橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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昭和2年に架橋され全長262.5m、幅員20mの橋で当時は、中央に電車軌道が設けられていた。上部工は鉄筋コンクリート形式で、低水敷にはスパン20.1mのアーチ6連を架け、高水敷には外観がアーチ風の連続桁(右岸3連、左岸6連)が用いられた。橋脚は河川の流水を阻害しないように小判型に仕上げられているため、少し末広がりになり安定感がある。橋台の側面には2本の付け柱が立ち、橋脚の上に4ヵ所大きなバルコニーがある。高欄は御影石製、バルコニー部には擬石柱が立てられ、照明灯はクラシックな六角形の灯具が使われている。平成5年、アーチ、バルコニー、照明、高欄を修復以降、夏期は涼しげな白い水銀灯、冬期はオレンジ色のハロゲンランプでライトアップされる。
明治16年〜18年にかけ神子畑の鉱石を生野に運搬するため作られた鉱石運搬路に異なった5つの橋が架けられた。その中の3つがアーチ橋であった。現存している鋳鉄橋は2つで、そのうちの1つが神子畑鋳鉄橋である。昭和52年、国の登録有形文化財に登録された。全鋳鉄製としては、日本最古の橋である。
イギリスのセバーン川に架かるアイアンブリッジと同様に、日本の明治産業革命における最先端の鋳造技術、架橋技術を注いだシンボル的な重要産業遺産である。設計者、製作者は不明、橋長16.0m、幅員3.6m単径間の上路式アーチ橋、アーチの上に床桁が乗せられ、路面は架設当初から木製であったと思われる。
橋長57mの水路橋で石造りの橋。架橋は明治24年、疎水開通時のもの。老朽化に伴い昭和26年に旧橋に隣接してコンクリート橋が新設された。内部には3代目となる直径約80cmの樹脂管が通っている。現在は、生活道路橋として使用されている。上流側は重量感のある石造り、下流側は立体的なデザインの鉄筋コンクリート造りで連続アーチをなす。疎水の設計には、日本の近代水道整備に貢献した英国人技師、パーマーが携わった。志染川の流れる谷筋は集落を挟み幅が約736mあり、そこに管を通し水を渡すため液体を高所から低所へ移すサイホンの原理が応用された。サイホンを含め、総延長26kmの大事業であった。
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●センチュリー大橋
県道を跨ぐ大きな歩道橋で、橋長70m、幅員7〜12m、多段式ケーブル吊橋である。ケーブルで両主塔を結び、ポリカーボネイト製の屋根つき、主塔は高さ13.5m長さ方向に9mの馬蹄型アーチ。つづみ橋と呼ばれている。
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●ビーナスブリッジ
フランスの観測隊が金星の観測を行った金星台から登ってきた園路とビーナステラスの間を結ぶ。昭和46年に完成した8の字型のループ橋で、金星の惑星名に因んで名付けられた。愛の鍵伝説の場所として多くの観光客が訪れる。
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●餘部橋梁
橋長 309.4m、11基のトレッスル橋脚によって2本の鋼桁を支えている。幅9.1mの橋脚が18.3mの間を置いて配置されている。地表から橋面までは約4mある。1912年完成。しかし安全性確保のため新橋工事が始まり平成22年度にPCエクストラドーズ橋に変わる。
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●和田山の流れ橋
地元では高田の一本橋と呼ばれている。流れ橋のため橋脚に橋板を載せる簡単なものだが、橋板1枚の大きさは長さ8m、幅が80cm計12枚使用され、すれ違いの場としてジグザグ状に橋板が重なるように作られている。両岸から6枚ずつワイヤーロープで繋がれている。
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●塩屋橋
昭和池に架設されている塩屋橋は大正7年に洲本川に架設された鉄橋である。兵庫県が初めて架設した鋼鉄橋で、現存する唯一のポニートラス橋であったことから、文化財保存のため県立淡路島公園に移設された。
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●おもいで橋
播磨中央公園に架かるピントラス。1952〜1998年橋梁として使用され神戸電鉄加古川橋梁より2003年に移設。下路平行弦ボニーワーレントラス1連。1870年頃に製造、現在は歩道橋として温存されている。
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●弓形橋群
1926年、城崎温泉大谿川に架かる、弓形の橋である。本体は鉄筋コンクリート、高欄や親柱は御影石を使用、愛宕橋、柳湯橋、桃島湯、弁天橋の4橋からなる。
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●御前浜橋
西宮市街とヨットハーバー等がある西宮浜までを結ぶ歩行者、自転車専用の可動橋。橋長60m、幅員5mで平成11年に架橋された。可動部は電動ウインチにより巻き上げられ開閉することができる。
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●羽淵鋳鉄橋
橋長18.4m、幅員4.5m、2径間のアーチからなる。3列のアーチ部材の支間は約9.3mで2つの部材が中央で継がれている。橋脚柱の高さは約5.4mで3分割されている。県指定の文化財として近くの円山川の河川公園の中に移築されている。
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●木の根橋
八幡神社の麓にその根が川を渡っている欅の古木がある。(推定樹齢1000年)川幅約6mの奥村川の川岸に樹高22m、目通り幹囲6mのケヤキの太い根が現在のコンクリート橋の端に沿って川をまたぎ対岸に根付いている。
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(Up&Coming '10 新年号掲載) |
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