1. 田丸橋 内子町 日本版マディソン郡の橋 |
橋長 ● 15.0 m |
|
約20年前、小説「マディソン郡の橋」が大ヒットしたことご記憶あることだろう。舞台となった木造の「屋根付橋」が愛媛県の山あいの農村にひっそりと佇んでいる。米国ではカバード・ブリッジと呼ばれ、19世紀には1万以上作られ、現在も約800橋が保存されている。我が国では、内子町や河辺町に、更には隣の高知県にもあるそうな・・・。中年の男女の運命的な愛ではなく、故郷への愛や歴史を訪ねるも楽しい空間の時間となるに違いない。くどくどとした説明や概要等を省きますので是非現地を訪ね地域に密着した橋を楽しまれることをお勧めします。
|
浪漫八橋 【ふれあい橋】 河辺町 |
橋長 ● 25.8 m |
|
内子町にある5つの内の二つと河辺町の「八橋」の代表である<<ふれあい橋>>を紹介する。 河辺村の榎ケ峠〜泉ケ峠には<<坂本龍馬脱藩の道>>があり、そこには【浪漫八橋】がある。 正に江戸から明治そして昭和・平成への秘めた歴史の路である。
2. |
①長浜大橋(赤橋) ②大和橋 大洲市 |
橋長 ● ①226 m ②202.5 m |
|
|
①バスキュール式可動橋 ②鋼5径間連続少数主桁桁橋 |
幅員 ● ①5.5 m ②10 m |
|
昭和10年建造で道路可動橋としては国内最古で、最近は週1回の定時開閉がある。2年前、上流の「大和橋」が架替のため、その工事用台船が、開昇した長浜大橋を通過する貴重な写真である。当地は《肱川あらし》という秋から冬に霧が伴う冷気の流れがある珍しい神秘的な自然現象が楽しめる。そんな中で【赤橋】は地元ではシンボルであり愛されている。架替、新設の大和橋は、その工事用機材としての大型台船が長浜大橋を通過でき、建設に役立った工法=手延式架設でした。なお、大和橋の橋名は、上流にあった二村(相生村と豊茂村)が合併した「大和村」に由来しており、初代の橋は長浜大橋と同じ時期に建設開通でした。そういう意味からも、縁あった赤橋は、まだまだ健在で愛される橋であって欲しいと願うエールとしたい。
3. 生名橋 上島町 RC主塔・3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋 |
橋長 ● 515 m 幅員 ● 7.5 m
歩道 ● 2.5 m |
|
離島同士の合併により誕生した上島町の生活基盤強化と産業活性化等を目的として「上島架橋整備事業」として2011年2月の開通した。建設コスト縮減の為、主塔を鉄筋コンクリート製で中央径間はPC桁と鋼桁の混合構造で、鋼桁の防錆では耐久性のあるアルミニウム・マグネシウム合金溶射採用等、色々な工夫がなされている。現場架設はFC船による張出架設法で、最終の併合桁ブロックは色々な工夫で落し込み併合した。残る岩城島と生名島の架橋が待たれる昨今である。
4. |
①遠登志橋(おとしはし) A第一、第二清瀧橋 新居浜市 別子ライン |
橋長 ● ①50 m ②第一:202.5 m |
|
|
|
幅員 ● ①2 m ②9.25〜10.25 m |
|
|
|
|
①遠登志橋 |
|
②第一、第二清瀧橋 |
四国・愛媛といえば我が国の産業の祖となった「別子銅山」が第一に思い浮かぶ。
工都:新居浜はそのルーツの銅山がある国領川沿いを「別子ライン」として整備し、観光の目玉となっている。その中にある①遠登志橋(おとし橋)と②清瀧橋は訪れる者を必ず楽しませてくれている。その先は、マイントピア別子東平ゾーン”東洋のマチュピチュ”に辿り着く。 ※そんなことで「マディソン郡の橋」と同様ここでは橋の無粋な説明は省くこととする。
5. 明治橋 八幡浜市 鉄筋コンクリート製アーチ橋 |
橋長 ● 25.4 m 幅員 ● 5 m |
|
初代の明治橋は、明治37年に建設され、鉄橋のような木製トラス橋であった。その後、昭和5年に現在の鉄筋コンクリート製アーチ橋に架け替えられている。地元出身で「飛行器」の発明で著名な二宮忠八翁がこの橋のたもとで「忠八凧」を飛ばしたことに思いを馳せるのも楽しみがある橋である。土木学会で平成22年推薦土木遺産に認定された。
6. 大三島橋 本四しまなみ海道 単径間2ヒンジアーチ橋 |
橋長 ● 328 m 幅員 ● 12.5 m |
|
|
|
|
絵画「架ける」
当NPO会員M氏が建設現場を訪ねて描き上げた作品。ケーブルエレクション工法で本橋架設中の秀逸な絵画である。 |
|
|
|
本四連絡橋で最初に架けられた橋で、しまなみ海道として、大三島と伯方島の島民や観光客に親しまれている。又、大三島にある「大山祇(おおやまづみ)神社」は日本総鎮守と呼ばれ、古代より多くの信仰がある。本橋を渡り、お詣りや宝物殿の見学も必見である。
7. 多々羅大橋 本四しまなみ海道 斜張橋 |
橋長 ● 1,480 m 幅員 ● 12.5 m |
|
ある建設誌「しまなみ海道」によると当橋は「芸予の多島美に調和する世界最長の斜張橋」を謳い上げており、下部工や上部工(主塔・桁・ケーブル)等々でも最新技術を誇らしく披瀝している。フランスのセーヌ川に架かる「ノルマンディー橋」と完成後、「姉妹橋縁組」したのも技術の結集の証に違いない。 |