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バージョンアップにより変更・追加された機能について解説します。
今回は、前回に引続き、バージョン18のリリースに伴う機能の変更・追加です。
Maxsurf Stability(Hydromax) |
確率論的ダメージ解析の浸水途中状態
客船の場合の確率論的ダメージ解析で、浸水の途中状態における分析が可能になりました(ドライカーゴの場合、この解析は要求されません)。途中経過では、完全浸水区画と部分浸水区画が存在します。
概要
浸水途中状態の検証では、浸水スペースをユーザーが定義します。ユーザーはこの機能を使い、浸水が区画から区画へ進む進捗状態や部分区画を指定しることができます。
途中状態は、GZカーブを評価し、s-intermidiate を決定します。いくつかの途中経過状態が考えられるので、最少のs-intermidiate
を与える状態を取ります。さらに、最終状態を最終途中状態と考え、最終浸水状態のs-intermidiate
値をチェックして、全体の最少値を決めます。
ダメージ途中状態の定義
これは“Damage Space”テーブルの中で、”parent”ダメージスペースを選択し、ケースメニューからAddを選択することにより行ないます。
ダメージ区画の組合せ
ダメージ区画定義は、全てのダメージケースの設定に関連付けられ、解析されます。
カーゴドロップアウト
今までのMaxsurfスタビリティー解析は、ダメージタンク内の内容物は全て失われ、ロードケース表からは削除されていました。最新版では、内容物が失われるか残るかの選択が可能になり、Case|Empty
Damaged Tanksメニューにて選択します。
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図1 新しい途中状態が選択されたケースの右に追加されている |
図2 途中状態のダメージ区画のデフォールト浸水率を指定できます |
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図3 途中状態設定では最終状態でダメージを受け区画のみ編集が可能 |
図4 浸水途中状態の設定例 |
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図5 シングルゾーンダメージのためのダメージケース例 |
図6 Case|Empty Damaged Tanksメニュー |
造船の町今治市で2年毎に開催される国際海事展バリシップも今年で第3回目となります。
今回は2013年5月12日(木)〜25日(土)の3日間の開催となり、フォーラムエイトは、船舶3次元設計ソフトウェアMaxsurf
の最新機能、船舶における常時・非常時の人の動きを解析できるmaritimeEXODUS、解析結果をリアルタイムに3次元可視化するUC-win/Road、VR-Cloud®の活用をご紹介します。会場は隣接する2つの建物(Aゾーン、Cゾーン)と屋外展示ゾーン(Bゾーン)から成っていて、フォーラムエイトはAゾーン2Fに出展していますので、ぜひお立ち寄りください。
詳細はこちら
バリシップ会期中、中日にあたる5/24(木)、会場近くのホテルで、Maxsurfユーザー会と懇親会を開催致します。
ユーザー会では、開発元からの最新情報の発表、新規機能の説明、また日本側サポートから、日本でのMaxsurf活用のポイントなどのプレゼンテーションを行ない、さらに、参加者皆さまからの質疑応答、ユーザー間の意見交換などの場として活用していただけることと考えます。
Maxsurfの開発が、FormSysからBentleyに移ったことは以前発表された通りですが、ソフト自体の基本的な機能等に変更はありません。ただし、各モジュールを組み合わせたパッケージやサポートの内容等に見直しがなされており、ユーザー会では、こうしたソフト販売体制などの御意見も伺えれば、より一層のサービス向上に役立てることができるでしょう。
ユーザー会終了後は、引き続き懇親会を開催致しますので、この機会にぜひ親睦を深めて頂き、お互いにプラスとなる情報交換などができることを期待しています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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(Up&Coming '13 春の号掲載) |
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