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●はじめに
「Engineer's Studio(R) 面内」は平面骨組構造解析を行うプログラムです。弊社製品「Engineer's Studio(R)」(3次元汎用FEMプログラム)をベースにして、2次元解析用に特化した入出力画面になっています。土木・建築構造物の部位を1本棒に見立てた梁要素でモデル化して、線形弾性解析を行い、断面力・変位・反力を算出します。
●主な特長
本製品はUC1シリーズ「FRAME(面内)」の後継製品です。FRAME(面内)で熟成された機能を継承しつつ、改善も行っています。たとえば、モデル作成手順がわかるツリー構造、コピー&ペーストが容易な表形式入力、死荷重や水平震度荷重の自動生成機能等です。そして、本製品はFRAME(面内)のデータファイル(*.fsd)を読込むことができます。
従来製品FRAME(面内)では実現できなかった機能が数多くありますので以下に紹介いたします。
メイン画面
入力画面を複数呼び出すことやメイン画面から取り外して別画面でみながら入力することができます。たとえば、節点入力画面や要素入力画面、そして全体モデル図を同時に開いて入力できます。
2次元CADのようにモデルのある領域を矩形範囲で指定して拡大したり縮小したり、さらにマウスドラッグすることでモデルを縦横に自由に移動させることができます。
節点番号に半角文字、全角文字(漢字も)が使用できます。要素名称や断面名称等も同様に対応しています。
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▲通常の入力画面 |
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▲複数ウィンドウを見ながら入力 |
アンドゥ・リドゥ、マージ、検索
一旦入力したデータを元に戻す機能があります。ファイル保存するまでは何回分でも遡って復活できます。その他、モデル構造をコピーして貼り付ける機能(マージ)や節点名称等を検索して選択状態にする機能があ
ります。
マウス操作による要素作成、分割機能
2次元CADで線を引くように、フレーム要素をマウスでクリックしながら定義できます。節点も自動的に追加されます。ばね要素、剛体要素、支点もマウスクリックで作成できます。一度定義された要素は、マウスドラッグすることで自由に移動させることができ、伸縮等の変形も自動処理されます。
また、既にあるフレーム要素を選択して分割できます(等分割、不等分割可)。分割後は自動的に節点と要素の関係をプログラムが補完します。
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▲マウスドラッグによる移動 |
グループ機能
モデル内の構造部位をグループ化できます。グループ化は計算には何ら影響しません。入力を容易することが目的ですが、結果をみるときもグループ単位で確認できるので便利です。たとえば、橋梁全体のモデルでは、A1橋台グループ、P1橋脚グループ、P2橋脚グループ、・・・という具合に分けることができます。
計算
一般的に変位は節点の結果ですが、部材内部の変位を別途算出します。節点が少ない場合でも、部材変位をみることで節点が多いモデルと同じ精度の結果を得ることができます。
弾性床上の梁理論による分布ばねに関する計算・可視化機能を強化しています。具体的には、分布ばねとした部材にモーメント荷重やプレストレス荷重(内力)を載荷できること、分布ばね反力図は従来の部材軸直角方向図だけでなく、部材軸方向図にも対応していることです。
その他の計算機能としては、剛体要素内の主節点にばね要素を配置可能、剛体要素の端部から複数の部材が接続している構造に対応等があります。
●最後に
6月中旬には曲げモーメント最大点算出機能を搭載したVer1.01.00をリリースいたします。その後、構造モデルや断面力図をCADデータ(dxf形式)に変換してエクスポートする機能追加を予定しています。どうぞご期待ください。
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▲結果画面 |
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▲レポート出力 |
■Engineer's Studio(R) 面内 リリース日:2009年5月19日 |
(Up&Coming '09 盛夏の号掲載) |
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