FBXファイルについて
FBX(Filmbox)はKaydaraによって開発されたプロプライエタリなファイル形式 (.fbx) です。 この形式は、デジタルコンテンツ作成
(DCC) アプリケーション間の相互運用性を提供するために使用されています。FBX ファイルは、ソフトウェア ベンダやコンピュータ プラットフォームに関係なく、ほとんどの
3D ソフトウェア間で相互運用できます。
主なゲームエンジン
現在最も有名なゲームエンジンはUnityとUnrealEngine4です。Unityはモバイル向け、UnrealEngine4はハイエンド向けと住み分けがされています。どちらかでなくては作れないというわけではないですが、このような傾向にあるようです。UnityとUnrealEngine4は共にFBXファイルをサポートしています。今回はUnityに焦点を当てていきたいと思います。
変換手順
今回はUC-win/Roadのサンプルの一つであるCity Design.rdをFBXファイル形式で使用します。 左上のファイルを選択し、メニューを表示させます。次にエクスポート→3dsファイルエクスポートを選択します。
3dsエクスポートウィンドウが表示されます。高度なオプションからテクスチャ形式をPNG形式(*.png)に変更してください。デフォルトはビットマップ形式(*.bmp)です。
保存先とファイル名を指定、保存を押すとCity Design.rdのシーンが3dsファイルに出力されます。大量の画像が出力されるため、新しくフォルダを作ってそこに保存することをおすすめします。
Webで入手可能なツールを使用して、3dsファイルをFBXファイルにコンバートします。以下のように出力されます。
Unityを起動、新たなプロジェクトを作成します。今回私が使ったバージョンは2018.3.12f1です。プロジェクトを開いたら左上のタブからAssets→Import New Asset...を選択します。
エクスプローラーが開くので3dsファイルを除いたすべての関連ファイルを選択後、Importを押します。
pngファイルの黒い部分を透過する必要があります。画像編集ソフトで黒い部分を切り抜くか、“png透過”などで検索すると簡単に透過できるツールを提供しているサイトがあるのでそれを使って背景を透過してください。
次にProjectのAssetsを選択後、検索バーにFBXファイル名を入力します。出てきたアセットを選択するとInspectorが表示されます。その中のMaterials→Location→Use ExternalMaterials(Legacy)を選択し、Applyを押します。
これで各々のオブジェクトにマテリアルが適用されました。変更したいオブジェクトを選択後、sharder→Unlit/Transparentを選択します。
selectに透過を施したpngファイルを割り当てれば一連の手順は終了です。
何回か繰り返すと以下の画像のようになります。
今後の予定
現在の変換手順はやや複雑ですが、一度手順を踏めば透過処理とマテリアルへの適用を繰り返すだけです。しかし、UC-win/Roadのシーン情報を直接FBXファイルで出力できれば、この手順のほとんどを短縮できますし、pngの透過にも対応できればなおさらです。以上のことから、UC-win/RoadでFBXファイルを出力するプラグインを近日中にリリースする予定です。このプラグインでは今回3dsファイルを出力したようにUC-win/Roadのシーンを直接FBXファイルに変換できます。また、テクスチャも透過処理を施した状態で出力させたいと考えています。ぜひご期待ください。
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