開発製品のご紹介− シリーズ
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■はじめに
UC-winシリーズは、昨年1月の「UC-win/RC」(鉄筋コンクリート構造物設計統合プロダクト)リリース後、昨年11月に「UC-win/T&Wu」(静的フレーム法による震度算出)、「UC-win/PC-Lite」(PC箱桁,PC・RC中空床版橋死荷重反力および静的フレーム用データ算出:無償版)をリリースし、その後、SI単位系への移行など機能拡張をはかってまいりました。今回、改めてUC-winシリーズの機能と特長をご紹介いたします。
■機能および特長
1.UC−win/RC
表−1に示すとおり、橋梁下部構造および道路構造物の多様な構造形式をサポートしており、
安定計算、断面照査、地震時保有水平耐力法照査まで一連の処理を高速に実行するRC構造設計の強力なツールです。
特に、ラーメン式橋脚では、最大4つの上部構造を考慮することができ、面内方向の地震時保有水平耐力法照査をはじめとする煩雑な計算内容を高速処理します。また、杭基礎の地震時保有水平耐力法照査では、独自の計算方法である「変位制御法」により安全性の判定を素早く正確に行うことができます。
本シリーズの特長のひとつである3D描画では形状から横拘束筋,中間帯鉄筋を含む配筋状態に至るまで設計データを忠実にわかりやすく表現します。出力では、すべての構造形式に対して、設計条件、計算結果を図,グラフを駆震度法照査
使してHTML形式で出力します。また、Report出力機能により、出力項目,出力順序を容易
に指定することができ、出力されたファイルは、エディタやワープロソフトを用いて自在に編集することが可能で、付加価値のある設計書を作成することができます。 |
▼表-1 UC−win/RCの設計範囲
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ラ
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メ
ン
式
橋
脚
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張
出
し
式
壁
式
橋
脚 |
逆
T
式
重
力
式
橋
台 |
逆
T
型
・
L
型
擁
壁 |
B
O
X
カ
ル
バ
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ト |
安定計算 |
直接基礎 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
杭基礎 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
部材設計 |
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○ |
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○ |
震度法照査 |
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○ |
○ |
○ |
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保耐法照査 |
柱 |
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○ |
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杭基礎 |
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フーチング |
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○ |
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基礎バネ算出 |
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○ |
○ |
− |
− |
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2.UC−win/T&Wu
上下線分離および架け違い部を含む橋梁の震度,下部工が負担する上部構造重量を算出します。設定された橋梁区間が複数の振動単位で構成される場合は自動的に振動単位を判別し、振動単位ごとに
算定します。直接数値入力することにより、任意の上部構造形式,下部構造形式に対応しますが、COMインターフェースの利用により、「UC-win/RC」から下部構造,「UC-win/PC-Lite」から上部構
造の必要なデータをすべて共有することができ、震度算出,下部構
造設計の一連の処理を効率よく行えます。この場合、「UC-win/RC」,
「UC-win/PC-Lite」側でのデータ変更は即座に「UC-win/T&Wu」に反映され、ファイルを介してデータを連動する場合のようなファイ
ル再作成,再読込は一切不要です。設計条件,計算結果は、「UC-win
/RC」同様、3D描画、HTML出力をサポートしています。図−1は、ラーメン式橋脚とPC箱桁を共有し、3D描画した例です。
▼図-1 3D描画例
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3.SI単位系
3製品ともに3月にSI単位系版をリリースしております。本シリーズでは、UC-1
for Windowsシリーズとは異なり、SI単位系専用版としてご提供いたします。従来単位系版でExportしたデータはSI単位系版でImportする際に自動的にSI単位系に変換されます。図−2,3は、「UC-win/RC」,「UC-win/T&Wu」の計算結果出力例です。
▼図-2 UC−win/RC 計算結果出力例(SI単位系)
▼図-3 UC−win/T&Wu 計算結果出力例(SI単位系)
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■おわりに
前号で開発中の「UC-win/PC」,「UC-win/3D(仮称)」,「UC-win/
WCOMD」をご紹介いたしましたが、現在、「UC-win/RC」から配筋図作成プログラムUC-CADシリーズへのデータ連動に着手しております。また、今後も積極的に機能拡張を行い、更に強力で便利な製品を目指します。どうぞご期待ください。 |
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