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ウェアラブルデバイス最新事情 |
HARDWARE INFORMATION
2016-No.1 |
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ここ数年で様々な種類のウェラブルデバイスがリリースされ、現在また将来的な活用可能性が大きく期待されています。今回は、JINS MEME(販売:ジェイアイエヌ)、Ovrvision Pro(販売:しのびや.com Wizapply事業部)について取り上げます。
JINS MEMEは独自開発のセンサーを用いており、3点式眼電位センサー及び6軸センサー搭載の「JINS MEME ES」と、6軸センサーのみ搭載のフィットネス用に特化した「JINS MEME MT」の2種類を展開。端末にはそれぞれ専用アプリが用意されており、デバイスにより取得したデータを活用する事ができます。また、SDKが提供されており、視線の動く方向やまばたきのスピード・強さ、姿勢や加速度といった情報やイベントを取得して、JINS MEMEと連動するオリジナルアプリケーションの開発が可能です。
JINS MEME App (「JINS MEME ES」専用アプリ)
まばたき、眼球の動きから、アタマ年齢、頭部の動きから、カラダ年齢を想定し、装着者の状態を表示できます。この結果をオフィスワークの作業効率改善に結びつけることが可能です。
JINS MEME DRIVE (「JINS MEME ES」専用アプリ)
まばたき、視線変化から装着者の眠気を測定し、眠気の可能性が高まるとデバイスを装着したドライバーに休憩を促します。居眠り運転防止に実用的であり、事故低減につながります。
JINS MEME RUN (「JINS MEME MT」専用アプリ)
6軸センサー情報により、ランニング中のフォームとペースの変化を測定します。頭上から見た視点で、バランスが可視化され、バランスが崩れると目標範囲を超えた部分が明示されます。また、目標範囲を超えた部分の状況を改善するための身体的な弱点も提示され、ランニング中のフォームを改善するためのトレーニングに結びつけることが可能です。2016年以降、体幹レベルを判定しトレーニングをサポートする「JINS MEME CORE」もリリースが予定されています。
■JINS MEME
Ovrvision ProはOculus Riftに装着可能なステレオカメラです。2つのカメラを用いてOculus Riftで表示することで、没入型ARシステムの構築や、リアルタイム画像解析によるハンドトラッキングが行えます。現在はOvrvision
Proの出荷が開始されており、フォーラムエイトでも導入しています。
Ovrvision Proの主な特徴
超広角レンズを採用、水平視野角100度、垂直視野角98度の視野角を確保しています(最大水平角115度、垂直角100度)。また、VR酔いの軽減のため、表示フレームレート60FPSで、50msecの低遅延を実現。さらに、USB3.0の高速通信と高解像度Dual 1.8MPにより、ファームウェアでの両眼同期によるズレのない正確なAR表現と、ステレオセンサーによる距離計測も可能となっています。
AR/MR機能
ARシステムであるArUcoを包括したOvrvision Pro SDKが無償提供されています。また、AR Viewerも標準搭載されており、プログラム不要で活用できます。さらに、没入型クロマキー合成機能や、OpenCVによる色識別を使用した簡易ハンドトラッキングが可能となっています。
Ovrvision Pro SDK
Windows、Macの主要OSや、組込系にも強いLinuxに対応したSDKが用意されており、開発言語はC,C#,C++,objC,JAVAに対応しています。また、SDKライセンスは、MIT Licenseとして、オープンソース化されており、商用・非商用を問わず自由に利用可能となっています。
■Ovrvision Pro
■ ウェラブルデバイスのUC-win/Road連携 |
UC-win/RoadによるVRとウェラブルデバイスを連携させることで、眼球・視線計測情報やAR/MR機能を活用したVR・ドライビングシミュレータの構築が可能となります。UC-win/Road Ver.11においては、Oculus Rift DK2に対応したUC-win/Road用プラグインがリリースされます。ウェラブルデバイスのマーケットは、今後も数多くの製品リリースが予想され、フォーラムエイトにおいても、順次デバイスへの対応や連携システム提案を行っていき、皆様にご活用いただける環境を提供していく予定です。ぜひ、UC-win/Road・VR-Cloud®+ウェアラブルデバイスによるシステムをご活用ください。
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