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製品のご紹介
はじめに
 現在、表1に示すようにUC-1シリーズのWindows化を精力的に進めています。今回はその概要をご紹介します。

UC-1 の基本スタイル
 UC-1シリーズのWindows化に当たって、以下の事項を基本スタイルとし、統一性を図ることとしました。

  1. メインウィンドウのレイアウト
    一般的なWindows製品と同様に、メインウィンドウ上部にプルダウンメニュー、ツールボックスを配置し、そこへメニューの各処理をダイレクトに実行するためのスピードボタンを用意しています。スピードボタンをクリックすると、データ入力あるいは結果表示などのためのコンボボックスが開きます。選択した処理を終了しコンボボックスを閉じると、メインウィンドウには入力データ(あるいは結果データ)を反映した図が表示されます。大規模な解析でない限りは計算実行ボタンは省略されており、結果表示ボタンを選択した段階で即座に計算処理部を経て結果が表示されます。

  2. 印刷プレビュー機能
    UC-1シリーズの特長の1つに計算書形式の印字出力があります。DOS版では高品質な計算書あるいは総括表、結果一覧表の印字機能である「新版出力」をサポートしていました。Windows版でもこの機能を継承すると同時に、この部分に印刷プレビューを新たにサポートし、画面で印字イメージを確認しつつ、ページ単位の印刷あるいは一括印字が選択できるようにしています。(図1)

  3. HTML出力
    計算結果を利用した報告書作成に役立つように、HTML出力(図表混じりのファイル出力)をサポートしています。

  4. ヘルプ機能
    印刷されたユーザーズマニュアルに代わり、設計の考え方・処理内容を分かりやすく説明したヘルプ機能をサポートしています。すべての情報を電子データとして製品に含めて提供することで内容の追加・改善が随時可能となり、当社のインターネットホームページ(http://www.forum8.co.jp)のQ&Aと合わせて、最新の情報を提供できるようにしています。

  5. Viewer版
    製品プロテクトであるハードウェアキーをお持ちでない方が使用されるとViewer版として動作します。Viewer版とは、サンプルデータなどを読み込んで画面レイアウト、印字書式をお手元で確認できる版のことです。当社のインターネットホームページからダウンロードできます。
(図1)

製品紹介
既にWindows化を終えたUC-1製品、リリースが間近なUC-1製品は、圧密沈下の計算、重力式橋台の設計計算、斜面の安定計算、RC断面計算(許容応力度法)、土留め工の計算、杭基礎の設計計算の6製品です。これらの製品の固有部分について以下に紹介します。

圧密沈下の計算
本製品ではメインウィンドウの描画領域を3分割し、堤体形状図(地層・荷重図)、沈下曲線、圧密時間曲線を同時に描画しています。マウスで選択された図を特に大きく描くなど、入出力データを確認しやすいように工夫しています。
 
重力式橋台の設計計算
全出力内容に対する設計計算書の印刷プレビュー機能が充実しています。またオプション機能として、「橋座の設計」、「踏掛版の設計」がサポートされています。
 
斜面の安定計算
DOS版に比べ表示画面が大きくきれいになりました。そして印刷プレビュー機能はもちろん、図面および比較表出力にDXFファイル出力機能を新たにサポートしています。
 
RC断面計算(許容応力度法)
本製品のメインウィンドウは、各計算ケースの断面形を描画するだけでなく、ケースの削除、コピーが簡単にできるなど、ケース編集機能を持っています。また断面登録機能を使えば複数のケースを一括コピーすることも可能です。Windows化に伴い、計算ケース数、鉄筋段数などの多くの制限を緩和し、残っている場合でも設計実務上は制限を意識することなく計算ができるようになっています。計算結果は、ケース単位で全照査項目を確認する方法と、照査項目単位で全ケースの値を比較表示する方法をサポートするなど、多角的な見方を選択できるようにしています。
 
土留め工の計算
メインウィンドウに検討モデルを要領よく表示し、入力データを確認しやすいように工夫しています。結果出力では検討項目ごとに概要がまとめて表示され、さらに土圧などのより詳細な情報を確認することができます。本製品は「土木工事 仮設計画ガイドブック」(全日本建設技術協 平成9年9月)に準拠しており、新土工指針が出版されれば対応版をリリースします。なお本製品の当初リリース版では印刷プレビューでのページ単位の印刷、およびHTML出力の機能はサポートされません。
 
杭基礎の設計計算
DOS製品の全計算機能を継承し、入力・結果確認における操作性および計算速度の向上を図っています。また、出力では印刷プレビュー機能の他に、複数の計算結果をとりまとめた比較一覧表のDXFファイル出力機能を新たにサポートしています。

おわりに
Windows化の作業は順調に進んでおり、今年度末までに主力製品のWindows化を実現することは可能だと考えています。この一連の作業の中で、従来のDOS製品にはなかった機能を少しでも多く追加し、設計者の皆様に喜んで頂ける製品に仕上げたいと思っています。
今後のWindows版リリースにご期待下さい。

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