|
●xpswmm 総合情報 Vol.4 |
毎号掲載を予定 |
|
先進的に整備を進めてきた大都市では、汚水と雨水の2本の管きょの急速な敷設が困難なことから、主に合流式下水道システムが採用されています。東京都区部では82%の範囲が合流式下水道で整備されています。
この合流式下水道は、汚水対策と浸水対策を同時に達成できるメリットがあるものの、降雨量が多い場合には、雨水で希釈された汚水の一部が雨水吐口から河川などに越流するため、公共用水域への水質汚濁の一因となる問題があります。
従来、都市型水害対策は、主に河川・下水道の分野を中心として個別に進められてきましたが、今後は、河川・下水道の各分野における個別の対策をさらに充実させていくとともに、河川と下水道とが連携した整備のあり方が求められています。
河川からの影響や、河川への影響を考慮する必要がある都市型水害対策に対する流出解析モデルでは、下水道と河川を統合的に解析する必要があります。xpswmmでは、下水道と河川河道及び流域等をモデル化し、下水道と河川との一体的な解析が可能なシステムです。
今回は、今後いっそうの需要増が考えられる河川と下水道との統合解析におけるxpswmmによる施設や河道の入力要領についてご紹介します。
|
|
▲雨水吐口からの汚水流出の様子
「東京都下水道局、ニュース東京都の下水道No.202」より |
●雨水吐室のモデリング
各自治体では、合流式下水道改善対策として、遮集渠の増強や貯留池の整備などを行っています。
|
▲雨水吐室における晴天時と雨天時での流出イメージ |
xpswmmでは、このような合流式下水道改善対策の対策効果のシミュレーションにおいて、マルチリンク機能を利用して一本のリンク内に複数の施設を設定することにより、雨水吐室のモデリングが行えます。雨水吐室における貯留効果は通常リンクにてBOX管として設定し、越流堰はマルチリンクとして堰で表現し、遮集管渠はリンクで表します。
|
|
|
▲雨水吐室のモデリング |
|
▲非超流部のモデリング |
|
|
|
▲越流部のモデリング |
|
▲越流堰の設定 |
●合成粗度の設定
河道における粗度係数の設定において、中小河川等を対象とする場合に川幅水深比が小さく、河岸法面の粗度の影響が無視できません。
xpswmmでは、断面を護岸部と河床部とに分けて粗度係数を設定することにより、簡易に合成粗度での計算が可能です。
|
▲合成粗度係数の設定 |
●死水域の設定
複雑な法線形を有する蛇行河川や、河道内樹木の存在がある場合には、実断面に対して死水域を考慮しないと現実的な計算となりません。xpswmmでは、入力した断面形状に対して、様々なバリエーションで死水域を設定することが可能です。
|
▲死水域の設定要領 |
xpswmm体験セミナー 詳細
●時間 13:30 〜 16:30 ●参加費 無料
2008年7月3日(木)、9月26日(金)、12月5日(金)
本会場:フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて
東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
詳細は、弊社営業窓口まで、ご相談ください。
|
|
(Up&Coming '08 新緑の号掲載) |
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|