介します。
BIM対応3次元CAD Allplan

3Dモデル化作業の流れ
 まず、新規にモデルを作成する要領で構造物の外形を作成します。さらに、コンクリートの欠損部がある場合は、欠損状態のモデル(図1)を別途作成し、写真などの資料を参照しながら該当箇所にテクスチャとして貼り付ける作業を行います。これによって、欠損部やジャンカなど鉄筋露出箇所を表現することが可能です(図2a・3a)。
 続いて、補修箇所の表現について説明します。補修箇所については、損傷部の上から補修イメージのモデルを別途作成して、損傷箇所の上に貼り付ける作業を行います(図2b・3b)。
▲図1 欠損箇所例
▲図2a 損傷図1 ▲図2b 補修後1
▲図3a 損傷図1 ▲図3b 補修後1


3Dモデルによるリアルな再現が可能
 構造物の損傷箇所および補修後の3Dモデルイメージを紹介します。鉄筋露出箇所については、鉄筋1本1本を別途モデル化して配置することで表現が可能です。鉄筋配置および被りについては、既設竣工図面をもとに再現可能です。骨材は、小さい石粒のようなモデルをひとつずつ重ね合わせて作成することにより表現しました(図4)。

▲図4 鉄筋露出イメージ

 躯体、鉄筋、骨材の色を現実の色に近づけて表現するだけでなく、わかりやすいように3Dモデル上で色を誇張して表現することもできます。また、構造物が水中に存在する場合は、モデルを作成して透過率を変えることにより、水中に透けて見える表現が可能です。これを応用して、地中のモデルを表現することも可能です(図5・6)。

▲図5 水中部のジャンカイメージ ▲図6 水中部の拡大図




3Dスキャンモデリングサービス見積例のご案内
「3Dスキャンモデリングサービス」では3Dスキャナで点群計測した点群をUC-win/Roadに読込み、リアルな3DVRデータを作成・提供しています。

 点群計測の手順と見積の一例

地形など周りの状況にもよりますが、道路100mに対し最低2カ所程度の計測が必要となります。
 計測地点1箇所につき、準備・計測・次の地点への移動で約1時間かかります。また、計測範囲外に公共測量基準点がある場合は、同様に計測を行う必要があります。計測精度が20m先で1.5cm間隔の点群で、100m区間で約400万点になります。
 なお、道路上での計測には、数日前に管轄の警察署へ許可申請の提出が必要となります。また、公共測量の基準点の使用にも申請が必要な場合があります。申請は弊社で代行も可能です。

 3Dスキャンモデリング
都市内での標準的な道路300mの3Dスキャンによる計測。座標取得のための公共基準点の計測1箇所を含む。
2人ひと組で計測、交通整理員1人。計測のための準備と、計測データの後処理を含む。
測定区間 300m
公共基準点の計測 1箇所
計測日数 1日
計測準備、点群データ後処理 各2人、計約0.5日
合計費用 \133,008

 3D・VRモデリング
計測した点群データの区間をVRで表現する。
点群に合わせた高度な空間の調整(UC-win/Road見積エクセレントBレベル)。道路、道路沿い建物20件、標識、3D樹木2種、電柱を作成、配置する。
地形・線形・3Dモデル・テクスチャ処理 300m (UC-win/Road標準見積)
建物・標識・植物などのモデリング 建物20棟、標識5種、3D樹木2種作成
合計費用 \358,207





中国・学生BIMソフトモデリングコンテスト
     「第2回全国大学スウェアカップ」を5月に開催


フォーラムエイトは、学生(大学・専門学校)を対象としたBIMソフトによるモデリング技術を競うコンペティション「第2回 全国大学スウェアカップ」を、中国・シンセンの代理店であるスウェア社と共同で開催します。

 新たに用意された「VRセクション」への応募が多数

第1回大会に引き続き今回も、大学学部、専門学校、短大で建築学、土木工程、工程管理、工程積算、建築環境、設備工程、省エネ設計などを専攻する学生から参加を募っていますが、新たなテーマとしてVRも加わっています。参加は2〜5名(指導教員1〜5名)で構成されるチーム単位となっており、各学術機関から複数チームが参加することも可能です。
 応募セクションは、建築設計ソフト/構造設計と構造解析ソフト/省エネ設計と日照解析ソフト/設備設計と断熱負荷ソフト/3D積算と積算ソフト/組立積算と積算ソフト/PM(プロジェクト管理)と入札支援ソフト/建設工程とVRシミュレーションシステムの8つに分かれており、1チームで最大8セクションの参加が可能となっています。
 応募および予選審査は2011年1月1日にスタートしています。ノミネート作品の応募締め切りは3月18日に迫っていますが、1月末の時点では100以上もの大学から応募があり、うち40以上がVRセクションに申し込んでいます。作品応募はすべてインターネット経由で行われ、一般からのウェブ投票によるランキングと審査員による採点規則にしたがった評価により、決勝進出作品が決定されます。公正な評価が行えるよう、各審査員は所属する機関とは異なる地域を担当する仕組みとなっています。
 決勝は2011年5月7日・8日を予定。各進出チームは課題となる2種類の問題について制限時間内の解答が求められ、THS-ACSシステムにより採点が実施されます。これはスウェア社がコンテスト専用に開発したリアルタイム採点システムで、公平性と透明性が特徴です。この大会を通じて、中国全土の学生がBIM&VRの知識と技術を活用した設計を身近に体験できることを期待しています。

【大会申し込みURL】 : http://www.thsware.com/bim/

▲第1回大会決勝は2010年4月17日に青島工業大学(中国)で開催。
写真は学生の熱気で溢れる大会会場の様子。
現地TVニュースでも取り上げられた


     
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(Up&Coming '11 新春号掲載)
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