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●新規価格 264,000円(SS:52,000円) |
●リリース 2016年7月
UC-1 水工 |
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「マンホールの設計・3D配筋」は、マンホールおよび集水桝の構造計算から図面作成までを一連で行うことが可能なプログラムです。今回、「マンホールの設計・3D配筋
Ver.6」として、主に以下の機能追加、拡張等を行っています。 ・集水桝の中壁あり形状対応
・集水桝のグレーチング入力対応
・他製品との地盤データ共有
・開口部FEM解析機能拡張、改善
・マンホール頂版への群集荷重考慮対応
また、上記以外にも、機能拡張、改善等を行っております。ここではこれらの概要について紹介いたします。
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▲図1 メイン画面 |
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「マンホールの設計・3D配筋 Ver.5」においては、検討対象がマンホールの場合は側壁に中壁を設けることが可能でしたが、集水桝の場合には中壁あり形状に対応していませんでした。Ver.6では、集水桝の場合にも中壁を設けることが可能となりました。
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▲図2 中壁入力(側壁寸法入力)画面 |
部材設計では、3辺固定版等の平板解析や3辺固定版+両端固定梁において、側壁は中壁で分割された版や梁として断面力を算出します。水平方向ラーメン解析においても、中壁を考慮したフレームモデルを作成して計算を行います。
また、中壁を考慮した重量算出、中壁の位置により生じた偏心を考慮した地盤反力度の算出を行い、安定計算および底版照査を行います。
また、中壁あり形状の配筋図も生成可能です。3D配筋図を生成すれば、その配筋状態を視覚的に確認することができます。
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▲図3 3D配筋ビューア |
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▲図4 グレーチングあり集水桝の生成図面 |
検討対象が集水桝の場合、頂版の有無は指定可能ですが、頂版なしでグレーチングを設置する場合も多いと思われます。
「マンホールの設計・3D配筋」でグレーチングを設置する場合は、任意荷重としてグレーチングの重量を入力する方法のみでしたが、Ver.6では、グレーチングの有無の指定を設け、グレーチングありの場合には側壁上部に切り欠き形状を指定できるようになりました。グレーチング重量も指定可能で、安定計算および底版照査に考慮されます。図面生成も、グレーチングの切り欠き形状に対応しています。 |
検討対象がマンホールの場合、地盤(地層)データを入力する必要がありますが、この地盤データを弊社製品「下水道管の耐震計算」と共有することができるようになりました。各製品の「地盤」画面で、地盤データの保存、読み込みを行うことができます。
下水道管の耐震計算はVer.2.3.0以降のバージョンで共有可能となり、将来的には「BOXカルバートの設計・3D配筋(下水道耐震)」でも、地盤データの共有に対応する予定としています。 |
「マンホールの設計・3D配筋」には、「開口部照査拡張オプション」があり、オプションライセンスがあれば、開口部の照査をFEM解析で行うことが可能となっています。Ver.6では、開口部FEM解析について、機能の拡張、改善を行いました。
照査位置の自動設定
FEM解析の場合、照査位置は任意に指定することができます。以前のバージョンでは、入力画面上で断面力の分布状態を確認することは可能でしたが、その情報を元に、設計者が照査位置を設定する必要がありました。Ver.6では、曲げモーメントの最大/最小の位置を自動的に照査位置として追加することが可能となります。
支持条件の直接指定
FEM解析時の支持条件は、4辺固定/4辺単純/3辺固定1辺自由等の条件から選択可能ですが、Ver.6では、各辺の支持条件を自由に設定できるようになりました。この場合、各辺の拘束条件として、自由/固定/ばね値指定のいずれかを選択できます。支持条件の直接指定により、今までは検討できなかった1辺固定3辺自由等の支持条件での検討が可能となります。
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▲図5 開口部画面(FEM支持条件指定) |
表示メッセージ改善
FEM解析では、平板が細かい2次要素にメッシュ分割されますが、分割された2次要素の条件によっては計算ができない場合があります。また、照査位置が開口部の中に設定されている場合も計算できません。このような場合に表示されるメッセージをわかりやすく改善しました。 |
マンホールの常時の検討における活荷重は、頂版にはT荷重(後輪荷重)、中床板には群集荷重を考慮しています。今までは、頂版に群集荷重は考慮できませんでしたので、任意荷重等で代用する必要がありましたが、Ver.6では、頂版にも群集荷重を考慮可能としました。
荷重ケースごとに、活荷重の考え方を指定することが可能ですので、同じデータファイルで頂版にT荷重と群集荷重を載荷したケースを検討することもできます。 |
計算書出力改善 Ver.6では、計算書の改善も多数行っています。
・結果一覧計算書に鉄筋情報の出力を追加
・水平方向フレームモデルの剛域の出力追加
・常時の浮き上がりの検討における土砂重量の算出過程追加
・液状化の判定における判定結果(○,×)の表示方法指定
常時の検討における組立式部材重量の扱い
常時の検討においては、組立式部材でも入力された部材寸法により重量を算出していましたが、地震時と同様に基準値に入力されたブロック重量を用いて重量の算出を行えるようになりました。
活荷重の分布幅がマンホール幅より小さい場合の扱い
底版設計用の地盤反力を算出する際、、活荷重が頂版に全載されているものとして計算しているので、活荷重の分布幅がマンホール幅より小さい場合には過大な条件となる場合がありました。今回、地盤反力算出時の活荷重の扱いを選択できるようになりました。
集水桝の支持力照査基準拡張
集水桝の支持力照査基準として、道路橋示方書IVと土地改良(農道)に加えて、土地改良(水路工、ポンプ場)の基準においても計算可能となりました。
組立式マンホールの継手位置の指定
組立式マンホールの部材間に設置される継手の位置として、上下の部材寸法が異なる場合に、どちらの部材寸法に合わせて継手を設置するかを継手毎に指定できるようになりました。 |
ご紹介した改定内容の他にも機能の改善を行っております。
今後もユーザ様からのご意見,ご要望を取り入れ改善・改良を加えて参ります。どうぞご期待ください。 |
(Up&Coming '16 盛夏号掲載) |
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