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Maxsurf
総合情報
Vol.54
 Maxsurfセミナー
日時 : 2019年6月19日(水) 9:30〜16:30
会場 : 東京本社 品川インターシティA棟セミナールーム
※TV会議システムにて 大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・
  金沢・ 宮崎・岩手・沖縄 同時開催
参加費 : 18,000円
Webセミナー対応
 Maxsurf Stabilityの機能― サーフェスを使ったタンク定義

Maxsurf Stabilityには、ルーム(タンクやコンパートメント)の定義を行なう機能があり、Modeler内で面を使って壁面をモデリングすることなく、矩形の形状であれば、簡単に区画の定義を行なうことができます。
図のような構造物で、Stabilityのルーム定義機能により、ルームを定義してみます。
Stabilityのルーム定義機能は、矩形の定義に限られ、外板に接する部分はトリミングされますが、前後左右上下の境界は、平面のみとなります。
■図1 構造物モデル

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図2 ルーム定義機能による隔壁の輪郭 ■図3 外板でトリムされたタンク

このような単純な形状のタンク定義とは別に、曲面を持っていたり、平面でも、左右方向に傾斜しているタンクやコンパートメントが実際に多く存在しており、そのような区画を定義するためには、Modeler内のサーフェスを用います。
図のような曲面を持つ、平面で見て扇方のコンパートメントを定義してみます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図4 扇方のコンパートメント

Modelerのサーフェスを使ってコンパートメントの定義をする場合、サーフェスの属性は、サーフェス用途の内部構造を選択します。
この内部構造サーフェスを使ってStabilityのコンパートメントを定義しますが、外板がコンパートメントの境界を成す場合は、内部構造サーフェスを外板の外に置いて、内部構造サーフェスにより閉じた空間を作る必要があります(例外は空間上部のみ)。

■図5 構造物を正面から見る。サーフェスにより閉じた空間を作る

このように内部構造サーフェスを定義したものを、Stabilityに読み込み、さらに各タンクで境界サーフェスとして設定することにより、求めるタンク形状が生まれます。

■図6 内部構造サーフェスで閉じた領域を形成した状態。
    イメージでは、扇型のタンクを計3ヶ所作っている。

3つの閉じた空間の内、最も外側の扇方の空間をタンクとして定義してみます。入力ウインドウのルーム定義タブで、定義したいタンクを囲むように前後左右上下の領域を指定し、さらに、タンク境界を示す内部構造サーフェスを選択します。
つまり、内部サーフェスにより閉じた空間を作り、その空間とルーム定義による領域、さらに外板による領域により、最終的な空間が決まります。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図7 タンク境界サーフェスを
     選択するウインドウ
 図8 ルーム定義で定義された
    矩形領域が示されている

最終的な扇方タンクを生成するために、解析メニューの“タンクキャリブレーション”を実行します。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図9 扇形のタンクが定義された状態 ■図10 最終的に定義されたタンク

■開発元:Bentley Systems(Formation Design SystemsはBentley Systemsに吸収合併)


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