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BIM-IFCフォーマット |
APPLICATION INFORMATION
2011-No.1 |
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現在、土木公共事業の発注から設計・施工などの各業務段階における設計図面は、各種電子納品要領(案)や製図基準(案)に従ったSXF形式の2次元CAD図面とされています。工事の発注者、設計者、施工業者は、この2次元CAD図面(展開図や平面図、正面図、側面図など)を基に構造物の完成状態を2次元から3次元へ変換してイメージし、設計から施工段階での問題(たとえば、断面設計ミス、鉄筋コンクリート構造物のかぶり不足、干渉や鉄筋長不足による配筋不能など)を未然に防ぐ協議や情報交換を重ねているようです。しかしながら、2次元CAD図面から完成状態をイメージする段階で、発注者、設計者、施工業者の三者間での考え方や知識のずれが生じやすいため、問題点の発見が遅れることが考えられます。
この対策として、構造物の完成イメージ・情報が共有され各業務を効率よく進められる3次元シミュレーションが期待されています。
建築分野でも、既にBIM(コンピュータで作成した3次元の建物モデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加し、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で、建築物のデータベースとして、活用するソリューション)が導入され、意匠・構造・設備の情報が含んだ3次元データを基に設計者、施工者、施工主間でコミュニケーションが図られています。
3次元シミュレーションを行うには、3次元モデルデータと3次元モデルの表示・編集を行う3次元CADが必要であり、3次元データ形式としては、調査・測量・設計・施工に必要な情報を含めることのできるIFC(Industry
Foundation Classes)形式が有効であるとされています。IFC形式ファイルは、IAI(InternationalAlliance
for Interoperability)によって標準化が進められている3次元建物のモデル仕様です。
弊社では、3次元シミュレーションにいち早く対応するためIFC形式ファイル出力が可能な「橋脚の設計」「橋台の設計」「擁壁の設計」「BOXカルバートの設計」をリリースしており、さらに、UC-win/Roadでは、「構造物モデル、地形データ、道路データ」のIFC形式ファイルをインポート/エクスポートする機能を開発中です。 IFC形式ファイルが扱える3次元CADには、Nemetschek社のAllplanやIFC
Engine Viewer、DdsViewer、NemetschekIfcViewerなど数多く揃っています。
また、3次元モデルを直感的かつ容易に作成できる無償版ソフト「Google SketchUp」でIFCコンバータ(IFC2SKP)のプラグイン使用することで、IFC形式ファイルを表示・編集することが可能になります。
IFC対応ソフト例 |
Allplan,Active3d (Archimen Group),ADT2006(AutodeskArchitectural Desktop
2006),AutoCAD Architecture,AutodeskRevit Series,ARCHICAD,DDS(DATA DESIGN
SYSTEM),EliteCAD,MicroStation Triforma and its Verticals,SCIA・ESAPT,Solibri,Tekla
Structures,Vectorworks Architect |
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '11 新年号掲載) |
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