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ビッグデータ解析サービス
ビッグデータ分析ツールSpotfireを活用した各種ソリューション

●サービス価格  別途見積もり ●サービス開始 2015年 4月
サポート/サービス
 はじめに
近年、Web2.0とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が盛んに利用されるようになり、iPhone、Android等の携帯端末との連携に加え、ネット上での友人や見ず知らずの人達とコミュニケーションのみならず、オンラインショッピングや予約等のビジネスでも活用されるようになりました。IBM調査によると、現在2日間で集積される情報量は、コンピュータ黎明期から2003年までに生成された情報量に相当するようです。この膨大な情報の中から、どのようにデータの重要性が判断され、またその後のビジネスの発展に活用できるようになるのでしょうか。これは、ビッグデータ時代に生きる企業にとって最も重要な課題なのです。
 ビッグデータとは
Big Dataという文字どおり、データ容量(Volume)のほか、データの処理速度(Velocity)と多様性(Variety)という、3つの「V」によって構成されている概念です。以下にそれぞれについて説明します。

  1. データ容量(Volume):
    インターネットの普及により、秒単位でメッセージ、写真、ビデオなど膨大な量のデータが発生しています。データの中でおよそ20%は構造化データ(Structured)であり、企業が処理できるタイプのデータと分類されますが、残りの80%は従来のツールでは分析できないデータとして分類されます。例えば、ログ、メール、マシンデータ等の半構造化(semi-structured)データあるいは音楽、ビデオ、ストリーミング・メディアなどの非構造化(unstructured)データがあります。
  2. スピード(Velocity):
    データの即時性を示しています。いつどこでもリアルタイムなビジネスイベントが発生しているのです。例えば、金融取引データ、監視カメラのデータ、センサー計測機器の観測データ、地理位置のGIS情報などが挙げられます。
  3. 多様性(Variety):
    あらゆる種類のデータが存在していす。従来のような取引、顧客向け資料をはじめといて、SNS、サイト、写真、ビデオ等の文字データや非文字データなど、全てがビッグデータに含まれます。

▲図1 ビッグデータの構成
 ビッグデータのビジネス活用
ビッグデータには無用と有用な情報が含まれているため、ビジネスにおいて有用な情報を収集するために、2D、3D可視化、統計分析、データマイニング等の解析を行うことが重要となります。まず、最も利用されている事例をご紹介いたします。
 A/Bテストをウェブ設計や広告において活用
ウェブや広告のデザインにより、来訪者のクリック、新規登録、購入、ダウンロードなどの影響を比較することができ、企業の経営に役に立てることができます。ここで例として図2をご覧ください。画像の中に3種類のウェブ設計があります(左からOriginal、Test A、Test B)。

▲図2 ウェブ設計

システムは来訪者にランダムで3つのうちの1つのサイトを見せ、来訪者の反応やその後のアクションを記録します。ある一定期間後、集計した情報をまとめ分析し、結果を比較します。Test Bのウェブを見たときの購入率は4%向上し、(1,000英ポンドから4,000英ポンドまで増加)ほかの2つと比較して最も高い結果となりました。この結果から、購入率向上のためには、Test Bのデザインにすべきだということが分かります。
ウェブ設計やオンライン広告会社(Google等)は作成したウェブサイトや広告にクッキーの技術を利用して、来訪者が頻繁に訪れるサイトを追跡しています。追跡した情報内容に個人情報は含めず、主な情報はSSL処理で行っています。クッキー技術はビッグデータの「3V要素」と合致し、ログのようなデータでHadoopなどの大規模データ分散処理システムに保存することが可能です。その後分析ツールを通じて、重要な情報を取得し、「R」にある統計関数で結論が出ます。
ウェブとオンライン広告がもたらす影響力は、近年のインターネットや携帯端末の普及に伴って企業がより一層重視している課題で、GoogleをはじめSonyやSalesforceなどの大手企業はすでににA/Bテストを導入しています。
 各産業においての応用事例
それでは、ビッグデータは実際どのような形で企業に活用されているのでしょうか。これは最も注目されている点でもあります。以下、いくつの事例を紹介しましょう。

ビデオ推奨システム
米国の有名なオンラインDVDレンタル及びストリーミング配信会社Netflixは、消費者それぞれの見たビデオ、評価などの情報を分析して、それぞれに最適なおすすめコンテンツを提供。
通販サイト
Amazonではユーザの検索記録、注文履歴あるいは商品評価に関する情報から、個別におすすめ商品を案内。
インフルエンザ流行予測
Googleはユーザが検索したキーワードから感染症等に関する情報をまとめて、データマイニングによりインフルエンザ流行予測システムを構築。
交通状況予測
マイクロソフト中国は、北京政府と連携し、レンタカーのGPSを利用してナビデータと運転手情報を集めることにより、交通に関する問題点を入手し、渋滞などの交通問題を解決。
買物客の行動予測
米国のマーケット業者Targetはより早くベビー用品に関する情報を妊婦に案内できるように、買物客が購入した商品を分析し出産予定であるかどうかを予測。
エネルギー応用
スマートメーターを通じて取得したデータにより空室率を計算し、政府が不動産策定を行う際に参照できる。さらに住民の電力使用状況から将来の消費電力や電気料金の改定・推測も可能。
通信応用
通信業者はユーザ管理の強化や客離れを防ぐため、ビッグデータを通じてマーケテイング戦略を行っている。
 フォーラムエイトのビッグデータ関連ソリューション
いよいよ本格的なビッグデータの時代が到来し、多くのIT企業がすでにビッグデータ関連事業に着手している。Microsoftのような大手からClouderaのようなベンチャーまで、ハードウェアの提供やソフトウェアの提供など、さまざまなビッグデータのソリューションを用意している。
先進的なバーチャルリアリティを扱うフォーラムエイトとしても、ビッグデータに注目しており、このたび著名なソフトウェア開発会社のTIBCOと契約を結び、ビッグデータ分析ソフトウェアSpotfireの取り扱いも開始しました。これにより、日本および台湾においてSpotfire関連のサービス提供が可能となりました。TIBCO Spotfireシリーズは世界でもトップレベルのビッグデータ用ソフトウェアであり、企業向けの販売、技術、研究のエキスパート向けのビジネス・インテリジェンス分析環境が構築できます。今後は弊社台湾事務所を通して、台湾国内のさまざまな企業、官公庁、研究機関のユーザに対して、Spotfireの販売や普及を推進していく方針です。もちろん、ユーザの要望によるプロジェクトの開発も提供します。

将来的には、より多くのビッグデータ関連製品とサービスを導入できるよう、努めて参ります。例えば、R言語の開発サービスやHadoopソリューションの提供、ビッグデータとバーチャルリアリティとの連携についても検討しています。また、ドライブシミュレータで運転シミュレーションを行った際の運転ログは膨大なビッグデータになるケースが多いため、今後、UC-win/Roadのオプションとして、R言語による「運転ログ解析サービス」および見積もりシステムの提供も予定しています。

このような背景もあり、本年開催のCPWC(学生クラウドプログラミングワールドカップ)のテーマは「VRxIoT」に決定しました。ネットワーク技術が進歩するにつれて、家電や車などの周りの生活用品もインターネットと繋がり、いつでも情報をやり取りすることが可能な時代になってきています。つまり、IoT(Internet of Things(モノのインターネット))の時代です。IoTにより取得したビッグデータはスマート運輸、スマート医療、スマート物流など、各分野にて活用することが可能になります。また、IoV(Internet of Vehicles(車のインターネット))はIoTの応用でも最も可能性の大きな領域です。先進なセンサー技術、通信技術などで有効な統合管理システムやスマート交通網を構築できるようになります。本コンテストでは、世界中の若者たちがどのようなアイディア生み、どのようにIoTをバーチャルリアリティ空間に活用していくのか、大いに期待しています。
▲図3 IoT(Internet of Things)
モノのインターネット
IoV(Internet of Vehicles)
車のインターネット
(Up&Coming '15 春の号掲載)
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