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11月のVR-Studio(R)Ver.1.0リリースに続き、さらに幾つかの改善を取り入れたVer.1.1をリリースします。このバージョンでは、データ作成機能および描画機能を中心に、使い易さとパフォーマンスの向上を図った改訂を行っています。主な更新内容は次の通りです。
●操作性の改善
- バックグラウンドプロセッシング
VR-Studioでは道路編集を行っている最中に道路の3Dモデルが生成され、編集内容を即座に確認可能です。この機能を便利に使用できる様にVR-Studioのマルチスレッド対応を道路生成処理に拡張しました。道路の編集作業中別スレッドにて道路の生成を行うようにしました。その結果、編集画面の応答性が良くなり、道路生成処理から殆んど影響を受けずにシームレスに操作可能です。
- 視点の制御の改善
■3Dマウス自動接続:
3Dビューで3Dマウスが常に使用できるようになりました。
更に、メイン画面以外の編集画面での作業中、3Dマウスの操作による3D形状の確認が可能です。
■スピンモード:
3Dビューで選択したモデルを中心にした視点の回転が可能になりました。
モデル配置の確認や特定のモデルを中心にプレゼンテーションを行う場合に便利な機能です。
■視点設定:
平面編集画面から視点の確認、視点の設定が可能になりました。
- 縦断線形編集画面の改善
編集中の道路に交差道路が存在する場合、交差する場所の確認が可能になりました。交差点を生成可能かどうかや既に交差点が生成されているかどうかについても色分けにより確認可能です。縦断線形の調整に便利な機能です。
橋梁、およびトンネル区間が分かり易く表示されるようになりました。
縦断変化点をマウス操作で編集する際、これから設定されようとする縦断線形を破線で確認できるようになりました。
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▲縦断線形での道路交差の確認 |
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▲縦断線形編集の確認 |
- リソースの管理、クイックフィルタ機能
各リソースにおいてコピーまたはファイルへの書き込みが可能になりました。
リソースの縮小版が表示される所で直接名称を編集できるようになりました。
各リソースの管理、リソースの選択およびテーブルエディタでは、クイックフィルタ機能により名称の一部を入力するだけで該当する項目だけが表示されるようになりました。項目が多い場合、便利な検索機能として使用可能です。
- 航空写真、ストリートマップ
写真端部に表示されていた白色のピクセルを透明にすることで、複数の写真の重ね合わせが可能になりました。それにより、例えば、航空写真に図面を重ね道路平面線形の編集が可能になります。
航空写真の編集画面でグリッド表示機能を追加しました。グリッドで位置設定や写真の選択の操作性が改善されました。
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▲クイックフィルタ機能 |
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▲航空写真と線形図の組み合わせ |
●描画機能の改善
- 3DモデルLOD
パフォーマンスを向上するために3Dモデルにて4段階のLOD(Level of Detail:詳細度)を設定することが可能になりました。
■LODの目的:
視点が遠ざかると共に表示領域が広くなり、表示されるモデルが増加します。
遠距離では、表示されるモデルの見栄えを保ったまま高速描画するためにLODの切り替えを使用します。
画面上での大きさによって適切な詳細度のモデルを表示することでパフォーマンスと品質の確保が可能です。
■LODの例:
例えば、ある建物に近づくと最大の詳細度を使用し各柱を正確に表現しますが、建物から離れるとポリゴン数を減らすために柱の画像だけを平らの面に貼り付けて表現します。
3Dの柱を画像に切り替える処理を目に見えないほどの距離で行うと表示の品質とパフォーマンスのバランスを取ることが可能です。
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▲設定画面 |
- アンチエリアシング
3次元画面および編集画面にてアンチエリアシング処理を有効にしました。3次元画面では品質が向上すると共に編集画面での表示が見易くなりました。
アンチエリアシング処理がない場合、ピクセル単位でポリゴンの色を描きます。ポリゴンまたは線の境目がモニタの直角方向でなければ階段のように見えてしまいます。この現象を防ぐためにアンチエリアシング処理が一般的に使用されています。
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▲全体の画像、赤い円は拡大領域 |
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▲アンチエリアシング無効 |
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▲アンチエリアシング有効 |
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■VR-Studio(R) リリース予定日:2009年12月末 |
(Up&Coming '10 新春号掲載) |
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