ここ数年内の有償改訂では次のような改訂を行ってきました。『Ver.4(2009年2月リリース):基準類の追加「山留め設計施工指針、鉄道構造物等設計標準・同解説」、Ver.5(2011年12月リリース):群集荷重対応、クローラクレーンの載荷方法改善』。
今回も比較的お客様のご意見・ご要望の多い機能に的を絞り、下記のような機能で現在開発を進めております。
有償改訂Ver.6の主な改訂内容を紹介いたします。
・部材材質の拡張(SM490 )
・部材毎の材質指定
・複数荷重検討時の荷重別の計算書全出力対応
・計算書改善、その他
・描画改善(2D, 3D)
部材材質の拡張(SM490)、部材毎の材質指定
現行版(Ver.5)で使用可能な材質はSS400しかありませんが、Ver.6では新たに材質(SM490)を追加する予定です。コンクリートと比べると、覆工板や各部材(覆工受桁、はり、くい、ブレース、水平繋材)に使用される鋼材の許容応力度の計算方法は、非常に複雑でお客様が別途手計算を行い許容値を指定する方法は非常に手間が増えます。また、本製品がサポートしている基準類毎の算出式を使い分けて算出する事はさらに手間が増え、設計ミスに繋がってしまいます。今回、材質(SM490)を追加して、SS400及びSM490の両方を各部材ごとに分けて指定し、計算、出力が行えるように開発を進めています。
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▲図1 各部位と使用可能材質の関係 |
複数荷重検討時の荷重別の計算書全出力対応
現行版(Ver.5)の詳細出力は、各部材で一番厳しい活荷重の種類で出力する仕様としているため、活荷重の種類(トラック、クローラクレーン、トラッククレーン)を一度に計算対象として設定して計算、出力を行うと、設計の途中で断面力のトレースが非常に分かりにくくなる場合があります。このような場合、荷重ケース毎に、結果が分類されて出力されていると、非常に分かりやすく、理解しやすいものになります。(図2)
今回は、詳細出力(荷重別)を設けて、活荷重の種類(トラック、クローラクレーン、トラッククレーン)別毎に、一連の出力が分類して出力されるように改善を行う予定です。 |
計算書改善、その他
Ver.5では覆工板や部材の設計において、曲げやせん断やたわみ等が赤色(NG)となった場合も、計算確認のボタン表示は緑色のままでした。Ver.6では他のUC-1製品と同様に、結果確認画面等で確認する判定結果がNGとなる場合は、下記の青囲みのように総合的判定を色で識別できるように改善しました(図3)。また、片溝形鋼の場合において、計算書の一部計算の流れが分かりにくい箇所を改善する予定です。
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▲図2 複数荷重検討時の出力 ▲図3 色で判別する総合判定 |
描画改善(2D,3D)
PCのスペックによっては、Ver.5は断面図や平面図の描画速度が遅くお客様には不便をお掛けしていました。今回、下記のように乗入れ構台又は路面覆工本体や地層の描画を改善して、カラー色で描画を行います。また、描画速度のパーフォンマンスを向上させて快適に動作するように改善する予定です。さらに、3D描画では最終的に重機が載荷された場所の分布状態を描画する予定です。
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▲図4 断面図A-Aの描画 |
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今後、ユーザ様からのご意見,ご要望を取り入れ改善・改良を加えて参ります。どうぞご期待ください。 |
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