「二柱式橋脚の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」は、橋脚のはり無し二柱式モデルに対応した設計計算プログラムです。
本版では、平成29年11月に発刊された『道路橋示方書・同解説』(以下、H29道示)に対応しています。以下に本製品が関連する改定内容や照査内容についてご紹介します。
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図1 メイン画面 |
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今回の改定は、昭和47年に道路橋示方書が制定されて以来、最も大きなものとなっています。この中で、二柱式橋脚の設計に関連する主な項目としては、以下が挙げられます。
(1)部分係数の導入
(2)耐荷性能に関する部材の設計(限界状態に応じた照査項目)
(3)耐久性能に関する部材の設計(内部鋼材の防食、部材の疲労)
この中で(1)の改定に伴い、従来の割増係数を考慮した許容応力度は廃止され、応力度の制限値として新たに規定されました。また、(2)の改定により、基本的な照査方法が応力度による照査から断面力の制限値による照査へと変更されています。
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そこで本製品では、部分係数を用いた照査において使用する各係数を確認・変更できる設定画面を用意しました(図2)。また、部分係数データをファイルに保存し、H29道路橋示方書対応製品間でやり取りすることも可能となります。 |
「二柱式橋脚の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」では、H24年道示対応版で未対応であった、震度連携に対応します。これによりH29道示対応版の「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)」との連携が可能となり、設計水平震度や分担重量を取込むことが可能となります。 |
初版では、以下の機能について明確な照査方法が不明なため機能を制限しています。
これらの機能につきましては、検証に基づいた設計手法が示された場合に対応を検討する予定です。
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今後、H29道路橋示方書に対応した参考資料、設計例等が発刊された場合、随時対応を行っていく予定です。また、弊社の非線形動的解析プログラム「Engineer's Studio®」における部分係数法対応の変位照査、残留変位照査を対象とした設計データのファイル出力の対応を予定しています。 |
(Up&Coming '18 春の号掲載) |
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